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ダイニングテーブルのサイズを調べると、4人掛けは幅135cmが標準、という説明にたどり着きます。うちは幅90cmで、必要なときだけ120cmに伸ばすタイプを選びました。4人掛けの「4人」は、同時に4人が食事する場面のことしか想定していない。うちの実際の使い方は、平日はほぼ2人、週末に妻の両親が来て4人、それ以外の時間は物置きと在宅勤務の予備机です。この使用時間の配分を数字にしたら、常時135cmは明らかに過剰でした。選び直した経緯と、伸長式を半年使った実感を書きます。
1人60cmという基準を、家で実測してみた
一般的に、ダイニングで1人が使う横幅の目安は60cmとされています。4人なら240cm欲しいところを、向かい合わせに座れば2人分でいいので幅120cm。奥行は食器を並べて80cm前後。これが4人掛けの根拠です。
この60cmが自分たちに当てはまるのか、前のテーブルで測ってみました。うちの前のテーブルは幅120cm×奥行75cm。夫婦2人で座って、実際に肘が当たらずに食べられる間隔を紙テープを貼って確認したところ、55cmあれば足りていました。肩幅の問題ではなく、食器の置き方の問題です。うちは大皿を真ん中に置かず、各自のプレートに盛る形が多い。この場合、1人あたりの占有幅は思ったより小さくなります。
逆に、鍋やホットプレートを出す日は一気に足りなくなる。中央に直径30cmの鍋が乗ると、実質的な作業幅が左右に45cmずつしか残りません。ダイニングテーブルのサイズ問題は「毎日」と「たまに」で必要な数字が倍近く違うのに、家具は一つの寸法で買わないといけない。ここが厄介なところでした。
135cmを置いたときの、リビングの残り
もうひとつ計算したのが、部屋に残る余白です。うちのLDKは約11畳で、ダイニング側に使える壁面はおよそ250cm。
幅135cm×奥行80cmのテーブルを置くと、椅子を引くスペースが前後に各70cmくらい要ります。そうすると通路として残るのは50cm程度。大人が横向きに通れる幅ではありますが、子どもを抱っこして通るには狭い。実際、前のテーブル(幅120cm)でも、抱っこ紐を付けた状態でテーブルの角に子どもの足が当たったことが何度かあります。
この時点で、常時135cmという案は消えました。奥行を狭めて対応する手もありますが、奥行75cmを下回ると向かい合わせで食器がぶつかり始めるので、削るなら幅のほうだと判断しました。
先に買って失敗しかけた話
実を言うと、この計算をする前に一度、幅140cmのテーブルをカートに入れて決済の直前まで行っています。木目が好みで、値段も5万円台と手が届く範囲でした。止めたのは妻の一言で、「それ、どこから入れるの」と聞かれたからです。
調べたら完成品でした。天板が一枚で幅140cm、奥行80cm。うちの玄関は78cmしかないので、そもそも物理的に通りません。斜めにすれば対角線は伸びますが、その先の廊下でもう一度直角に曲がる必要がある。仮に玄関を通ったとしても、廊下で詰まって終わりです。
この一件以来、家具のページを見るときは真っ先に配送形態と梱包サイズを見るようになりました。賃貸の搬入経路が狭い家では、サイズ選びより先に「入るかどうか」で候補が絞られる。順番が逆なんですよね。理想のサイズを決めてから探すのではなく、入る形の中から一番いいものを選ぶ。この順番に切り替えてから、家具選びが早くなりました。
幅90cmから120cmに伸びるタイプを選んだ
買ったのは、幅90cmの状態から天板を引き出して120cmまで伸ばせる伸長式のセットです。ベンチが1脚と椅子が付いて34,400円ほど。北欧風と説明されている木目のもので、脚が細く、床の見える面積が広い形です。
搬入は問題ありませんでした。うちは玄関幅が78cmで廊下に曲がりがあるので、完成品の大型家具はまず入りません。この製品は天板と脚が分かれた組み立て式で、一番大きい箱でも玄関を通りました。組み立ては大人2人で1時間ほど。天板が重いので、1人だと脚の取り付けでかなり苦労すると思います。
半年使って、伸ばした回数は数えていて12回でした。月に2回ペース。週末に義理の両親が来る日と、鍋をやる日です。伸ばす作業自体は、天板を左右に引いて中央の折りたたみ板を起こすだけなので、慣れれば30秒かかりません。ただ、上に物が乗っていると一度全部どかさないといけないので、実際の手間は「テーブルを片付ける時間」とほぼ同義です。ここは事前に想像していませんでした。
不満は継ぎ目と、伸ばした状態の脚位置
いい面ばかり書くとおかしくなるので、気になっている点を挙げます。
まず天板の継ぎ目。伸ばすと中央に1本、線が入ります。段差はほぼ感じないレベルですが、味噌汁をこぼすと継ぎ目に沿って液体が走ります。半年で2回やりました。すぐ拭けば問題ないものの、離乳食が始まってからは食べこぼしが日常なので、継ぎ目のない一枚板のほうが掃除は楽です。ここは伸長式の構造上、避けられない部分だと思います。
もうひとつ、伸ばした状態だと脚の位置と天板の端の距離が変わります。90cmのときは端に体重をかけても安定していますが、120cmに伸ばした状態で端に手をついて立ち上がろうとすると、少しだけ傾く感触があります。表示では耐荷重が数十kgとされている製品ですが、これは天板全体に均等に載せた場合の数字であって、端に集中して荷重をかける使い方は想定外だと考えたほうがよさそうです。自分で荷重試験をしたわけではないので、あくまで使っていての感触として書いておきます。
あと、ベンチ。子育て期には便利という評判をよく見ますが、うちでの評価は半々です。座面が広いので大人が浅く腰かけて子どもを膝に乗せるのはやりやすい。一方で背もたれがないので、長く座ると腰が疲れます。妻は15分で椅子に移動します。
それと、ベンチはテーブルの下に完全に押し込めるのが利点だと言われますが、うちのベンチは座面の奥行が32cmあるので、押し込んでも脚のフレームに当たって5cmほど出ます。掃除機をかけるときに毎回ぶつかる。数センチの話ですが、毎日のことなので地味に気になっています。
サイズ別に、どういう家なら合うか
半年使ったうえで、幅の選び方を整理するとこうなります。
幅80〜90cmの固定は、2人暮らしで来客がほぼない家なら十分です。ただし子どもの椅子を1つ足すと途端に窮屈になるので、将来を含めるなら勧めにくい。幅120cm固定は、4人で普通に食べるぶんには足ります。うちが伸長式ではなくこれを選ばなかったのは、平日に120cmを占有し続けることのほうが惜しかったからです。幅135〜150cmは、大皿を中心に出す家庭や、テーブルで在宅勤務を完結させたい人向け。ただし部屋の通路が確保できるかを先に測ったほうがいい。
伸長式が向くのは、うちのように普段と来客時で必要な広さが2倍近く違う家です。逆に、毎日フルサイズで使うなら、継ぎ目のない固定天板のほうが構造的に有利だと思います。伸縮機構は便利さと引き換えに、部品と隙間が増えるので。
最後に
テーブルを替えて一番変わったのは、食事の時間より、それ以外の時間でした。90cmの状態だと通路に余裕があるので、子どもを抱っこしたままキッチンとリビングを往復できる。前は毎回テーブルを避けて回り込んでいました。
子どもが自分で座って食べるようになったら、また必要な広さが変わるはずです。そのときは120cmで固定して使うことになるかもしれない。伸長式にしておくと、その判断を先送りできる。決めきれないものを決めきらずに済ませられたのが、この買い物で一番よかった点だと思っています。
この記事は家具の個別レビューです。1年で何をどう入れ替えたかは家具を1つずつ替えた|1年でこうなったにまとめています。

