鍵|2つ持つかどうかで悩んだ

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自転車の鍵を2つにするかどうかで、1ヶ月くらい迷いました。結論としては2つにしています。ただし「2つにした」より「2つを場面で使い分けることにした」というのが正確なところで、常に2本ぶら下げているわけではありません。

きっかけは、同じマンションの駐輪場で自転車が1台なくなったことでした。前輪に馬蹄錠がかかったまま、車体だけが消えた。つまり持ち上げて運ばれています。うちの自転車も当時は馬蹄錠だけだったので、他人事ではなかった。

もともと付いている鍵だけでは、何が足りないのか

シティサイクルにはたいてい、後輪に馬蹄錠(リング錠)が最初から付いています。うちのもそうです。これは後輪をロックして走れなくする鍵で、コンビニに寄る程度なら十分だと思っていました。

問題は、この鍵は自転車と地面を繋いでいないことです。後輪が回らないだけなので、前輪を持ち上げて押していけば移動できるし、二人がかりなら普通に持ち上がる。私の自転車は実測18kgちょっとで、たしかに一人で抱えるのは大変ですが、不可能ではない重さです。

もうひとつは、鍵そのものの強度。馬蹄錠の輪っかの部分は、太い工具を使う人間の前ではそこまで持たない、という話をよく見かけます。ここは自分で試せることではないので断定しませんが、少なくとも「地面や柵に固定できない」という弱点は構造上どうにもならない。

だから2本目に求めたのは、強度より先に「地球ロックができること」でした。柱やラックのバーに通して、自転車を持ち去れなくする。ここが出発点です。

候補にしたのは3タイプだった

調べていくと、2本目の候補は大きく3つに分かれました。

ひとつめがワイヤーロック。細くて軽く、1,000円前後から買えます。長さが1m前後あるものが多いので、柱に回すのは楽。ただし切断に対する強度は3つの中では一番低いとされています。

ふたつめがチェーンロック。金属のチェーンに布のカバーがかかっているタイプで、太さは10mm台から20mm台まで。重いぶん、切るのに時間がかかると説明されています。

3つめがU字ロック。硬い金属のU字を差し込む形式で、防犯性は高いと言われる一方、形が固定されているので通せる場所が限られる。うちのマンションの駐輪ラックは細いバーが縦に走っている構造で、U字が入るかどうかが微妙でした。ここで候補から落ちています。

結局、駐輪場の形に合わせて選ぶしかない、というのが調べた末の結論でした。防犯性能のランキングを見ても、自分の駐輪場に通らない鍵は0点なので。

直径22mm、長さ1200mmのチェーンロックを買った

選んだのは、直径22mm・長さ1200mmのチェーンロックです。2,681円ほど。バイク用としても売られているタイプで、シティサイクル用としてはかなり太いほうに入ります。

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1200mmという長さは、うちのラックのバーに回して後輪とフレームを一緒に通すのにちょうどでした。1000mmだと届くか怪しかったので、長めを選んで正解だったところ。

そして最大の不満は重さです。実測1.6kg近くありました。カゴに入れて走ると、ハンドルが明らかに重い。段差で跳ねるとカゴの中で暴れて、ガシャンと音がします。これは買う前に想像していたより不快でした。

数字としては1.6kgなので、リュックに入れれば持てない重さではありません。ただ毎日1.6kgを持ち運ぶという行為が、続くかどうかは別の話で、私は3週目には持っていくのをやめかけました。この点で、レビューに「重い」と書かれているのを軽く見ていたのは失敗です。

逆に良かった点は、太さの安心感がはっきりあること。22mmという直径は、手に持つとかなりごつい。それと布カバーが付いているので、車体に当たっても塗装に傷が付きにくい。以前ワイヤーだけを使っていたときはフレームに擦り傷を作っていたので、ここは地味に助かっています。

結局、場面で使い分けることにした

1.6kgを毎日持つのは無理だと分かった時点で、運用を変えました。

いま自宅の駐輪場に停めるときは、馬蹄錠プラス、このチェーンロックです。チェーンは駐輪場に置きっぱなしにしています。ラックのバーに巻いたまま常設して、自転車を停めたときだけ通す。持ち運ばないので重さが問題にならない。夜の8時間以上をここで過ごすわけで、一番守りたいのはこの時間帯です。

駅の駐輪場に停めるとき、つまり日中の8時間ほどは、馬蹄錠と軽いワイヤーロックの2本にしています。こちらはAN-01でも書いた、ライトとセットで1,700円ほどのロングワイヤーロックのほう。

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ワイヤーは軽くて巻き取れるので、サドル下に巻いておけます。防犯性能はチェーンに劣りますが、ゼロ本より確実にマシで、そして持ち歩ける。持ち歩けない最強の鍵より、持ち歩ける中くらいの鍵のほうが、実際に使われるぶん役に立つと考えました。

この結論に至るまでに、チェーンロックを一度だけ駅まで持っていって、帰りにリュックが重すぎて後悔しています。2,681円のものを買って、使う場所が想定と違ったというのは、まあ授業料でした。

ダイヤル式と鍵式で、もう一段迷った

タイプが決まったあとに、もうひとつ悩んだのが施錠方式です。ダイヤル式にするか、鍵(シリンダー)式にするか。

子どもが生まれてから、私は物理的な鍵を増やしたくないと強く思うようになりました。理由は単純で、抱っこ紐で子どもを抱えたまま、ポケットから鍵を探して穴に差すという動作がやりづらいからです。両手が空いている前提の道具は、この生活だとだいたい破綻します。

その意味ではダイヤル式が有利です。番号を合わせるだけなので、片手でできる。鍵をなくす心配もない。実際、駅で使うワイヤーロックのほうはダイヤル式にしました。

一方で、ダイヤル式は暗くなると数字が見えません。冬の帰宅時、駐輪場の照明が弱い場所だと、スマホのライトを点けて合わせています。これが地味に面倒。あと、番号を家族で共有する必要があって、妻に伝えたら翌週には忘れられていました。ここは紙に書いて渡すのが正解で、口頭で言うのが間違いでした。

チェーンロックのほうは鍵式です。こちらは駐輪場に常設していて、自宅で使うだけなので、鍵を玄関のフックに掛けておけば済む。持ち歩かないなら鍵式でも困りません。この判断は、使う場所を決めたあとだからできたことです。先に方式を決めていたら、たぶん間違えていました。

鍵を2つにして変わったこと、変わらなかったこと

変わったのは、駐輪場で自転車を離れるときの気の重さです。以前は、離れるたびに「持っていかれないかな」という感覚が少しあった。今はそれがない。数字で証明できることではないですが、この安心感のために合計4,000円弱を使ったと思えば、悪くない買い物です。

変わらなかったのは、盗まれる確率そのものが具体的にどれだけ下がったのか、私には分からないという点。鍵の防犯性能を自宅で検証する方法がありません。できるのは、時間がかかる状態を作ることと、隣の自転車より面倒な状態にすること。それ以上のことは、正直に言って期待していません。

あと、施錠が2動作になったので、朝の急いでいるときに片方を忘れることがあります。3回くらいやりました。対策として、チェーンを通さないと自転車が出せない位置に常設し直したので、今は物理的に忘れられません。人間の注意力に頼る仕組みは、子どもができてからことごとく崩れているので、最初から頼らない設計にしています。

2つ持つかどうかで悩んでいる人がいたら、まず自分の駐輪場の形を見に行くのがいいと思います。柱があるのか、ラックのバーは通せるのか。そこが決まらないと、鍵の性能を比べても意味がないので。

この記事は自転車まわりの個別レビューです。使い方がどう変わったかは自転車を使う頻度が変わった|子どもができてからで振り返っています。

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