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寝かしつけたあとにリビングの引き戸を閉めると、バンという音で子どもが起きる。これを何回かやってしまって、真面目に対策しました。かかったのは850円と、休日の1時間です。
賃貸マンションなので、戸を交換したり、ソフトクローズの金具を後付けしたりはできません。貼るだけ、外せるものだけという制約の中でやったことを、手順の形で書きます。生後6ヶ月の子がいて、まだ歩きませんが、寝返りとハイハイで昼寝の時間が読みにくくなってきた時期です。
まず、音を3種類に分けた
「戸がうるさい」とひとことで言っていましたが、実際に何度も開け閉めして耳を近づけると、鳴っている場所が違う音が混ざっていました。うちの場合は3つです。
1つめが当たる音。戸が枠や柱にぶつかる瞬間の「バン」です。いちばん大きくて、いちばん響く。木と木が直接当たっているので、低くて重い音になります。
2つめが走る音。引き戸をスライドさせている最中の「ゴロゴロ」という連続音です。うちの引き戸は上吊りではなく下にレールがあるタイプで、ここに砂やほこりが噛むと音が変わります。
3つめが金具の音。開き戸のラッチが枠の受けに入るときの「カチャン」と、丁番のきしみです。これは小さい音ですが、金属音なので夜は目立ちます。
この3つは原因が違うので、対策も別です。まとめて「防音テープを貼る」で済まそうとして、うちは一度失敗しました。
手順1 どこが鳴っているかを特定する
やることは単純で、ゆっくり動かして、音がした瞬間に手を止めるだけです。速く動かすと3つの音が重なって区別がつきません。
引き戸なら、端まで数センチずつ動かしていって、どこで音が出るかを見ます。うちのリビングの引き戸は、閉め切る最後の3cmで一気に「バン」が来ていました。戸先が柱の縦枠に当たっている音です。開けきったときにも同じ音が出ていて、こちらは戸袋の奥に当たっていました。閉めるときだけ対策すればいいと思い込んでいたのが、最初の見落としです。
開き戸は、閉じる直前で止めて、どこが先に触れるかを見ます。うちの寝室のドアは、上部が先に枠に触れていました。ドア全体が均等に当たっているわけではないんです。ここが分かると、貼る場所が絞れます。
手順2 当たる場所にクッションを貼る
いちばん大きな「バン」に効いたのが、これでした。透明のゴム製バンパーを、当たる場所に貼るだけです。45粒入って850円。使ったのは全部で12粒だったので、値段としては数百円の対策になります。
粒は直径1cmもない小さなもので、裏に粘着がついています。透明なので、白い枠に貼っても遠目には分かりません。これが賃貸では大きくて、目立つ黒いゴムを枠に貼るのは、退去のときも含めて気が引ける。
貼る前に、当たる面をアルコールで拭きました。ここを省くと剥がれます。うちは最初にほこりの上から貼った1粒だけ、3日で落ちました。
引き戸の場合は、戸のほうではなく枠のほうに貼るのがよかったです。戸に貼ると、開閉のたびに横方向の力がかかって少しずつずれます。枠に貼れば、当たるのは垂直方向だけなので長持ちします。うちは縦枠の上・中・下に3粒ずつ、6粒使いました。1粒だと、そこだけに力が集中して潰れます。
効果は即座に分かりました。「バン」が「トッ」になります。完全に無音にはなりませんが、隣の部屋で寝ている子が反応するかどうかの境界を、下に越えた感じがあります。実際、貼ってからは戸の音で起きることが無くなりました。
不満点もあります。まず厚みのぶん、戸が完全に閉まらなくなることがある。うちのプチサイズは2mm弱ですが、これでも引き戸の戸先とクレセント的な引き手の位置関係がわずかにずれました。鍵のある扉に貼るときは、閉まるかどうかを必ず確認してください。
もう1つ、透明なので、どこに貼ったか自分で分からなくなります。剥がして貼り直すときに探すはめになりました。写真を撮っておくといいと思います。
手順3 レールを掃除して、滑りを整える
スライド中の「ゴロゴロ」は、クッションでは消えません。うちの場合、原因の大半はレールに溜まったほこりと髪の毛でした。
やったのは、掃除機の隙間ノズルでレールを吸って、そのあと固く絞った布で溝を拭く、それだけです。5分で終わりました。これで音が半分くらいになった。買う前にやるべき作業だったと思っています。
それでも残る音には、市販のシリコン系の潤滑剤を使いました。注意点として、油性のスプレーは避けたほうがいいです。ほこりを吸って黒く固まり、かえって動きが悪くなります。うちは以前、別の場所でこれをやって失敗しました。
戸車が金属のむき出しタイプだと、樹脂の戸車に交換すると静かになることがあるようですが、賃貸で部品を交換するのは管理会社の確認が要ります。うちはそこまではやっていません。
手順4 金具の音を減らす
最後に残るのが、開き戸のラッチの「カチャン」です。これは金属が金属に当たっている音なので、当たる面を柔らかくするしかありません。
うちがやったのは次の3つです。
- ラッチの受け金具のふちに、薄いフェルトを小さく切って貼る
- 丁番のきしみに、シリコン系の潤滑剤を綿棒で少量つける
- 夜だけ、ドアノブを回した状態で閉めてから手を離す
3つめが実はいちばん効きました。道具が要りません。ラッチを引っ込めたまま戸を閉じて、最後に手を離す。これだけで「カチャン」が消えます。妻にも共有して、夜は2人ともこのやり方にしました。
ちなみに、ドアクローザーの付いている玄関ドアは、閉まる速さを調整するねじが本体に付いていることが多いです。うちのは2箇所ありました。ただし賃貸の共用部にあたる可能性があるので、触る前に管理会社に確認したほうがいいと思います。私は確認してから、ほんの少しだけ遅くしました。
戸の音は、これから増える側の音でもある
今のところ、戸を鳴らしているのは私と妻です。子どもはまだ歩かないので、自分で戸を開け閉めすることはありません。それでも先に手を入れておいたのは、この先は確実に悪化する箇所だからでした。
上の階にいるお子さんは、たぶん3〜4歳くらいだと思うのですが、時間帯によっては戸の開け閉めの音が続けて聞こえてきます。子どもが自分で戸を扱うようになると、加減をせずに閉めるので、大人が閉めるより大きな音になる。これは1年後のうちの姿です。
そのときに慌てて貼ろうとしても、粘着物は貼り直しがきかないという問題があります。うちも一度ほこりの上から貼って剥がしていて、その跡がわずかに残りました。落ち着いて場所を確かめて、面を拭いて、正しい位置に1回で貼れたのは、今が余裕のある時期だったからです。
それと、引き戸を子どもが開けられるようになったら、そもそも開かないようにする対策のほうが先に必要になります。うちはまだ何も付けていませんが、ストッパーを付ける場所と、そこに貼ったバンパーが干渉しないかは、いま貼りながら一応考えました。音の対策と安全の対策は、同じ場所を取り合うことがあります。
やってみて効かなかったこと
ついでに、期待したほどでなかったものも書いておきます。
1つは厚手のすき間テープです。戸と枠のすき間全体に貼れば音が減ると思ったんですが、うちの引き戸では戸が重くなっただけでした。すき間を埋めるのは、外への音漏れには効いても、当たる音には関係ない。当たる場所を点で押さえるほうが確実です。
もう1つがドアストッパー。開けたときの当たりを止める目的で床に置くタイプを試しましたが、うちの子がハイハイでそこに向かうようになって、外しました。歩き始めたらもっと危ないので、床に置く方式はやめています。
戸の音は、対策のなかではいちばん安くて、いちばん早く結果が出る部類だと思います。うちは合計で1,200円ほど。歩き始めて自分で戸を開け閉めするようになったら、また別の音が出るはずですが、そのときも同じ手順で当たる場所を探すところからやると思います。
この記事は近隣への音の個別記事です。賃貸で何をやったかの全体は子どもの足音が気になり出した|賃貸でやったことで整理しています。

