夜中の足音|授乳で起きる時間帯

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夜中の2時と4時に起きる生活が、半年続いています。授乳とおむつ替えです。子どもは生後6ヶ月でまだ歩かないので、この時間に家の中を歩いているのは私と妻だけ。つまり深夜の足音は、全部こちらが出しているものです。

寝ぼけた状態で暗い廊下を歩くと、自分でも驚くくらい足音が出ます。ここを直すのに買ったのがルームシューズで、960円。これで完全に解決したわけではないんですが、費用対効果はかなり高い部類でした。

深夜に足音を出しているのは大人のほう

近隣への音の話になると、どうしても子どもの泣き声や足音の話になります。ただ、うちの現状でいうと、子どもはまだ立てません。寝返りとハイハイの手前くらいで、床を踏む動作はしない。

そのかわり、大人が夜中に2回から3回、寝室とリビングとキッチンを往復しています。ミルクを作りに行く。おむつを捨てに行く。冷蔵庫を開ける。この一連の動作が、深夜1時から5時のあいだに起きる。

夜は昼と違って、周囲が静かです。同じ大きさの音でも、深夜のほうが目立つ。昼間なら気づかれない音が、深夜だと聞こえるという単純な話で、対策の優先順位としてはここが一番上に来るはずでした。気づくのに3ヶ月かかりましたが。

かかとから着地すると鳴る

足音がどこで出ているのかを観察してみました。フローリングの上を裸足で歩くと、ペタ、ペタ、という音がします。これは足の裏が床に貼りつく音で、そこまで響かない。

問題は、急いでいるときです。かかとから強く着地すると、ドン、に近い音になります。床を叩く動作が振動になって、下の階に行くのはおもちゃを落とすのと同じ理屈です。

夜中にミルクを作りに行くとき、こちらも眠いので雑になります。歩幅が大きくなって、かかとで着地する。しかもキッチンまでの廊下がフローリングで、何も敷いていませんでした。

意識して忍び足で歩くこともできますが、毎晩3回、半年間ずっと意識し続けるのは無理です。数日で戻ります。だから、意識に頼らない方法として履き物を変えることにしました。

スリッパに求めた3つの条件

選ぶときに決めたのは3つだけです。

  • 底がやわらかく、かかとの縁が硬くないこと
  • 歩いたときにパタパタ鳴らないこと
  • 暗い中で足を入れて、そのまま歩き出せること

3つめが意外と重要でした。一般的なスリッパは、かかとが開いていて、足を入れると後ろが浮きます。この浮いた部分が、歩くたびに床を打つ。足音の正体が、足ではなくスリッパ自体だったということが起こります。

最初に買ったのは、ホテルにあるようなパイル地の1足500円のものでした。これが完全に失敗で、底が薄いうえにかかとがパタパタ鳴る。裸足のほうが静かでした。3日で使うのをやめて、玄関の来客用に回しています。

今使っているのはムートンのルームシューズ

買い直したのは、ムートン調のもこもこしたルームシューズです。960円。商品名に「足音 静か」と入っていましたが、決め手はそこではありません。底が一枚もので厚みがあって、履き口が深いという形の条件に合っていたから選びました。表記ではなく形を見て決めた、というのが正直なところです。

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音の面では、狙いどおりでした。やわらかい底なので、床に当たっても硬い音が出ません。かかとまで包む形なので、歩いても足が中で泳がない。パタパタが消えました。裸足のときと比べても、明らかに静かです。

床との相性もあります。うちはリビングがフローリングで、キッチンがクッションフロア。どちらでも硬い音は出ませんでした。ただ、玄関のタイルの上を歩くと、これでもわずかに音がします。素材だけでなく、どの床の上を歩くかで結果は変わるはずです。

重さは片足で約120g。軽いので、履いていることを忘れます。夜中に寝室から出るとき、ベッドの脇に置いておいて、そのまま足を突っ込んで歩き出せる。この動作が1秒で済むかどうかは、深夜だとかなり効きます。中がボアなので、足を入れた瞬間に冷たくないのも、3月の明け方には効きました。

なお、この手の商品には「静音」という表記がついていることがありますが、遮音の性能値が出ているわけではありません。私も騒音計で測っていないので、静かになった気がする、というレベルの話として読んでください。メーカーの表示や数値が出ている場合も、測定条件が家庭の床と同じとは限りません。

不満なところ

いちばん大きいのは、これが冬用だということです。ボアの内側は暖かい代わりに、気温が上がると蒸れます。うちで問題なく履けたのは3月いっぱいまでで、5月に入ってからは10分歩くと足の裏が汗ばむようになりました。今は夏用の薄い室内履きに替えていますが、静かさで言えばムートンのほうが上です。1年これ1足で通す、という買い方はできません。夏と冬で履き分ける前提の商品だと思っておいたほうがいいです。

次に毛が抜けること。履き始めの1週間は、脱いだあとの床に短い毛が落ちていました。今は落ち着きましたが、濃い色の靴下だと目立ちます。深夜に静かに歩けても、朝の掃除が1手間増えるという意味では差し引きです。

それとサイズ。私は靴が27cmで、これは細かいサイズ展開ではなく大きめ小さめの2種類。大きいほうを買って、少し余りました。妻は23cmなので、同じものを共用するのは無理です。結局2足買っています。合計2,000円弱。1足960円なので、2足買っても最初に失敗したパイル地の4足分くらいです。

それと、洗うと乾きが遅い。ボア素材なので手洗いのあと丸1日では乾ききらず、厚みのあるかかと側は2日かかったこともあります。夜中に必ず使うものなので、乾くまでのあいだをどうするか考えていなくて、その日は裸足で歩いています。予備があると安心です。

足音より大きい音が、夜には他にもあった

スリッパを履いて静かに歩けるようになったら、逆に別の音が目立ち始めました。ドアと水と冷蔵庫です。

寝室のドアは、閉めるときにラッチがカチャッと鳴ります。深夜だとこれがかなり響く。うちはドア枠の受け側にフェルトのシールを貼って、閉まりきる寸前でノブを回したまま押し込む、という閉め方に変えました。慣れれば無音で閉まります。

水はもっと厄介でした。哺乳瓶を洗うときの水音と、給湯器が動く音。給湯器は屋外にあるので、深夜にお湯を出すと外壁側で音がします。今は夜中の授乳ぶんのお湯を、寝る前に電気ケトルで沸かして水筒に入れておく運用にしました。給湯器を夜中に動かさないだけで、こちらの気が楽になります。

冷蔵庫は、開けるときのパッキンが剥がれる音と、閉めたあとにコンプレッサーが回り出す音。これはどうにもならないので、母乳を取り出す回数を減らすために、必要なぶんを寝る前に保冷ポーチへ移しておくようにしました。

こうやって並べると、結局は夜中に何回動くかの問題に戻ってきます。1回の動作を静かにするより、動作の回数を減らすほうが確実です。

スリッパより効いたこと

正直に書くと、足音対策としてスリッパより効いたのは動線を変えたことでした。

以前は、ミルクの道具を全部キッチンに置いていました。夜中に寝室からキッチンまで往復10メートル。これを、寝室の隣に小さいワゴンを置いて、電気ケトルと湯冷ましと粉ミルクをまとめました。往復10メートルが往復2メートルになります。

歩数が5分の1になれば、足音も5分の1です。当たり前なんですが、履き物の工夫より効果がありました。ワゴンは4,000円くらいでした。

あと、廊下に薄いカーペットを1枚敷きました。60cm幅のロングタイプで、寝室からトイレまでの動線をカバーしています。これも数千円です。

スリッパ、ワゴン、廊下カーペットで、合計1万円かからないくらい。この中で最初に手を出すなら、私はワゴンを勧めます。歩かないのが一番静かなので。ただ、スリッパは960円で、失敗しても痛くないという良さがあります。順番としては、安いほうから試すのが合理的だと思っています。

この記事は近隣への音の個別記事です。賃貸で何をやったかの全体は子どもの足音が気になり出した|賃貸でやったことで整理しています。

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