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去年の12月、仕事部屋の画面の前を小さい虫が横切るようになりました。数えたわけではないですが、1日に3〜4回は視界に入る。窓は閉め切っている季節です。発生源は鉢しかありませんでした。子どもが生まれる前だったので、まだ落ち着いて対応できましたが、今の家に同じことが起きたら困る。あのとき何をやって、何が分からないままだったかを書きます。効いた・効かないの断定はできないので、やったことと観察した範囲までにとどめます。
コバエが出たとき、発生源が特定できなかった
最初に疑ったのは生ゴミでした。三角コーナーを毎日空にして、排水口も掃除しました。それでも減らない。次にリビングの鉢を疑って、部屋から出してベランダに置いてみたら、仕事部屋のほうにまだいる。結局、仕事部屋のデスク横に置いていた6号鉢が主な発生源だったようです。
「ようです」と書いたのは、確証がないからです。鉢を外に出したら数日で見なくなった、という順番の話でしかない。同じ時期に部屋の掃除もしているので、どれが効いたのかは切り分けられませんでした。虫の話は、こういう「たぶんこれだろう」の連続になります。
その鉢に使っていたのは、ホームセンターの14リットル498円の培養土でした。腐葉土やバーク堆肥が入っているタイプです。有機物を含む土は、湿った状態が続くとコバエが発生しやすいと説明されていることが多い。うちはそこに、毎週日曜の水やりという習慣で表面を常に湿らせていました。条件を自分でそろえていたことになります。
まず変えたのは、水やりの回数だった
薬剤を買う前にやったのは、水やりを減らすことでした。カレンダーの繰り返しタスクを消して、土が乾いてからやる方式に切り替えた。冬の室内だと、うちの6号鉢は10〜12日おきになりました。
それと、受け皿に溜まった水を毎回捨てるようにしました。以前は放置していたので、皿の中に土のカスと水が混じったものが常にあった。ここも湿った有機物の塊です。
あとは、落ちた葉を放置しないこと。うちは鉢の土の上に、枯れた葉が数枚積もったままになっていました。掃除の対象だと思っていなかったんですよね。今は水やりのたびに、土の表面に落ちているものを拾っています。
この3つで、体感としては減りました。ただ、繰り返しますが季節も変わっているし、掃除もしているので、原因を1つに絞ることはできません。できるのは条件を減らすことだけで、それが効いたかどうかは後からの推測でしかない、というのが正直なところです。
用土を無機質のものに替えてみた
次にやったのが、室内の鉢の土を入れ替えることでした。有機物が少ない無機質の用土なら、そもそも発生の条件が減るのではないか、という考え方です。
買ったのは、無機質の観葉植物用土で、990円ほどのものです。排水性を上げる目的の粒状の用土で、根腐れやカビの対策として紹介されていました。安いので、まず1鉢分だけ試すつもりで買いました。
袋を開けて最初に思ったのは、においがほとんどないことでした。培養土のあの湿った土のにおいがない。室内のテーブルに新聞紙を敷いて植え替え作業ができたのは、この点でありがたかったです。ベランダが奥行80cmしかないうちでは、作業場所が室内で済むかどうかは大きい違いでした。
粒が硬めで、水を入れても崩れにくい印象です。水はけはかなり良くて、注いだそばから鉢底に抜けていきます。ここは長所であり短所でもありました。
商品名に「虫がわかない」とありますが、私はそこまで言い切るつもりはありません。うちの実感としては、替えてからの4ヶ月でコバエを室内で見た回数は減りました。ただ、同じ期間に水やりの頻度も落としているし、季節も冬から春に変わっている。土だけの結果とは言えないと思っています。無機質の用土は発生の条件を減らす方向に働きやすい、くらいの理解で使っています。
替えて分かった不便なところ
水はけが良すぎて、水やりの間隔が短くなりました。培養土のときに10日持っていた鉢が、5〜6日で表面まで乾きます。虫の心配は減った代わりに、水やりの手間が倍近くになった。子どもが生まれてからの数ヶ月は、これがきつかったです。
それと、有機物が入っていないので、栄養は別で足す前提になると説明されています。うちはまだ替えて4ヶ月なので、長期的にどうなるかは分かりません。植え替え直後の1ヶ月は葉の色が少し薄くなった気がしましたが、これも気のせいの範囲かもしれません。
あとは、粒が軽いので水を勢いよく注ぐと表面が流れます。細い注ぎ口のじょうろで、鉢の縁に沿わせてゆっくり回しかけるようにしてから、これは起きなくなりました。
室内で使う土の選び方については、においや乾き方の観点でも比べています。
スプレー剤を買う前に、いったん止まった
コバエが出ていた時期、殺虫スプレーを買おうと通販の画面まで行きました。室内の観葉植物向けと書かれたものがいくつも出てきます。結局、そのときは買いませんでした。
理由は2つです。ひとつは、うちの状況で使う条件が読み切れなかったこと。製品ごとに、対象の植物や虫、使用量、換気の条件が細かく決められています。私は園芸の知識がないので、それを正しく守れる自信がありませんでした。もうひとつは、当時すでに妻が妊娠していて、閉め切った室内で薬剤を撒くことに判断がつかなかったからです。
今も同じ考えでいます。使うなというつもりはまったくなくて、うちが使うなら、まず鉢をベランダか浴室に運んでから、という運用にすると思います。効くかどうかについては私には判断できないので、書けません。製品の注意書きを読んで、自分で守れる条件かどうかを先に決める。それが素人にできる範囲でした。
ベランダに出して解決、とはいかなかった
途中で一度、「室内に置くから虫が出るのでは」と考えて、鉢を全部ベランダに出した時期があります。2週間ほどでした。仕事部屋からは虫がいなくなったので、そのときは解決した気になっていました。
戻したときに問題が起きました。ベランダに出していた間に、鉢の表面に別の小さい虫がついていたんです。土の上を歩く、白っぽい1mmもないやつでした。室内に戻したあと、また同じことの繰り返し。外に出すのは発生源を部屋から遠ざけているだけで、鉢そのものの条件は変えていなかったわけです。
それと、うちのベランダは奥行80cmで、洗濯物を干すと鉢を置く場所がありません。2週間、洗濯物が鉢に触れる位置で干されていました。妻からのクレームもあって、この方法は続きませんでした。室内に置くと決めたなら、室内の条件のほうを変えるしかない、というのがこのときの結論です。
今は週1回、土の表面を見ている
結局いま続けているのは、対策というより観察です。水やりのタイミングで、土の表面と受け皿と、葉の裏を見る。葉の裏は、コバエとは別の虫がつくことがあると聞いてから見るようになりました。うちのモンステラの葉の裏に、白い小さなものが数個ついていたことがあって、そのときは濡らしたティッシュで拭き取っています。
あとは、粘着トラップを1枚、鉢の横に置いています。虫を捕るためというより、飛んでいるかどうかを数で把握するためです。何もついていない週が続けば落ち着いていると分かるし、急に増えれば鉢を見に行く。判断の材料が数字で残るのは、私にとっては安心材料でした。
虫が出たときにいちばんまずいのは、慌てて何もかも一度にやることだと思います。私は最初の週に、水やりの頻度も土も置き場所も同時に変えて、結局何が効いたのか分からなくなりました。1つずつ変えて、1〜2週間見る。遠回りに見えて、次に同じことが起きたときに使える情報が残ります。
この記事は植物まわりの個別記事です。枯らしながら何が残ったかは家に植物を置いた|枯らしながら残ったもので振り返っています。

