重い本の置き方|倒れないようにする

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棚に本を並べていて、いちばん最初に諦めるのが「半端に残った段」です。あと5冊分の空きがある。そこに本を立てると、支えがないので斜めに倒れる。倒れた本に隣が寄りかかって、最終的に段全体がドミノみたいになる。うちの作業部屋ではこれが毎週起きていました。ブックエンドを3種類試して、100円のものは全滅、最後に金属製の厚手のものに落ち着いた話です。中身の話ではなく、単純に重さと摩擦の話です。

技術書は倒れると危ない、というのが出発点

文庫が倒れても、正直どうでもいいんです。150gなので。問題はA5やB5の技術書で、うちの実測では1冊560g、厚いものだと900gを超えます。

これが7冊、8冊とまとまって横に流れると4kg以上の質量が動く。本棚の中で完結するならまだしも、棚の端で倒れると外に落ちます。うちの作業部屋の棚は下から2段目が床から45cmの位置にあって、そこから落ちれば当然床に届く。

子どもが生後6ヶ月になって、ずりばいで部屋を移動するようになりました。作業部屋にも入ってきます。落ちる可能性のあるものを、落ちない状態にしておく。ブックエンドを真面目に選び始めたのはこの理由です。見た目の問題ではなくなりました。

100円のブックエンドが効かなかった理由

最初に使っていたのは、100円ショップで買ったL字型の鉄板のブックエンドです。厚さは0.5mmくらい。重さを量ったら1枚62gでした。

これが技術書に対してまったく効きません。理由は2つあって、ひとつは自重が軽すぎること。本の側圧に押されて、ブックエンドごと横にずれます。もうひとつは板が薄くて、本の重さで底板と垂直板の接合部がたわむこと。3冊も立てかけると、上の縁が外側に開いてくる。

底板を本の下に敷き込む使い方なら、本の重さで底板が押さえられて多少は効きます。ただこれは1冊目を持ち上げて差し込む必要があるので、本を出し入れするたびにやり直しになる。うちでは3週間で運用が崩壊しました。

文庫や新書には今も使っています。150gの本相手なら62gでも十分機能する。ブックエンドは、支える本の重さに対して選ぶものでした。この当たり前のことに気づくのに1ヶ月かかっています。

次に試した木製のブックスタンドも外した

2つめは、無垢材のブックエンドです。1個1,200円くらい。重さは実測で410g。100円のものより6倍以上重いので、これなら大丈夫だろうと思いました。

自重はたしかに効きました。押してもずれにくい。ただ別の問題が出ました。厚さです。この木製のものは板厚が18mmあって、棚の内寸56cmに対して両端に置くと36mmを占有する。文庫にすると2冊分です。

あと、これは完全に私の見落としですが、底板がありませんでした。本の下に差し込むタイプではなく、自重だけで立つ設計。棚板がツルツルの化粧板なので、摩擦が足りずにじわじわ動きます。1週間で3cmくらい移動していて、気づいたら本が斜めになっている。

底面に滑り止めシートを貼って解決はしました。ただ、そこまでやるなら最初から底板付きのものを買えばよかった、というのが正直なところです。この木製ブックエンドは、今は絵本の仕切りとしてリビングで使っています。

金属製・厚手の大型ブックエンドに替えた

最終的に落ち着いたのが、金属製で厚手の大型ブックエンドです。価格は約3,773円。ブックエンドとしてはかなり高い部類だと思います。私も最初は「鉄板にこの値段は」と思いました。

実物を持って考えが変わりました。板厚が2mm以上あって、1枚あたりの重さがある。100円のものと同じ形をしているのに、手に持ったときの剛性がまったく違います。上の縁を指で押しても、たわむ感じがない。

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使い方は底板を本の下に敷き込む方式で、そこは100円のものと同じです。違うのは、敷き込んだあとの安定感。B5の技術書を8冊立てかけても、垂直板が外に開きません。この「開かない」というのが、結局いちばん効く要素でした。

色は白・黒・青などから選べる仕様で、うちは黒にしています。作業部屋の棚が白なので、どこに仕切りがあるか一目で分かる。細かい話ですが、白い棚に白いブックエンドを置くと、境目が見えなくて本を戻すときに迷います。

不満もはっきりある

まず値段です。約3,773円は、ブックエンドの相場からするとかなり高い。うちは2枚使っていますが、全部の段に入れようとすると8枚必要で、3万円近くになる。それは無理でした。重い本が並ぶ下2段だけに使って、上段は100円のもので済ませています。

次に、底板の厚みぶんだけ本が浮くこと。これは構造上どうしようもないんですが、底板の上に乗った本だけ2mm高くなります。並べたときに天面が揃わないので、見た目を気にする人は気になると思います。

3つめ、これがいちばん実害があるんですが、金属の角が硬いです。棚の中にあるぶんには問題ないけれど、掃除で外に出したときに指をぶつけると普通に痛い。子どもの手が届く高さには絶対に置けません。うちは床から45cm以上の段だけで使うルールにしています。低い段の仕切りには使っていない。

あと、届いたときに表面に薄く油分がついていました。金属加工品ではよくあることだと思います。ティッシュで拭いてから使いましたが、そのまま本に触れさせるのは避けたほうがよさそうです。

倒れないようにするために、ほかにやったこと

ブックエンドだけで解決したわけではありません。効いた順に書くと、まず重い本を下の段に集めること。これが一番でした。B5の技術書を全部いちばん下の段に移したら、そもそも上のほうで大きい本が倒れる事故が起きなくなった。

次に、段を満杯にしないこと。ぎゅうぎゅうに詰めると倒れませんが、1冊抜いた瞬間に隣が雪崩れます。うちは1段の内寸56cmに対して、常に4cmから5cmの余白を残して、そこにブックエンドを立てる運用にしました。余白があるほうが出し入れも楽です。

3つめは棚板の摩擦。うちは棚板に薄い滑り止めシートを敷きました。ホームセンターで幅30cmのロールが数百円です。これで本もブックエンドもほとんど動かなくなりました。効果の割に安いので、先にこれをやってからブックエンドを検討してもよかったと思っています。

横積みという選択肢も一応試した

倒れないようにする方法として、そもそも立てないという手はあります。平積みにすれば絶対に倒れない。これも2週間ほど試しました。

結果としては、うちには合いませんでした。理由は取り出すときです。10冊積んだ山の下から3番目を抜こうとすると、上の7冊をどける必要がある。技術書7冊で約4kgを片手で持ち上げることになって、これが地味にきつい。作業中に「あの本を見たい」と思っても、その手間を考えると腰が重くなります。

ただ、まったく使わない本については平積みが正解だと思っています。うちは古い技術書を10冊ほどまとめてクローゼットの上段に平積みにしました。取り出す頻度が年1回以下のものは、取り出しやすさより省スペースと安全を優先していい。頻度で置き方を変えるというのが、今のところの結論です。

今の状態

金属のブックエンドを入れて3ヶ月ほど経ちますが、下2段で本が倒れたことは一度もありません。100円のものを使っていた頃は週に1回は直していたので、それを考えると3,773円は元を取ったと思っています。時間で言えば1回2分の作業が週1回、それが消えた。

ただ、これは技術書を持っている家の話です。文庫と新書しか置かないなら、100円のブックエンドと滑り止めシートで十分足ります。重い本を持っているかどうかで、必要な道具が変わる。自分の本の重さを一度量ってみるところから始めるのが、遠回りに見えていちばん早いと思います。

この記事は本の置き場所と道具の個別記事です。置き場所を決めるまでの全体は本が増えた家で置き場所を決めた|読む前に置き場所にまとめています。

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