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送料は、重さが数十グラム違うだけで区分が変わることがあります。私はそれで一度、想定より高い料金を払いました。コンビニのレジで測ってもらって、その場で「あ、これ1つ上ですね」と言われる。中身は同じ、梱包も同じ。ただ自分が重さを知らなかっただけです。それ以来、家で測ってから出るようにしました。使っているのは930円の吊り下げ式スケール。本来は旅行用のものですが、フリマの発送にはこれで足りています。
レジで料金が変わる瞬間の気まずさ
最初にやらかしたのは、子ども用の冬物をまとめて4点送ったときでした。出品ページには一番安い区分の送料で計算した値段を書いていて、頭の中では手取り1,800円のつもり。レジに出したら重量が超えていて、実際の送料は数百円高かった。手取りが1,400円台になりました。
金額としては数百円です。ただ、これが積み重なるのが問題で、月に10点発送するなら年間で数千円になる。それより嫌だったのは、レジの前で計算し直している時間でした。後ろに人が並んでいる中で、電卓を叩く気にはならないんですよね。結局その場で「はい」と言って払っています。
宅配便の料金は、サイズと重さの両方で決まる仕組みのものが多いです。調べた時点では、同じサイズ区分でも重さの上限を超えると1つ上の扱いになるサービスがありました。細かい条件はサービスごとに違うので必ず自分で確認したほうがいいですが、重さを知らずに出すと料金が読めないのは共通しています。
キッチンスケールでやろうとして詰んだ
最初はキッチンにあるデジタルスケールを使いました。うちのは最大2kg。これが2つの意味で使えませんでした。
ひとつは上限です。ダンボールに小型家電を入れると、すぐ2kgを超えます。エラー表示が出て終わり。もうひとつは、台が小さいこと。うちのスケールは天板が15cm角くらいで、その上に3辺合計90cmの箱を乗せると、箱が台を完全に覆い隠して数値が読めない。無理に覗き込むとバランスが崩れて箱が落ちる。2回落として、諦めました。
体重計に自分が乗って、荷物を持ってもう一度乗って、差を取る方法も試しました。うちの体重計は100g単位の表示なので、理屈上は測れます。ただ、実際にやると自分の体重が呼吸で数百g揺れるので、荷物が軽いと差が埋もれる。1kg未満のものはほぼ測れませんでした。
930円の吊り下げ式スケールに落ち着いた
買ったのは旅行用のラゲッジスケール。スーツケースの重さを空港で測るためのもので、最大50kgまで、表示は10g単位のタイプです。調べた時点では930円ほどでした。
使い方は単純で、本体から出ているベルトを荷物に回して、フックに引っかけて、本体を持ち上げるだけ。数秒で数値が固定されます。段ボールの場合は、梱包用のテープで作った持ち手にフックをかけるか、ベルトを箱の下に回して吊り上げる。宅配ビニール袋なら口の部分をつまんで吊るせるので、もっと簡単です。
いちばんよかったのは、荷物の大きさをまったく気にしなくていいことでした。吊るす方式なので、台のサイズという概念がない。3辺合計100cmの箱でも、A4の袋でも、同じように測れる。キッチンスケールで悩んでいたのが馬鹿らしくなりました。
精度も、この用途には十分です。1kgのダンベルを測ったら1.00kgと出て、2Lのペットボトルは2.05kgでした。数十グラムのずれはありますが、送料の区分は数百グラム単位で切り替わるので、境界ぎりぎりでなければ問題になりません。境界に近いときは、余裕を見て1つ上の区分で計算しています。
安いなりの不満はある
いい点だけ書くと嘘になるので、困ったところも並べておきます。買う前に知っておきたかったことばかりです。
そもそもこれは旅行用の道具です。空港でスーツケースを持ち上げて、20kgを超えていないか確かめるための設計になっている。フリマの荷物は1〜2kgが中心なので、測定レンジのいちばん下のほうだけを使っていることになります。上限50kgのうち2kgしか使わない道具、というのは本来あまり効率がよくない。
まず、軽いものが測れません。私のものは下限が数十グラムからで、それ以下だと0のままです。子ども用の肌着1枚を吊るしたときは反応しませんでした。逆に言うと、そのくらい軽いものは重量制限にまず引っかからないので、実害はないんですが。
次に、表示が数十秒で自動的に消えます。省電力のためだと思いますが、数値を見てからメモを取ろうとすると間に合わないことがある。私は測った瞬間にスマホで撮るようにしました。地味に面倒です。
それと、重い荷物を吊るすのは普通に力が要ります。5kgを超えたあたりから腕がプルプルする。腕が揺れると数値が安定しないので、測るのに時間がかかる。10kg以上のものを頻繁に測るなら、台に乗せるタイプのほうがいいと思います。うちは発送する荷物が3kg以下ばかりなので、この点は困っていません。
あと、フックが金属なので、袋に直接引っかけると穴が開きます。私は最初、宅配ビニール袋の口に直接フックをかけて破りました。今はベルトを回すか、袋の口をひもで縛ってからフックをかけています。
梱包材の重さを一度だけ測っておく
やっておいてよかったのは、資材そのものの重さを最初に測ってメモしておいたことです。私が使っているM箱のダンボールが1枚でおよそ350g、A4の宅配ビニール袋が1枚10g前後、プチプチを1m切ると60g強でした。数字はあくまでうちの資材のもので、メーカーによって違うはずです。
これを知っていると、商品を測るだけで発送時の総重量が計算できます。1.2kgの小型家電をM箱で送るなら、箱350g+プチプチ100gで、合計1.65kgくらい。この見積もりが出品前にできるかどうかで、値付けの精度がまるで変わります。箱は思っているより重いというのが、測ってみていちばん驚いたところでした。中身が1kgでも、箱に入れた瞬間に1.4kgを超える。これを知らずに区分を計算すると、けっこうな確率で足が出ます。
測るようになって変わったこと
思わぬ副産物がありました。出品する前に測るようになったことです。
以前は、売れてから梱包して、そこで初めて重さを知りました。だから出品時の送料設定が当てずっぽうになる。今は出品する前に、物だけを吊るして重さを見ておきます。そこに梱包材の分として100〜200gを足せば、発送時の重量がだいたい読める。出品の時点で送料が確定するので、値付けが正確になりました。
もうひとつ、まとめ売りの点数を決めるのが楽になりました。子ども服をまとめて出すとき、何枚までなら重量区分に収まるかが事前に分かる。5枚で収まるなら5枚、6枚だと超えるなら5枚で止める。以前は「たくさん入れたほうが売れるだろう」で詰めていて、結果的に送料で損をしていました。
それと、コンビニでの滞在時間が短くなりました。以前は窓口で測ってもらって、料金を確認して、必要なら支払い方法を考えて、という流れで5分近くかかっていた。今は重さが分かっている状態で行くので、伝票を出して終わりです。抱っこ紐で子どもを連れて行くこともあるので、この短縮はありがたい。
930円で買ったものが、これだけ判断の質を変えるとは思っていませんでした。フリマを続けるつもりなら、写真の道具より先にこれを買ってもいいくらいです。ただ、旅行用として設計されているので、フリマ専用に作られたものではない。頻度が高いなら、もう少し使いやすいものを検討する余地はあると思います。私はまだ買い替える理由が見つかっていません。
この記事は不用品の手放し方の個別記事です。半年で何を売ったかの全体は家の物を売って減らした|半年で手放したものにまとめています。

