※ この記事にはプロモーションが含まれています。
家具を1つずつ入れ替えていくうちに、家の中に木・スチール・樹脂の3種類が混ざりました。買うときはデザインと値段で選んでいたのですが、1年ほど使って効いてきたのは手入れの差のほうでした。特に子どもが生まれてからは、拭けるかどうかが評価をひっくり返します。テレビ台を除菌シートで拭いて白い跡を作った失敗も含めて、素材ごとに何が違ったかを書きます。
木は「木」でひとくくりにできない
最初につまずいたのがここでした。木製と書いてある家具でも、表面の仕上げが何種類もあります。うちにあるのは、無垢材のダイニングテーブル、突板のテレビ台、プリント化粧板のカラーボックス。この3つは手入れの前提がまったく違いました。
無垢のテーブルはオイル仕上げで、水が染みます。離乳食が始まってからは麦茶をこぼされる回数が増えて、そのたびにすぐ拭かないと輪ジミになる。半年でうっすら跡が2箇所できました。定期的にオイルを塗り直せば目立たなくなるらしいのですが、まだやっていません。手はかかるけれど、傷がついても削って直せるのはこの素材だけです。
突板は薄い木の板を貼ってあるもので、表面は塗装で守られています。うちのテレビ台がこれ。問題は、削れないことでした。表面の突板はコンマ数ミリの厚さなので、削ると下地が出ます。ここで私はアルコールの除菌シートでゴシゴシ拭いて、20cmくらいの範囲を白くしました。塗装の艶が抜けたんだと思います。乾いても戻りませんでした。それ以来、木部は固く絞った布で拭くだけにしています。
プリント化粧板は、木目の紙やフィルムを貼ったものです。安いカラーボックスはだいたいこれ。水には比較的強くて拭きやすいのですが、角から剥がれます。うちのは購入から3年目で、底板の角のフィルムが1cmほどめくれました。
スチールは楽だけど、置く場所を選ぶ
次にスチール。買い足したのはアイリスオーヤマのメタルラックで、幅91cm、奥行46cm、高さ178.5cm。価格は約5,980円でした。寝室で衣類とストック品の置き場にしています。
手入れという意味では、3素材のなかでいちばん楽です。ポールも棚も濡れた布で拭ける。水拭きで劣化する塗装がないので、汚れたら気にせず拭けるのは精神的に楽なんですよね。パーツが全部分解できるので、汚れたら棚1枚だけ外して洗うこともできます。
耐荷重については、メーカーの表示では棚1枚あたりで数十kg単位の数字が出ています。ただ、これは荷重が均等にかかった場合の表示だと理解しています。片側に寄せて置いたり、揺れたりする条件までは含まれないはずなので、表示の数字ぎりぎりまで載せる使い方はしていません。うちは1段あたり衣装ケース2つ程度で止めています。
組み立ても素材の差が出ます。メタルラックはポールに棚を留めるスリーブをはめて、上から叩き込むだけ。ネジが1本もありません。1人で40分ほどで組めました。うちは玄関の幅が78cmで廊下に曲がりがあるので、完成品が入らない家具は最初から選べないのですが、この手のラックはパーツで届くので搬入の心配がないのも助かります。組み直して高さを変えられるのも、木製の棚にはない利点でした。実際、一度だけ棚の間隔を組み替えています。
弱点は3つありました。1つはサビ。最初はキッチンの横に置いていて、3ヶ月ほどでポールの下のほうに茶色い点が出ました。今は寝室に移して、それ以上は増えていません。水気のある場所は避けたほうがいいです。
2つめは棚板の隙間。ワイヤーの網なので、小さいものを直接置くと落ちます。うちは薄い板を1枚敷いて対応しました。3つめは見た目で、生活感がかなり出ます。妻には「倉庫みたい」と言われました。寝室に置いているのはそのためです。
樹脂はホコリとの相性が悪い
樹脂は、押し入れ用の衣装ケースとおもちゃの収納ボックスで使っています。軽くて水に強くて安い。子どもの水まわりのものはほぼ樹脂です。
ただ、静電気でホコリを吸います。黒っぽい樹脂のボックスは特に目立って、1週間拭かないと表面が白っぽくなる。うちは柔軟剤を薄めた水で拭くようにしてから、付き方が減った気がします。気がする、程度の話ですが。
もうひとつ、樹脂は製品によって厚みの差が大きいです。同じ「収納ボックス」でも、980円のものと2,500円のものでは側面の板厚が明らかに違いました。安いほうは衣類を詰めて持ち上げると側面がたわんで、蓋が閉まりにくくなります。積み重ねる使い方をするなら、この点は値段なりでした。厚いほうは3年経っても形が崩れていません。
それと、日焼けです。ベランダ側の窓際に置いていた半透明の衣装ケースは、1年で色が黄色っぽくなりました。同じ製品で押し入れの中に入れていたほうは変わっていないので、日光の影響だと思っています。樹脂は傷にも弱くて、爪の先で引っかいただけで白い線が残ることがあります。
掃除にかかる時間を測ってみた
感覚だけだと比べにくいので、それぞれ同じ広さを拭くのに何分かかるか測りました。だいたい1平方メートル相当で見たときの話です。
スチールのラックは、ポールと棚のワイヤーを1本ずつ拭く必要があるので、意外と時間がかかります。棚1段で3分ほど。木のテレビ台は、天板を乾拭きして終わりなら40秒。ただし、こぼれたものが染みる前に対処する必要があるので、突発的な作業が発生します。樹脂のボックスは、丸ごと外に出して水で流せるのでいちばん速い。3個まとめて5分程度でした。
この数字を見て、手入れの手間は「1回あたりの時間」より「やらないとどうなるか」で決まると考えるようになりました。スチールは拭かなくてもサビない場所なら放置できる。木は放置すると跡が残る。樹脂は放置すると汚れて見える。取り返しがつくかどうかの差が大きいです。
子どもがいる今、どう割り振っているか
現時点の割り振りはこうなっています。子どもが触る高さで、汚れる前提の場所は樹脂かスチール。手が届かない高さと、見た目を優先したい場所は木。
具体的には、リビングのおもちゃ収納は樹脂のボックスに全部替えました。よだれも麦茶も気にせず拭けるので。逆に、ダイニングテーブルは無垢のまま残しています。ここは跡がついても味だと思うことにしました。実際、すでに2箇所ジミがあるわけですし。
スチールラックは寝室に置いたままです。角が金属でむき出しなので、子どもが動き回る部屋には持ち込みたくない。ポールの先端も含めて、樹脂や木より角が硬いのは間違いないので。将来リビングで使うなら、角にカバーを付ける前提になると思います。
次に買うなら見る順番
今の私が家具を選ぶなら、素材を見る順番はこうします。まず置く場所の水気と日当たり。次に、子どもの手が届く高さかどうか。最後にデザイン。
この順番にしていれば、メタルラックを最初にキッチン横に置くことも、テレビ台を除菌シートで拭くこともなかったはずです。どちらも素材の性質を知らずに、置き場所と手入れ方法を先に決めてしまった結果でした。
あと、買う前に商品ページの素材表記を読む癖はついたと思います。「天然木化粧繊維板」と「天然木」は別物で、前者は突板です。この表記の違いに気づけるかどうかで、拭き方を間違えるかどうかが決まる。5,980円のラックより、この読み方を覚えたことのほうが役に立っている気がします。
この記事は家具の個別レビューです。1年で何をどう入れ替えたかは家具を1つずつ替えた|1年でこうなったにまとめています。

