捨てる基準|売らずに処分するもの

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家の物を売り始めてから、一番時間を使ったのは出品作業ではありませんでした。「これは売れるのか、捨てるのか」を判断する時間です。判断がつかない物を脇によけていたら、その山が一番大きくなった。

今は基準を4つに絞って、それに当てはまったら売らずに処分することにしています。この4つを決めてから、判断が数秒で済むようになりました。物を減らすときに効いたのは、売る技術より捨てる基準のほうだった気がします。

基準1:衛生に関わる物は、値段が付いても出さない

最初に決めたのがこれです。肌に直接触れる物、口に入る物に関わる中古は、売らない

具体的には、使用済みの哺乳瓶の乳首、離乳食のスプーン、下着、タオル類、スポンジやまな板みたいなキッチン用品。フリマを見ると出品されている物もありますし、規約上で売れる物もあると思います。ただ、自分が買う側だったら選ばないな、と思ったので出さないことにしました。

ここで一度迷ったのが、子どもの肌着です。数回しか着ていないもので、状態は新品同様。捨てるのは正直もったいなかった。ただ、洗濯したとはいえ他人の子どもが着た肌着を買いたいかというと、自分なら買わない。結局、汚れていない物は知人に聞いて譲って、残りは処分しました。

「自分が買う側なら買うか」という問いを一つ持っておくと、この手の判断は速くなります。

基準2:使い切って役目が終わった物は、売る前に用途を変える

タオルがまさにこれでした。

うちは結婚するときに揃えたタオルをずっと使っていて、子どもが生まれるタイミングで一度入れ替えました。4年使ったタオルは、ゴワゴワして吸水が落ちている。当然これは売り物になりません。かといって、まだ布として破れてはいない。

それで掃除用に下ろすことにしました。1枚を4つに切って、キッチンとベランダと洗面所に置いておく。油汚れを拭いたらそのまま捨てる。全部で6枚を切ったので24枚できて、これが2ヶ月ほどで消えました。売るのではなく、最後まで使い切ってから捨てるという道があると分かってから、この手の物で悩まなくなりました。

入れ替えで買ったのが今治のタオルハンカチです。3枚セットで約1,200円。ギフト用のラッピングが付いているタイプで、もともとは出産祝いのお返しを選んでいるときに見つけて、自分用にも買いました。

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使ってみて良かったのは、薄いのに吸うこと。ハンカチなのでポケットに入れるんですが、厚手のタオル地だとズボンのポケットが膨らんで邪魔になる。これは薄手で、それでいて手を拭いたときにちゃんと水を持っていってくれます。子どものよだれを拭くのにも使っていて、1日に何度も使う物なので枚数が3枚あるのはちょうどいい。

あと、乾きが速い。薄いぶん、洗濯して部屋干ししても半日で乾きます。うちは乾燥機がないので、これは地味に効きました。

不満もあります。まず面積が小さい。ハンカチサイズなので、子どもが盛大にこぼしたときには足りません。結局、外出時はこれとは別に大きめのガーゼタオルを持つことになる。用途を分けて考える必要がありました。

それと、白系は汚れが目立ちます。私が買ったのは淡い色のセットで、離乳食のにんじんが付いたときに落ちませんでした。3枚のうち1枚は、もう外に持って出るのをやめて家用にしています。子ども関係で使うなら、色は濃いめを選んだほうがよかった。

ギフトのラッピングについても一言。袋に入っているのは贈る前提のもので、自分用に買うと袋が余ります。私はその袋を、フリマで小物を送るときの内袋に転用しました。無駄にはならなかったけれど、自分用なら簡易包装で安いほうがあれば、そっちを選んだと思います。

基準3:値段が付かない見込みの物は、時間をかけない

3つめは、単純に売れないと分かっている物です。

判断のやり方は決めていて、同じ物が「売り切れ」で何件あるかを見ます。フリマの検索で絞り込んで、売れた実績がゼロなら、その物は誰も買っていないということ。私はこれを1分で確認して、ゼロなら出品しません。

これで処分に回したのが、古い携帯の充電ケーブル、使いかけの文房具、ノベルティのマグカップ、型の古い延長コード。どれも「まだ使えるのに」と思う物ばかりですが、使えることと売れることは別です。

ただし、この判断には例外を1つ作っています。まとめれば売れる物です。文房具1本は売れなくても、同じ種類を20本まとめれば買う人がいる。ケーブル1本は売れなくても、種類違いで5本セットにすれば動くことがある。単体で検索して売り切れがゼロでも、セットの出品には売れた実績があるかを一度見るようにしました。それでもゼロなら処分です。

ここで一度失敗しています。売れると思って出したベビー用の哺乳瓶消毒ケースが、2ヶ月動きませんでした。売り切れの件数を確認していれば、出す前に分かったはずです。2ヶ月間、家の中の場所を占領したのが実際のコストでした。

基準4:安全に関わる物は、期限で切る

4つめは、子どもが生まれてから意識するようになった基準です。

チャイルドシート、ベビーゲート、ヘルメットのような安全を担保する物には、メーカーが使用期限や耐用年数を示していることがあります。うちにあるベビー用品の説明書を読み直したら、いくつか年数の記載がありました。中古で買う人がその年数を確認するとは限らない。

だからこの手の物は、たとえ見た目がきれいでも売らずに処分することにしました。もし事故があったときに、自分が売った物だったら耐えられない。これは損得の話ではなくて、単に気持ちの問題です。

あわせて、電池を使う物は電池を抜いてから処分。リチウムイオン電池が内蔵された機器は、自治体によって出し方が違います。うちの自治体は普通のゴミとして出せないので、回収ボックスのある店まで持っていきました。ここは各自治体の案内を確認するしかない部分です。

迷ったら、期限を切って箱に入れる

4つの基準に当てはまらなくて、それでも迷う物は残ります。思い出があるとか、高かったとか、いつか使うかもしれないとか。

これは箱に入れて、日付を書くことにしました。3ヶ月後の日付をマジックで書いて、クローゼットの上段に置く。その日が来たときに一度も開けていなければ処分する。今のところ、開けたのは1回だけです。

この方法の良いところは、決断を先送りしているのに、先送りが終わる日が決まっていることだと思います。「いつか考える」だと永遠に考えません。日付があると自動的に終わる。

1回だけ開けたのは、ベビーカーに付ける小さな扇風機でした。夏になって必要になったので取り出した。逆に言うと、それ以外の物は3ヶ月あっても一度も必要にならなかったということです。「いつか使う」の的中率は、私の場合1割もありませんでした。この数字を一度見てしまうと、次からの判断がかなり楽になります。

逆に、この箱を何個も作ると意味がなくなります。うちは1箱だけ。入らなくなったら、その時点でどれかを捨てる。

最後に

売るか捨てるかで悩む時間は、思っている以上に生活を圧迫します。私の場合、判断できない物が家の中に積み上がって、それを見るたびに気が重くなっていました。基準を先に決めてしまえば、あとは作業になる。

4つの基準は、あくまで私が納得できる線です。衛生の線をどこに引くかも、安全に関する考え方も、人によって違っていいと思います。大事なのは基準の内容ではなく、自分で決めて、毎回それに従うことのほうでした。

この記事は不用品の手放し方の個別記事です。半年で何を売ったかの全体は家の物を売って減らした|半年で手放したものにまとめています。

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