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壊れてから家具を買うと、まず間違いなく妥協します。今すぐ必要なので、納期と在庫で選ぶことになるからです。うちは洗濯機で一度これをやって、本当は欲しくなかった容量のものを買いました。それ以来、家具については「どうなったら買い替えるか」を先に決めるようにしています。決めておくと、セールのタイミングで動けるんですよね。あわせて、買い替えずに直すという判断をどこで下すかも、650円の補修ペンを使いながら考え直しました。
急いで買うと、何が起きるか
洗濯機のときの話を先に書きます。突然動かなくなって、その日のうちに家電量販店に行きました。コインランドリーで済ませられるのは数日が限度なので、在庫があって最短で届くものから選ぶことになる。
結果、当初考えていた容量より小さいモデルを買いました。子どもが生まれる前だったので当時は足りていましたが、今は洗濯の回数が明らかに増えています。あと2年待てば買い替えられる、という状態でもない。急いで買った選択は、その後何年も効いてきます。
家具でも同じことが起きます。棚が壊れて中身の置き場がなくなれば、部屋が散らかったまま数日過ごすことになる。子どもがいると、床に物が出ている時間そのものが問題です。だから「壊れてから」ではなく「壊れそうになったら」動く必要がある。
家具ごとに引退の条件を書き出した
やったのは単純で、うちにある大きい家具を紙に書き出して、それぞれ「どうなったら買い替えるか」を1行ずつ決めただけです。30分もかかっていません。
テレビ台は購入から6年目で、扉の蝶番が1箇所ゆるんでいます。条件は「蝶番を締め直しても3ヶ月以内に再びゆるむようになったら」。ダイニングテーブルは4年目で、天板に2箇所シミがあるだけなので「脚のぐらつきが出たら」。カラーボックスは3年目で、すでに底板が2mmほどたわんでいて、これは「たわみが5mmを超えたら」。
数字にしておくのがポイントでした。「古くなったら」だと永遠に判断できません。ゆるみの再発期間とか、たわみの寸法とか、測れる形にしておくと、迷う時間がなくなります。うちは3ヶ月に1回、家具を一通り見て回る日を決めました。子どもの月齢の記録をつけるついでにやっています。
直すか買い替えるかの分かれ目
条件を書き出していて気づいたのは、傷には2種類あるということでした。見た目だけの問題と、構造に関わる問題です。
見た目の傷は、機能を何も損なっていません。天板のシミ、角の塗装剥げ、扉の表面のすり傷。放置しても使えるし、隠す手段もある。一方、構造の傷は放っておくと悪化します。棚板のたわみ、脚の接合部のゆるみ、背板の外れ。これらは荷重がかかり続ける限り進行します。
私の線引きは、構造に関わるものが出たら買い替えを検討、見た目だけなら直して使い続けるにしました。子どもがいる家では、構造の不具合をだましだまし使うのが単純に怖いというのもあります。棚がたわんだまま子どもがつかまったら、と考えると割り切れました。
見た目の傷は補修ペンで何とかなる
それで買ったのが、木部用の補修ペンです。約650円で、2本買うともう1本もらえるキャンペーンをやっていたので3色手元にあります。色はライトブラウン、ミディアムブラウン、ダークブラウン。
最初に試したのは、テレビ台の角の塗装が剥げて白木が見えていた部分でした。1cm四方くらい。ペン先を当てて色を乗せて、乾く前にティッシュで軽く押さえて余分を取る。作業自体は1分です。仕上がりは、正面から見て気づかないレベルにはなりました。近くで見ると色の境目が分かりますが、以前の白い剥げよりは明らかにマシです。
フローリングの浅い擦り傷にも使いました。玄関から入ってすぐの、椅子を引きずったと思われる10cmほどの線。ここは元の床材が明るい色だったので、ライトブラウンで塗って、はみ出した分を乾く前に拭き取っています。
不満は3つあります。まず、色が完全には合いません。3色あっても、家具の色は3色では足りない。私は2色を重ねて近づける方法を取っていますが、これは慣れが要ります。次に、凹んだ傷には効きません。色は塗れても段差は残るので、光の当たり方で影が出ます。凹みは補修用のクレヨンやパテのほうが向いていると思います。
3つめは、テカりです。マット仕上げの家具に使うと、塗った部分だけ艶が出ました。乾いてから乾いた布で軽くこすると多少落ち着きますが、完全には消えません。艶のある家具に使うぶんには気になりませんでした。
子どもの成長で寿命が変わる家具がある
もうひとつ、買い替え時期を前倒しにする要因があります。家具そのものは無事でも、家の使い方が変わって不要になるパターンです。
うちで言うと、リビングのローテーブルがこれに当たりそうです。天板が38cmの高さで角が立っていて、つかまり立ちが始まったら真っ先に問題になる。今はコーナーガードを貼って対処していますが、いずれ天板が丸いものか、高さのないタイプに替えることになると思っています。
逆に、寿命が延びた家具もあります。スチールラックは高さを組み替えられるので、子どもが触る高さの棚を空にして使い方を変えました。組み替えができる家具は、生活の変化に対して強い。これは買うときには考えていなかった利点でした。
買い替えるとき、処分の段取りも一緒に考える
条件を書き出していて、抜けていたことに気づきました。新しい家具を買う日と、古い家具を出す日が合わないと、部屋に2つ並ぶ期間が生まれます。
賃貸の2LDKで、大型家具が一時的に2つある状態はかなりきついです。特に、うちは廊下に曲がりがあって玄関が78cmなので、通路を塞ぐと生活が止まる。子どもが床にいる部屋で、家具を仮置きするわけにもいきません。
自治体の粗大ごみは申し込みから収集日までに日数がかかるのが普通ですし、地域によって手順も期間も違います。買うと決めた段階で、先に処分の予約を取っておくのが正解だなと。今は引退条件の紙に「処分方法」の欄を足して、家具ごとにどう出すかを書いてあります。分解できるものは小さくして通常のごみで出せる場合もあるので、そこも自治体の案内で確認しておく必要があります。
買い替え費用をどう持っておくか
条件を決めても、金がなければ動けません。うちは家具家電の買い替え用に、月5,000円だけ別の口座に置くことにしました。年間6万円。テレビ台とローテーブルを両方替えても足りる計算です。
この積み立てを始めてから、セールの見方が変わりました。以前は安くても「今いらない」で終わっていたのが、今は引退条件に近づいている家具のカテゴリだけチェックするようになった。11月と3月あたりに大きめのセールがあるので、そこに合わせて判断する形にしています。
もうひとつ、置き場所の寸法を先に測っておくのも同じ効果があります。うちはテレビ台の設置可能な幅が最大145cm、ローテーブルは通路を確保すると奥行50cmまで、と紙に書いてあります。セールで良さそうなものを見つけたときに、その場で判断できるかどうかがここで決まる。測っていないと結局持ち帰って考えることになって、翌日には売り切れています。
まだ実際に買い替えたものはありません。条件を決めてから半年、どれも基準に達していないので。ただ、テレビ台の蝶番は先月締め直したところなので、次に緩んだら動くことになると思います。そのときには慌てずに選べるはずで、それが目的でした。
この記事は家具の個別レビューです。1年で何をどう入れ替えたかは家具を1つずつ替えた|1年でこうなったにまとめています。

