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子どもが生まれてから、本棚を1つ手放すことになりました。ベビーベッドを置くために寝室のレイアウトを変える必要があって、そこにあった幅80cmの本棚が邪魔になった。中身は技術書とマンガで、ざっと数えて190冊ほど。
最初はフリマアプリで1冊ずつ売ろうとしました。3週間やって、売れたのは11冊。手取りは合計で4,000円ちょっと。梱包と発送に使った時間を考えると、明らかに割に合っていなかった。そこで途中から方針を変えて、残りは宅配買取にまとめて出しました。その顛末を書きます。
1冊ずつ出して分かった、時間の消え方
フリマで本を売る作業を分解すると、撮影、説明文の作成、出品、値下げ交渉への返信、梱包、発送、取引メッセージ、評価。1冊あたりでこれを全部やります。
私が計測したところ、撮影と出品で1冊5〜7分。売れてからの梱包と発送で、コンビニまでの往復を含めて1冊15分前後でした。技術書は定価が高いので1冊800円〜1,500円くらいで売れるものもありますが、マンガの単巻は200円台がいいところ。200円で売れて、そこから手数料と送料が引かれると、手元にはほとんど残りません。
実際に一番ひどかったのが、300円で売れたマンガ1冊です。調べた時点では、フリマアプリの販売手数料は販売価格の10%前後、いちばん安い配送方法でも200円前後かかるサービスが多い。この2つを引くと、手取りは70円でした。梱包材の代金は自腹です。コンビニまで歩いた8分は、完全に持ち出し。
ここで「1冊ずつは無理だ」と切り替えました。1冊あたりの単価が低いものは、作業量が単価に比例して減ってくれないんですよね。500円の本も5,000円の本も、梱包にかかる手間は同じです。
フリマに残す本と、まとめて出す本を分けた
とはいえ、全部を宅配買取に投げるのも違うと思いました。
私が線を引いたのは、「その本を名指しで探している人がいるかどうか」です。技術書のうち、絶版になっているもの、初版でしか手に入らない訳書、専門性が高くて中古の流通量が少ないもの。この手の本は、フリマで検索してくる人がいます。1冊で3,000円を超えたものが2冊ありました。こういう本は1冊ずつ出す価値がある。
逆に、フレームワークのバージョンが古くなった入門書、改訂版が出ているもの、完結済みで全巻が中古市場に大量に出回っているマンガ。これは名指しで探されない。誰が出品しても同じ商品なので、価格競争になるだけです。だったら手間をかけずにまとめて出したほうがいい。
この振り分けをやったら、190冊のうちフリマに残したのは18冊だけになりました。残り170冊強を宅配買取に回しています。
段ボールは自分で用意したほうが早かった
宅配買取のサービスの多くは、無料の段ボールを送ってくれる仕組みがあります。私も最初はそれを申し込みました。ただ、申し込んでから箱が届くまでに数日かかる。その間、本は床に積まれたままです。
ベビーベッドを組み立てる日が決まっていたので、待っていられませんでした。それで自分で段ボールを買っています。買ったのは120サイズ(45×34×33cm)の10枚セットで、約1,980円。厚さ5mmで取手穴が付いていて、中芯強化タイプのものです。
これは正解でした。理由は取手穴です。本を詰めた120サイズの箱って、1箱で15kgを超えます。取手のない箱を床から持ち上げようとすると、底に指を差し込むために一度しゃがんで箱を傾けることになる。取手があるだけで、玄関まで運ぶのが別物になりました。
中芯強化というのも効いています。最初、手元にあった通販の使い回しの箱に本を詰めたら、持ち上げた瞬間に底が「ベコッ」といった。そのまま運んだら抜けていたと思います。本は体積のわりに重いので、箱の強度は妥協しないほうがいい。
不満もあります。10枚セットは、届いたときに邪魔です。畳んだ状態で届きますが、45cm幅の板が10枚重なるとそれなりの厚みで、玄関に立てかけて数日置くことになりました。あと、今回私が使ったのは6枚で、4枚が余っています。使い道はあるので無駄ではないんですが、5枚単位でも売っていたらそっちにしていた気がします。
それと、120サイズは大きすぎる場合があります。買取サービスによっては1箱あたりのサイズや重量に上限があって、120サイズに本をぎっしり詰めると重量オーバーになることがある。私は1箱に詰めきらず、7〜8割で止めました。そのぶん箱数が増えます。申し込み前に、そのサービスの箱の条件は見ておいたほうがいい。
詰め方でやらかしたこと
最初の箱で失敗しています。マンガと技術書を混ぜて、サイズもバラバラのまま突っ込んだ。隙間ができて、中で本が動きました。
宅配便で運ばれる間、箱の中で本が動くと角が潰れます。買取の査定は状態を見るので、これは自分で価値を下げているだけ。2箱目からは、大きい本を下、同じ判型でまとめて縦に並べる、隙間には新聞紙という詰め方にしました。上から手で押して動かなければ大丈夫、というのを基準にしています。
もう一つ、箱の重さの偏りも失敗しました。3箱目は技術書だけを詰めたんですが、B5判の厚い本ばかりで、玄関から集荷のトラックまで運ぶのに一度床に置いて持ち直しています。あとで体重計に乗せて測ったら18.2kgありました。集荷に来た人にも持ち上げてもらうことになるので、これはよくない。以降は1箱15kgを上限にして、重い本と軽いマンガを意図的に混ぜて重量を均すようにしました。判型でまとめるのと重量を均すのは両立しないので、ここは箱の中を上下で分ける形で妥協しています。
あと、カバーの有無です。マンガのカバーが1冊分だけ見つからなくて、そのまま出しました。査定額の内訳までは分からないので断定はできませんが、カバーなしは値段が付きにくいと案内しているサービスが多い。出す前に、カバーと帯が揃っているかは確認しておいたほうがよさそうです。
買取額は期待しないほうが精神衛生にいい
結果としていくらになったかですが、金額そのものはサービスや時期、本の内容で大きく変わるので、私の数字を目安にしても意味がないと思っています。ここは断定しません。
ただ、感覚として書いておくと、「1冊あたりいくら」で期待すると必ず裏切られます。発売から時間が経った入門書や、続刊が出ているシリーズものは、値段が付かないものも普通にありました。値段が付かなかった本は、そのまま処分してもらう設定にしています。返送してもらうと送料がかかるうえに、また家に本が戻ってくるだけなので。
私が納得できたのは、金額ではなく「170冊が家から消えて、その日のうちに本棚を解体できた」ことのほうでした。フリマで1冊ずつ売っていたら、190冊が家からなくなるのに何ヶ月かかったか分からない。子どもが動き始める前に部屋を作りたかったので、時間で買った形です。
逆に言うと、時間に余裕があって、少しでも高く売りたいなら、1冊ずつ出す選択にも理があります。私が18冊だけフリマに残したのは、その1冊が数千円になる可能性があったからで、全部を買取に出すのが正解というわけではない。
最後に
本の手放し方で悩んでいる人に、私の結論を一つだけ書いておくと、先に「いつまでに家から出したいか」を決めるのが早いです。締め切りがないと、フリマで1冊ずつ売る選択がずるずる続きます。1年かけていいなら1冊ずつでいい。今月中に本棚を空にしたいなら、単価の低いものはまとめて出したほうがいい。
手数料や送料の条件はサービスごとに違いますし、私が調べた時点の数字も変わっている可能性があります。使う前に自分で確認してください。段ボールについては、無料の箱が届くのを待てるなら待ってもいいと思います。私は待てなかったので買った、というだけの話です。
この記事は不用品の手放し方の個別記事です。半年で何を売ったかの全体は家の物を売って減らした|半年で手放したものにまとめています。

