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チェストを買い替えるとき、幅と段数ばかり見ていました。実際に使い始めて効いてきたのは引き出し1段の深さのほうです。深ければたくさん入るというのは半分だけ正しくて、深すぎる引き出しは上に積み重ねる収納になり、下の服が発掘対象になる。うちは深さ違いの引き出しを並べたローチェストに替えて、服の探し方が変わりました。何をどう測って選んだのかを、数字で書きます。
前のチェストは「深さ30cm×4段」だった
結婚したときに買った、幅75cm、高さ100cm、引き出し4段のチェストを使っていました。1段の内寸の深さがおよそ30cm。均等に4段です。
買った当時は「深いほうがたくさん入る」と思っていました。実際、量は入ります。問題は入れ方です。深さ30cmに服を平積みすると、Tシャツなら10枚以上重ねられる。そうすると一番下の3枚は、半年触らないことになる。
子どもが生まれてからは、これがはっきり不便になりました。ベビー服は1日に何度も替えます。吐き戻し、汗、おむつ漏れ。深い引き出しの底のほうにある肌着を取り出すには、上の層を全部どかす必要がある。片手が塞がった状態でそれをやるのは無理です。収納の失敗は、量ではなくアクセスの回数で表面化するんだなと思いました。
服を立てて入れるのに必要な深さを実測した
方針を「平積みをやめて立てる」に切り替えることにして、まず手持ちの服を畳んで測りました。
私のTシャツを4つ折りにすると、厚みが約3cm、畳んだ高さが22cm前後。これを立てて入れるには、内寸の深さが23cm以上要ります。妻のカットソーは薄手なので、畳んだ高さが18cmほど。子どもの肌着は小さくて、畳むと高さ12cm前後。ロンパースでも15cmくらいでした。
ここで気づいたのが、大人の服と子どもの服では、必要な深さが10cm近く違うということです。子どもの服を深さ30cmの引き出しに立てて入れると、上に15cmの無駄な空間ができる。かといって平積みにすると、また発掘作業に戻る。
逆に、大人のニットやトレーナーは畳むと厚みが出るので、深さ20cm程度の浅い引き出しだと立てたときに蓋が閉まらない。1段の深さを何cmにするかは、そこに何を入れるかを決めてからでないと選べないんですよね。段数と幅だけ見ていた自分が浅はかでした。
深さ違いの段があるローチェストを選んだ
買ったのは、幅80cm、高さ70cm台のローチェストです。木製で、引き出しは浅い段と深い段が混ざっている構成。14,990円ほどでした。
ローチェストを選んだ理由は2つあります。ひとつは深さの構成。上段が浅く、下段が深い。上段の浅い引き出しに子どもの肌着とガーゼを立てて入れて、下段の深い引き出しに私と妻の厚手の服を入れる。この割り振りがそのままハマりました。
もうひとつが高さです。うちは賃貸で壁に穴を開けられないので、L字金具で壁に固定する方法が使えません。だったら重心の低い家具を選ぶほうが早い。高さ70cm台なら、背の高いタンスに比べて横から押されたときの安定は明らかに違います。表示では引き出し1段あたりの耐荷重が数kg程度とされていましたが、これは中身の重さの話で、転倒のしにくさとは別の指標です。自分で試験したわけではないので、数字はあくまで表示として受け取っています。
実際に入れてみた枚数を書いておきます。上段の浅い引き出し1段に、子どもの肌着が18枚とガーゼが12枚。すべて立てた状態で、上から見て全部の背が見えます。下段の深い引き出しには、私のトレーナーが8枚とパーカーが3枚。こちらも立てて入れていて、押し込めばもう少し入りますが、取り出しやすさが落ちるのでこの辺で止めています。
前のチェストのときは、朝に子どもの肌着を探すのに20秒くらいかかっていました。今は引き出しを開けて取るだけなので、5秒かかりません。1日に5、6回そういう場面があるので、積み上げるとそれなりの時間です。
木製ローチェストの気になる点
不満を3つ書きます。
ひとつめが重さ。木製なので、組み上がった状態だとかなり重いです。中身を入れた状態では大人2人でも動かせません。掃除のたびに動かすようなものではないので、置き場所は最初に決め切る必要があります。うちは一度置いてから15cmずらしたくなって、引き出しを全部抜いて動かしました。
ふたつめが引き出しのレール。安価な木製チェストによくある構造で、金属レールではなく木の桟で滑らせるタイプです。中身が重くなると、引き出す途中で少し引っかかる感触があります。特に深い段。ロウを塗るといいという話を見かけたので、そのうち試すつもりです。
みっつめが組み立て。板が多くて、うちは大人2人で2時間かかりました。ネジの本数が多いのと、背板をピンで打ち付ける工程が地味に大変です。ただ、組み立て式だからこそ搬入できたという面はあります。玄関幅78cmで廊下に曲がりがあるうちでは、完成品のチェストはまず入りません。以前、完成品の家具を買って廊下で詰まらせて返品したことがあるので、この点は最初から譲れない条件になっています。
ローチェストの上をどう扱うか
高さ70cm台にしたことで、天板が使える面になりました。幅80cm、奥行40cm。ここをどう使うかで、置いた直後に妻と揉めています。
私は何も置かない派でした。物を置ける平面を作ると、そこは必ず埋まる。前のチェストは高さ100cmで上に手が届きにくかったので、結果的に物置き化を免れていた面があります。
妻の言い分は、おむつ替えの台として使いたい、というものでした。床でのおむつ替えは腰に来る。高さ70cm台は、立ったまま作業するのにちょうどいい高さだと。実際に試したら、これがかなり楽でした。私の身長172cmで、腰をほとんど曲げずに手が届きます。
今は天板の上に、防水のおむつ替えシートを1枚敷いて、その脇におむつのストックを立てています。それ以外の物は置かないというルールにしていますが、実際は週に何度か郵便物が乗っています。平面は放っておくと埋まるという予想は、残念ながら当たりました。
ひとつだけ気をつけているのは、子どもを天板に乗せたまま目を離さないことです。高さ70cmから落ちたら、床がフローリングなので普通に危ない。おむつ替えのときは必ず片手を子どもに置いています。
浅い引き出しと深い引き出しの使い分け
半年使って、深さの使い分けの基準がだいたい固まってきました。
浅い引き出し、内寸で15cm前後の段は、「毎日出し入れするもの」に向いています。子どもの肌着、靴下、ハンカチ、ガーゼ。1段の中で立てて並べれば、開けた瞬間に全部見える。上に積む余地がないから、詰め込みすぎも起きません。
深い引き出し、内寸25cm以上の段は、「季節で入れ替えるもの」に向いています。トレーナー、厚手のパーカー、毛布。頻繁に出し入れしないので、多少取り出しにくくても困らない。ここに毎日使うものを入れると、前のチェストと同じ失敗をやり直すことになります。
もし1種類の深さしか選べないなら、私は浅いほうを選びます。深い引き出しは浅く使えるけれど、浅い引き出しは深く使えないので。深い段に仕切りを立てて上下を分ける手もありますが、仕切りの分だけ手間が増えます。
最後に
チェストを比較するとき、商品ページに載っているのは外寸と段数がほとんどで、1段ごとの内寸の深さまで書いてある製品は多くありませんでした。書いてあっても外寸だったりする。ここは問い合わせるか、レビューを探すしかない部分だと思います。
子どもがつかまり立ちを始めたら、下段の引き出しは開けられるようになります。今は下段に大人の厚手の服が入っているので、開けられたところで危険はありませんが、指を挟む可能性はある。引き出し用のストッパーを1個300円ほどで買ってあって、時期が来たら下2段に付ける予定です。深さの割り振りも、そのときにもう一度組み替えることになると思っています。
この記事は家具の個別レビューです。1年で何をどう入れ替えたかは家具を1つずつ替えた|1年でこうなったにまとめています。

