床の傷|家具の下に何を敷くか

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入居して2年、冷蔵庫を動かしたら床に4つの凹みが残っていました。深さは1mmもないくらいですが、光の角度によってはっきり見える。賃貸なので、退去時にどう判断されるかは分かりません。それ以来、重い家具の下に何を敷くかを真面目に考えるようになりました。フェルト、樹脂のパッド、硬質のポリカーボネート板と順に試して、今は場所によって使い分けています。最初に敷いたフェルトはほぼ意味がなかった、という話から書きます。

凹むかどうかは、重さより接地面積

計算してみて納得しました。うちの冷蔵庫は容量400Lで、本体の重さが約70kg。中身を入れると90kg近くになります。これが4つの脚で支えられている。1脚あたり22kgちょっとです。

問題はその脚の接地面で、うちのは直径3cmほどの円形でした。面積にすると約7平方センチ。ここに22kgが集中します。1平方センチあたり3kg以上。フローリングの表面は薄い化粧材なので、この面圧が長期間かかると沈むわけです。

逆に言うと、同じ重さでも接地面が広ければ凹みません。うちのソファは3人掛けで40kgほどありますが、脚の底面が5cm角あるので、2年置いても跡がついていない。敷物の役割は、力を受け止めることではなく、力を広い面積に散らすことだと理解してから、選び方が変わりました。

フェルトはほぼ効かなかった

最初にやったのは、100円ショップのフェルトパッドを脚の下に貼ることでした。厚みは3mmくらい。円形のものを冷蔵庫と食器棚の脚に貼りました。

結果、冷蔵庫のほうは3ヶ月で潰れました。フェルトは繊維の塊なので、重さがかかると圧縮されて薄くなります。潰れたあとは、ほぼ何も敷いていないのと変わらない。しかも、潰れたフェルトは床に貼り付いて、剥がすときに接着剤の跡が残りました。これも失敗のひとつです。

食器棚のほうは、まだ機能しています。こちらは総重量が30kg程度で、脚も4cm角と広い。フェルトは軽い家具の移動音を減らしたり、細かい擦り傷を防いだりする用途には向いている。重量物の凹み対策としては別物でした。

冷蔵庫の下に硬質マットを入れた

買い直したのが、ポリカーボネート製の冷蔵庫マットです。透明で厚さ2mm。Mサイズで約2,420円でした。フェルトと違って、素材そのものは潰れません。硬い板で受けて、床全体に広く荷重を逃がす考え方です。

冷蔵庫マット 透明 硬質 ポリカーボネート製 S

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敷くには冷蔵庫を持ち上げる必要があるので、妻と2人がかりでやりました。中身を全部出して、コンセントを抜いて、片側を10cmほど持ち上げてマットを半分差し込む。反対側も同じようにして、最後に位置を合わせる。20分ほどかかりました。冷蔵庫の重心は上のほうにあるので、傾けすぎないよう気をつけたほうがいいです。

敷いてから半年経ちますが、床に新しい凹みは増えていません。マット自体にも、脚の位置にうっすら跡がついている程度で、割れや欠けはない。2mmという厚みは、想像していたより頼りなく見えるのですが、硬さがあるので手で曲げようとしてもほとんど曲がりません。

硬質マットの不満は3つ

まず、サイズ選びが難しいことです。うちの冷蔵庫は幅60cm、奥行69cm。カタログの寸法だけ見てMサイズにしましたが、実際には扉が前に出っ張る分と、放熱のために壁から離す分を考える必要がありました。結果、前後の余りが少なく、マットの前端が冷蔵庫の前面とほぼ同じ位置になっています。本体の寸法ではなく、設置したときの投影面積で選ぶべきでした。

次に、透明ゆえの見え方です。ホコリが入ると目立ちます。マットと床の間に細かいゴミが入り込んで、それが透けて見える。掃除するには冷蔵庫をまた動かすことになるので、半年に1回が限度だなと思っています。それと、透明なので端の部分でつまずきそうになることが数回ありました。

3つめは値段です。2,420円は、フェルトパッドの20倍以上。全部の家具にこれを敷くのは現実的ではありません。うちで硬質マットを使っているのは冷蔵庫と洗濯機の2箇所だけです。

家具ごとの割り振り

今は3種類を使い分けています。冷蔵庫と洗濯機のような、重くてめったに動かさないものは硬質マット。この2つは面圧が突出して高いので、ここだけは投資する価値があると判断しました。

ソファ、食器棚、本棚のような中量級の家具には、厚手の樹脂パッドを使っています。8mmほどの厚みがあるもので、8枚入りで1,000円くらい。フェルトほど潰れず、硬質マットほど大掛かりでもない。うちは家具の脚に合わせてカットして使っています。

軽い家具と、動かす前提のもの、たとえばダイニングの椅子やキャスター付きのワゴンにはフェルトのままです。椅子は引きずる回数が多いので、擦り傷対策としてはフェルトで足りている。ただし半年ごとに貼り替えないと、剥がれかけたまま床を擦ることになります。3ヶ月に1回くらい、椅子をひっくり返して確認するのが習慣になりました。

子どもが動き回るようになって増えた要素

床の傷対策を考え直したもうひとつの理由が、子どもです。生後6ヶ月で、ずりばいで移動する範囲が広がってきました。この先つかまり立ちが始まると、家具に体重をかけて引っ張ることになります。

そうなると、家具がずれる回数が増えるはずなんですよね。ずれれば脚が床を擦る。うちはローテーブルの脚に樹脂パッドを貼ってあるのですが、パッドの端が浮いていると、そこが逆に床を削ります。貼るなら脚の底面より少し小さめに切って、はみ出さないようにするのが安全だと今は思っています。実際、はみ出していたパッドを1枚剥がして貼り直しました。

あと、敷物の厚みでガタつくことがあります。4本の脚のうち3本にだけパッドを貼った状態にしてしまって、テーブルがカタカタ鳴るようになった。子どもがつかまる家具でガタついているのは単純に危ないので、貼るなら必ず全部の脚に同じ厚みで、というのを守るようにしました。

敷くのは、置く前が圧倒的に楽

これがいちばん伝えたい点かもしれません。冷蔵庫の下にマットを入れる作業は、2人がかりで20分。本体を空にして、コンセントを抜いて、また戻すまで含めると1時間近くかかっています。

新しく家具を買ったときに、置く前に敷いておけば、これは全部ゼロになります。搬入業者が置いていく前に床に敷いておくだけ。うちは次に洗濯機を買い替えるときは、先にマットを買っておいて、設置の当日に敷いてもらう予定です。

後から入れる作業には、床を傷つけるリスクもあります。実際、冷蔵庫を持ち上げたときに脚が1度床を擦って、そのときに細い線が入りました。凹みを防ぐための作業で傷を作るのは本末転倒なんですよね。今の凹み4つも、入居時に何か1枚敷いていれば発生していなかったはずです。

凹みを見つけたあとにできること

すでに凹んでしまった箇所については、うちは特に手を入れていません。水を垂らして木を膨らませる方法が紹介されているのを見ましたが、うちのフローリングは表面が樹脂シートのタイプで、木が膨らむ構造ではないと判断しました。素材が分からないまま試して悪化させるほうが怖い。

退去のときにどう扱われるかは、契約と管理会社の判断によります。うちは今のところ、写真を撮って記録だけ残してあります。少なくとも、これ以上増やさないことは自分でできる。2,420円のマットは、そのための出費だと思っています。

この記事は家具の個別レビューです。1年で何をどう入れ替えたかは家具を1つずつ替えた|1年でこうなったにまとめています。

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