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売れなかったUSBハブを、背景を白くして撮り直しただけで、3日後に売れました。値段は下げていません。説明文も1文字も変えていない。変えたのは写真だけです。それまで2週間まったく動かなかったものが、写真を差し替えた翌々日に売れたので、さすがに偶然とは思えなかった。この記事は、フリマの出品写真をどう撮っているかの手順です。特別な機材の話ではなく、家にあるものと1,000円ちょっとで済む範囲の話をします。
フローリングの上で撮っていた頃
最初の1ヶ月、私はリビングのフローリングに物を置いて、真上からスマホで撮っていました。何も考えていない。木目が写り込んで、部屋の照明の影が斜めに落ちて、隅にはソファの脚が入っている。
自分では「まあ見えるし」と思っていたんですが、あるとき自分の出品一覧を検索結果の並びで見て、はっとしました。他の人の出品と横に並ぶと、私のだけ暗いんです。サムネイルは小さいので、細かい状態なんて分からない。分かるのは明るいか暗いか、清潔そうかそうでないか、その2つくらい。木目のフローリングは、サムネイルサイズだと単に「茶色くて暗い」んですよね。
買う側の立場で考えれば当たり前でした。私自身、ベビー用品を中古で探していたとき、暗い写真の出品は無意識に飛ばしています。中身が同じでも、清潔さが伝わらないと連絡する気にならない。
白くする方法は、3段階ある
背景を白くするといっても、やり方は費用によって段階があります。私は全部やりました。
いちばん安いのはA4のコピー用紙です。2枚並べて置いて、その上に物を乗せる。0円です。小さいアクセサリーやケーブル類ならこれで十分成立します。難点は、A4を2枚並べても幅が42cmしかないので、少し大きいものだとすぐ紙からはみ出すこと。それと、紙の継ぎ目の線が写ります。真上から撮ると意外に目立つので、私は継ぎ目を物の真下に隠していました。姑息ですが効きます。
次が白い布かカラーボード。うちは押入れに入っていた白いシーツを使いました。1m四方くらい確保できるので、収納ケースくらいの大きさまで対応できる。ただしシーツはシワが出ます。アイロンをかければいいんですが、出品のたびにアイロンをかける気にはなれず、途中でやめました。100円ショップで売っている白いカラーボードのほうが、平らで扱いが楽だと思います。
最後が撮影ボックス。光源が最初から付いていて、背景も入っている箱です。ここまでくると出費が発生しますが、私が買ったものは調べた時点で1,167円でした。
22cm角の撮影ボックスを買った
買ったのは外寸がおよそW22×D23×H24cmの折りたたみ式で、中にLEDが仕込まれているタイプです。USBで給電して、白背景を敷いて、上か前から撮る。組み立ては1分もかかりません。
効果ははっきりありました。まず、影が消える。部屋の照明1灯だと物の右下にくっきり影が落ちるんですが、ボックスの中は複数方向から光が回るので、影がほとんど出ない。次に、時間帯を選ばなくなった。それまでは「窓からの光がある昼間に撮る」しかなくて、平日はほぼ撮影できませんでした。今は子どもが寝た22時以降にダイニングテーブルの上で撮っています。撮れる時間帯が増えたことが、いちばん効いたかもしれません。出品ペースがそのまま上がりました。
不満も書いておきます。22cm角というのは、思っているより小さい。入るのは、ケーブル、時計、財布、小さめのおもちゃ、化粧品くらいまでです。哺乳瓶は立てて入りましたが、抱っこ紐は無理でした。子ども服も、たたんでギリギリ1枚。うちの用途では、出品するものの半分くらいはボックスに入りません。
それから、LEDの色が思ったより青白い。調光や色温度を選べるタイプもあるようですが、私が買った安いものは1色です。木製のおもちゃを撮ると、実物より冷たい色になる。撮ったあとにスマホの編集機能で暖かみを少し足して調整しています。ひと手間ですが、5秒で終わるので許容範囲。
あと、折りたたみ式なので生地に折りジワが残ります。使い始めの数回は背景に線が入って見えました。何回か開いていると馴染みます。
撮る順番を決めたら、1点3分で終わるようになった
写真は毎回同じ順番で撮ると速いです。私は5枚と決めていて、順番も固定しています。
1枚目が真上からの全体、2枚目が斜め45度からの全体、3枚目が型番やロゴが読めるアップ、4枚目が傷や汚れがある部分、5枚目が付属品を全部並べたところ。この順で撮って、そのままアップロードすれば並び順も整う。考える時間がゼロになるので、1点あたり3分弱で終わります。
4枚目の傷の写真は、最初は撮っていませんでした。マイナスに見えるのが嫌だったんですよね。でも、傷を明示するようになってから、購入後の「思っていたのと違う」という連絡が来なくなりました。むしろ、状態を細かく撮っている出品のほうが信用されている気がします。隠すより先に見せたほうが、結果的に売れる。これは半年やって確信に近いところまできました。
光は、なるべく足さない
照明のコツとしてひとつだけ書くと、スマホのフラッシュは使わないほうがいいです。正面から強い光が当たると、プラスチックの表面が白く飛んで、質感が消えます。撮影ボックスを使わない場合は、昼間の窓際で、直射日光ではなくレースカーテン越しの光。これがいちばんきれいでした。
逆に、暗いのを写真の編集で無理やり明るくすると、ざらついて安っぽく見えます。撮る段階で明るくしておくほうがずっと楽です。
撮る前に、5分だけ拭く
写真の技術の話をしておいてなんですが、いちばん効くのは撮影前の掃除です。ホコリは肉眼だとほとんど見えないのに、白背景で撮ると全部写ります。黒いプラスチックの製品は特に顕著で、私は一度、拭かずに撮った写真を見て「これは自分でも買わない」と思いました。
用意しているのは、メガネ拭きサイズのマイクロファイバークロスと、綿棒、それとカメラ用のブロアーだけです。合計で1,000円もしません。溝にたまったホコリを綿棒でかき出して、表面をクロスで拭いて、ブロアーで飛ばす。1点あたり3〜5分。この5分で見た目の印象がいちばん変わるので、機材を足すより先にやる価値があります。
ちなみに、汚れが落ちない部分は無理に隠さず、そのまま4枚目の傷写真に入れています。落ちない汚れを写真加工で消すのは、たぶん誰も得をしない。
1枚目で全部決まる
検索結果に並ぶのは1枚目だけです。2枚目以降は、1枚目を見て興味を持った人しか見ない。だから労力の配分としては、1枚目に7割かけるくらいでちょうどいいと思っています。
私が1枚目で気をつけているのは、物を画面のなるべく大きく写すこと。周りの余白が多いと、サムネイルにしたとき何なのか分からなくなります。それと、複数点をまとめ売りするときは、1枚目に全部並べて写す。点数が多いことがひと目で分かるほうが目に留まりやすい。
背景を白くするのは、テクニックというより下ごしらえに近い作業です。派手な効果はないけど、やっていないと他の全部が損をする。1,000円ちょっとの箱と、コピー用紙2枚。どちらから始めてもいいと思いますが、私はコピー用紙で1ヶ月やってから箱を買って、順番としてはこれで正解だったと思っています。
この記事は不用品の手放し方の個別記事です。半年で何を売ったかの全体は家の物を売って減らした|半年で手放したものにまとめています。

