子どもの足音が気になり出した|賃貸でやったこと

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うちの子はまだ生後6ヶ月で、歩きません。それなのに床の防音を考え始めたのは、上の階の音がきっかけでした。夕方になると、ドタドタという足音が天井を伝ってくる。たぶん3〜4歳くらいのお子さんだと思います。腹は立たないんですが、1年後にはこれをうちが出す側になると気づいてしまった。

賃貸マンションの2階です。上下左右に住戸がある。歩き始めてから慌てるより、まだ動きの少ないうちに手を打っておくほうが安いし、落ち着いてやれる。そう考えて動いた記録です。

上の階の音を聞いて、自分の家の音を数え直した

最初にやったのは、うちが今どんな音を出しているかの棚卸しでした。歩かない赤ちゃんなら静かだろうと思っていたんですが、実際に一日リビングにいて意識してみると、けっこう音は出ています。

まず物を落とす音。寝返りとハイハイが始まってから、握ったものを手放す回数が明らかに増えました。歯固め、マラカス、プラスチックの積み木。フローリングに落ちると、カン、という高い音が響きます。1時間で10回以上落ちている日もありました。

次に転がる音。ボールとおもちゃの車です。これは落下音と違って、床を面で伝わっていく感じがある。あとは私と妻の生活音で、椅子を引く音、扉の開け閉め、洗濯機。歩く音がないぶん、それ以外の音のほうが今は主役です。

ここで整理できたのは、床に対する音には軽くて高い音と、重くて低い音の2種類があるということでした。物を落とす音や食器を置く音は前者。子どもが飛び跳ねたり走ったりする音は後者になります。うちが今出しているのは前者だけで、後者はこれからです。この区別が、あとで敷物を選ぶときにそのまま効いてきました。

先にコルクマットを買って、しくじった

順番として先に失敗のほうを書きます。最初に買ったのは、大判のコルクマットでした。8畳分で6,000円ちょっと。見た目が木に近くて部屋が暗くならないのと、水拭きできるという説明が気に入って選びました。

結論から言うと、落下音は減りましたが、期待したほどではありませんでした。厚さが8mmのタイプで、表面はコルクですが裏はEVAの発泡素材です。積み木を落としたときの「カン」が「コン」くらいにはなる。でも隣の部屋で聞いていた妻の感想は「音が変わっただけで、聞こえてはいる」でした。

もっと困ったのは別のところです。ハイハイで端をめくる。ジョイント式なので、四辺のふちがどうしても浮きます。うちの子はその段差を見つけると必ず指を引っかけて引っ張る。1枚外れると、そこから連鎖して2枚3枚と外れていきました。押さえのテープを貼りましたが、剥がして口に入れそうになったのでやめています。

あと、コルクの表面が思ったより弱い。爪でこすると細かい粉が出ます。1ヶ月使った時点で、よく座らせていた場所だけ毛羽立ちが目立つようになりました。全部が無駄だったとは思っていなくて、今も寝室の一部で使っています。ただリビングの本命としては力不足だったというのが正直なところです。

防音タイルカーペットに替えた

次に選んだのが、防音をうたったタイルカーペットです。50×50cmの正方形を並べていくタイプで、1枚あたり2,400円ほど。コルクマットとは値段の桁が違います。

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手に持った瞬間に、これまでのマットと違うのが分かります。とにかく重い。同じ50cm角でも、コルクマットが片手でひらひら持てるのに対して、これは1枚でずしりときます。表面はループのカーペット地で、裏に厚い層がある構造。重さで床に押さえつける、という発想の製品なんだと思います。

実際に敷いてから、積み木を落としてみました。音がほとんど消えます。正確に言うと「カン」も「コン」も無くなって、ボスッという鈍い音になる。妻に隣の部屋で聞いてもらったら、「落としたことは分かるけど、何を落としたかは分からない」と言っていました。この差はコルクマットのときにはなかったものです。

遮音性能について、商品ページには等級の表示があります。ただこれはメーカーの表示であって、私が測った数字ではありません。集合住宅の床は建物側の構造で決まる部分が大きくて、同じ敷物でも建物が違えば結果は変わります。数値をあてにするより、実際に自分の家で音を出して確かめるほうが確実だと思っています。

不満も書いておきます。まず値段。うちはリビングの子どもが過ごす範囲に24枚敷いたので、それだけで6万円近くかかりました。8畳分6,000円のコルクマットから来ると、目玉が飛び出る金額です。全面に敷こうとすると、ちょっと現実的ではない。

次に重さが搬入と掃除で効いてくること。届いた箱を玄関から運ぶのが一苦労でした。敷いたあとも、掃除機をかけるときにめくって動かすのが億劫です。ロボット掃除機を使っている家だと、段差を越えられるかどうかも確認したほうがいいと思います。

3つめ、表面がループなので、こぼしたものが染みる。離乳食が始まっているので、これは日常的に起きます。1枚だけ外して洗えるのがタイルカーペットの利点なんですが、乾くまで丸1日その部分だけ床が出ている状態になる。予備を2枚多めに買っておけばよかったと後から思いました。

敷く範囲を決めるのに2日かかった

この値段なので、どこまで敷くかは真剣に考えました。最初は「リビング全面」と思っていたんですが、計算したら10万円を超えます。妻と相談して、範囲を絞る方向に切り替えました。

基準にしたのは子どもが実際に体重をかける場所です。うちの子は今、リビングの決まった一角でしか遊びません。プレイマットを置いている周辺と、その延長でハイハイして向かうテレビ台の前。この2箇所で行動範囲のほとんどが説明できました。ソファの裏側や、ダイニングテーブルの下は通りません。

1日目は付箋を床に貼って、子どもが動いた範囲を追いました。2日目に妻がもう一度同じことをやって、両方に共通する範囲だけを敷く対象にしています。結果としてリビングの約6割に落ち着きました。歩き始めたら行動範囲は当然広がるので、そのときに買い足す前提です。タイル式を選んだ理由の半分はこれで、あとから同じ製品を足せるのは大きい。ロールのカーペットだと、こういう買い方はできません。

カーペット以外にやったこと

床だけでは片付かない部分もあります。並行してやったことを書いておきます。

まずおもちゃの素材を入れ替えました。プラスチックの積み木を布と木のものに寄せています。落ちたときの音が単純に小さい。全部は替えていませんが、音が気になるものから順に、遊ばなくなったタイミングで入れ替えていきました。金属のベルが付いたおもちゃは、寝室では使わないと決めています。

次に時間帯です。夜9時以降と朝7時前は、床に置いて遊ぶ系のおもちゃを出さないようにしました。この時間はもっぱら抱っこか、ベッドの上です。うちの子の生活リズムだと、そもそもこの時間はほとんど寝ているので、負担にはなっていません。

3つめが挨拶です。これは物ではないので効果を測りようがないんですが、下の階と両隣には、子どもが生まれたときに一度伝えてあります。ただ、挨拶の慣習は地域や物件でかなり違います。管理会社に確認したところ、うちのマンションは「するのが普通」という空気でしたが、単身者が多い物件だと逆に警戒されることもあると聞きました。まず管理会社や大家さんに聞いてみるのが無難だと思います。

最後に

歩き始める前にやったので、まだ本番は迎えていません。効果の答え合わせができるのは、たぶん来年の春ごろです。それでも今のうちに手を打っておいてよかったと思っているのは、焦っていない状態で選べたからでした。

クレームが来てから買うと、値段も範囲も冷静に判断できない気がします。うちは2日かけて範囲を決めて、失敗したコルクマットも寝室で使い回せています。歩き始めてから慌てるより、動きが増えてきたと感じた時点で、まず自分の家の音を一日数えてみるところからでいいと思います。何が鳴っているかが分かれば、買うものはだいたい決まります。

場所別の詳しい記事

この記事で触れたものは、それぞれ単体でも詳しく書いています。気になったものがあれば個別記事も読んでみてください。

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