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引き出しの奥から古いスマホが3台出てきました。5年前のiPhone、その前のiPhone、それと会社で使っていたAndroid。どれも電源は入ります。どれも何にも使っていません。
この3台をどうするかを調べました。結論を先に書くと、2台は下取りと買取に出して、1台だけ家用に残しました。この記事は自分で全部の窓口を試した記録ではなく、条件を比べて決めるまでに調べたことの整理です。買取価格は時期と状態で大きく動くので、具体的な金額は書きません。
下取り、買取、フリマ。どれが向いているか
手放す方法は、調べた範囲で大きく4つありました。キャリアの下取りプログラム、メーカーの下取り、買取専門店、フリマアプリです。
キャリアの下取りは、機種変更と同時に出すのが基本です。金額は事前に機種と状態ごとに公表されていることが多く、いくらになるか先に分かるのが利点でした。ただ現金ではなくポイントや料金の割引で還元される形が多いので、そのキャリアを使い続ける前提になります。
メーカーの下取りも似た仕組みです。新しい端末を買うときに古い端末を送ると、購入代金から差し引かれる。私が調べた時点では、画面割れや電源が入らない端末は評価額が大きく下がるか対象外という条件が付いていました。
買取専門店は現金になるのが強みです。ただし同じ機種でも店によって提示額に差があり、しかも相場が動きます。新型が発表される前後で数千円変わることがある、と紹介されていることが多かったです。
フリマアプリは、うまくいけば一番高くなります。代わりに、写真を撮って、説明を書いて、梱包して、発送して、評価が付くまで待つ。私はこれを面倒だと感じたので選びませんでした。動作の説明を書き間違えると返品や評価のトラブルになるので、正確に書ける自信がないなら避けたほうがいい方法だと思っています。
出す前にやることの順番を間違えると詰む
ここが一番大事だと思ったので、順番で書きます。いきなり初期化しないでください。私は1台目でやりかけました。
最初にやるのはバックアップです。写真、連絡先、メッセージ。そして忘れがちなのが、二段階認証のアプリでした。銀行や仕事のアカウントの認証コードが古い端末のアプリにだけ入っていると、初期化した瞬間に締め出されます。移行の手順はサービスごとに違うので、1つずつ潰す必要があります。私はここに1時間半かかりました。
次に電子マネーやおサイフケータイの残高です。サービスによっては端末に紐づいていて、初期化前に手続きをしないと引き継げないものがあります。これも初期化してからでは戻せません。
そのうえで、「探す」やアクティベーションロックに相当する機能をオフにします。ここをオフにせずに初期化すると、次に使う人がロックを解除できず、買取でも減額や引き取り不可の理由になるとされています。Androidの場合も、Googleアカウントをサインアウトしてから初期化する流れです。
最後にSIMカードとSDカードを抜いて、初期化。SDカードの抜き忘れは、写真ごと他人に渡すことになります。
もう1つ、分割払いの残債がある端末はネットワーク利用制限がかかることがあります。支払いが止まると、その端末が通信できなくなる仕組みです。各社のサイトでIMEIを入力して状態を確認できるので、売る前に見ておくと安心だと案内されています。
1台だけ家に残した理由
残したのは5年前のiPhoneです。買取に出しても大した額にならなかったのと、用途がはっきりしていたからでした。
いちばん使っているのは据え置きの音楽・ラジオ端末としてです。キッチンに置きっぱなしにして、スピーカーにつないでいます。手が濡れていても、自分のメインのスマホを触らずに済む。それだけのことですが、料理中にスマホを触らなくなったのは地味に大きい変化でした。
次が簡易的な見守り用のカメラです。子どもが寝ている部屋に固定して、リビングから映像を見られるようにしています。専用のベビーモニターほどの機能はありませんし、電池の持ちも通信も専用機には勝てません。これで完全に代替できるとは思っていないので、あくまで補助として使っています。
あとは子どもに触らせる用の端末。とはいえ生後半年なので、実際に渡すのはもう少し先です。今は動画を再生する箱として、私が持って見せるだけの使い方をしています。
据え置きで使うなら、固定する台がいる
家用に転用してすぐ気づいたのは、スマホは立たないということです。当たり前ですが、床やテーブルに置くと寝てしまう。見守りに使うなら、決まった向きで決まった高さに固定できないと意味がありません。
うちは最初、小さい卓上スタンドで済ませました。数百円のもので、キッチンのラジオ用にはこれで十分です。問題は見守り側で、ベビーベッドを上から見下ろす角度に置ける場所が家になかった。棚の上に置くと角度が足りず、布団しか映りません。
それで買ったのが、机や棚板をクランプで挟んで使うアームスタンドです。1,699円。アームの先にホルダーが付いていて、向きも角度も自由に振れる。スマホだけでなく10.5インチまでのタブレットに対応した作りなので、うちにあるタブレットも載りました。
見守り側は、これでほぼ解決しました。ベビーベッドの横にある棚の天板をクランプで挟んで、アームを伸ばして斜め上から見下ろす角度に振る。棚の上に直接置いていたときは布団しか映らなかったのが、顔まで入るようになりました。キッチンで置き時計として使うときも、棚の下に挟んで目線の高さで固定しています。置き場所ではなく挟み場所で考えると、家の中の選択肢が一気に増えるのが、この形の利点でした。
短所もあります。ひとつは、挟める縁がないと使えないこと。クランプが噛むのは厚み5センチくらいまでの天板で、うちのダイニングテーブルは縁が厚くて挟めませんでした。設置したい場所の厚みは、買う前に測っておいたほうがいいです。ふたつめ、アームを長く伸ばすほど先端が揺れます。手を離してから収まるまで数秒。置きっぱなしの定点なら問題ありませんが、画面を触るたびに映像が揺れます。みっつめ、重い端末を先端に付けるとお辞儀します。古いタブレットで試したら角度が保てませんでした。10.5インチまで、という表記はだいたい正直な線だと思っています。
古いスマホを固定カメラとして本気で使うつもりなら、「どこに挟んで、どの高さから、どの角度で撮りたいか」を先に決めてから台を選ぶ。私はそこを決めずにスタンドを2つ無駄にしました。
家で使い続けるときの注意点
古い端末を家に残すなら、知っておいたほうがいいことがいくつかあります。
まずOSの更新が終わっている可能性が高いことです。更新が止まった端末は、既知の脆弱性が直らないまま使い続けることになります。だから私は、残した1台には銀行アプリも決済アプリも入れていません。メールアカウントも紐づけていない。音楽を鳴らすことと、家庭内のカメラとして映像を送ることだけに使っています。同じWi-Fiにつなぐ以上、完全に安全とは言えませんが、失うものを最小にする発想です。
次にバッテリー。常時電源につないだまま置きっぱなしにすると、熱がこもります。うちは充電しっぱなしにせず、必要なときだけつなぐようにしました。そして、本体が膨らんできたら使うのをやめる。画面が浮く、机に置くとがたつく、ケースに入らなくなる。この状態になったら、充電も使用も止めて処分を考える場面だとされています。
売らない端末をどう捨てるか
3台のうち1台は、画面が割れていて買取の対象外でした。これは処分することにしました。
調べると、携帯電話はキャリアのショップで、他社で買った端末でも無料で回収してくれる仕組みがあります。回収時に本体に穴を開けるなどの物理的な破壊を、目の前でやってもらえる場合もあるとのことでした。加えて、自治体の小型家電回収ボックスに入れる方法もあります。自治体によって扱いが違うので、住んでいる市区町村の案内を見るのが確実です。
どの方法でも、出す前に初期化するのは同じです。物理的に壊してもらえるとしても、その前に自分でデータを消しておく。二重にしておいて損はありません。
最後に
古いスマホ3台の行き先は、下取り1台、買取1台、家に残して1台になりました。判断の順番としては、まず売れるかどうかを調べて、売れないものだけ用途を考えるのがよかったと思っています。逆をやると、たいして使わない端末を「もったいないから」と抱え込むことになる。
そして手放すなら、二段階認証と電子マネーの移行を先に済ませること。ここを飛ばして初期化すると、取り返しがつきません。私は1台目で危うくやるところでした。
家に残した1台は、キッチンのラジオとして毎日使っています。高機能な使い道を考えるより、1つの単純な役目を与えたほうが結局続くというのが、3ヶ月やってみての実感です。
この記事はスマホ小物の個別レビューです。何を見直したかの全体はスマホまわりの小物を見直した|落として学んだにまとめています。

