買って使わなかった工具|道具は勝手に増える

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家の細かい不具合を自分で直すようになって3年。工具は確実に増えました。そして増えた工具のうち、実際に使っているのは6割くらいです。残りは箱の底で眠っています。

賃貸なので、そもそもできる作業には限りがあります。壁に穴は開けない、造作は変えない。その前提で買い揃えると、必要な工具はかなり絞れるはずでした。それでも増えた。何を買って使わなかったのか、正直に並べます。

一番の無駄は、電動ドライバーだった

買ったのは6,000円くらいの電動ドライバー。充電式で、トルク調整が付いていて、ビットが十数本セットになっているものです。

3年で使ったのは4回。ベビーゲートの組み立て、ベビーベッドの組み立てと解体、テレビ台の組み立て。全部、家具の組み立てです。家の修理では一度も使っていません。

理由は単純で、賃貸でネジを回す場面は、ほとんどが締め直しだからです。ドアの蝶番の緩みも、警報器のベースも、手回しのドライバーで足ります。むしろ電動だと締めすぎる。トルクの感覚が手に伝わらないので、樹脂の部品を割りかけたことがあります。

さらに問題なのが。あの「ギュイーン」は、子どもが寝ている家では使えません。結局、子どもが起きている時間に使うことになって、そうすると今度は近づいてくるので危ない。使えるタイミングがほぼない工具になりました。

年に1回か2回、家具を組むときのために6,000円と収納スペースを払っている状態です。レンタルという選択肢を知っていたら、そちらにしたと思います。

六角レンチが、なぜか3セットある

これは笑い話ですが、家に六角レンチのセットが3つあります。

1つ目は工具セットに最初から入っていたもの。2つ目は組み立て家具に付属していたもの。3つ目は「サイズが足りない気がして」買い足したもの。実際には1つ目で全部足りていました。

付属の六角レンチは、家具を買うたびに増えます。捨てにくいのが厄介で、その家具を分解するときに必要になるかもしれないと思うと残してしまう。今は家具の説明書と一緒に袋にまとめて、工具箱とは別の場所に置いています。この分離をやってから、工具箱の中身が急に見やすくなりました。

同じ現象がプラスドライバーでも起きていて、数えたら5本ありました。うち日常的に使うのは2番のプラス1本です。家の中のネジの大半はこれで回ります。あとは精密用が1本。3本目以降の出番はありません。

100円のドライバーで、ネジの頭を潰した

失敗として一番痛かったのがこれです。

洗面台の下の点検口を開けようとして、100円ショップで買ったドライバーを使いました。ネジが固くて、力を入れたら先端が滑って、ネジの十字の溝を潰しました。いわゆる「なめた」状態です。

こうなると普通のドライバーでは回りません。ゴムバンドを噛ませたり、輪ゴムを挟んだりして、20分格闘して何とか外しました。傷んだネジは新しいものに交換しています。

あとで調べたら、ドライバーの先端の精度と、軸の硬さで食いつきが全然違うそうです。安いものは先端が甘くて、固いネジで滑る。ここは数百円の差でリスクが変わる部分でした。今は1,000円台のものを使っていて、同じことは起きていません。

安く済ませていい工具と、そうでない工具がある。ドライバーは後者でした。逆に、メジャーとかカッターは100円のもので困っていません。

実際に使っている工具は、意外と少ない

3年で残ったものを数えたら、こうなりました。

  • 2番のプラスドライバーと、マイナスドライバー各1本
  • 精密ドライバーセット(眼鏡と子どものおもちゃの電池蓋用)
  • ラジオペンチ
  • ウォーターポンププライヤー
  • 5.5mのメジャーとカッター
  • 排水管用のワイヤー

これだけです。全部合わせても6,000円くらい。電動ドライバー1台と同じ値段です。

ウォーターポンププライヤーは、蛇口の先端を外すときに使いました。モンキーレンチでもいけますが、丸いものを掴むならこちらのほうが向いています。これは買ってよかった1本。

逆に、大きいモンキーレンチは要りませんでした。300mmのものを買ったんですが、家の中でこのサイズが必要になる場面がない。重さが500g以上あって、工具箱の中で一番場所を取っています。

工具より、入れ物で困っていた

で、本題はここからです。工具が増えると入れ物が問題になります

最初に使っていたのは、ホームセンターで1,000円くらいで買った不透明な樹脂の箱でした。33cm×17cm×15cmくらいの、蓋を開けると小さいトレーが持ち上がるやつです。これの困る点が2つあって、ひとつは外から中が見えないこと。青い箱なので、開けて掻き回さないと何が入っているか分かりません。もうひとつは単純に容量で、ウォーターポンププライヤーを入れた時点で、精密ドライバーのケースが蓋に当たって閉まらなくなりました。

入りきらない分は玄関の靴箱の横に置きっぱなしになって、それが地味に邪魔でした。子どもがハイハイを始めてからは、硬い角のある工具を床に出しておくこと自体が良くない。

それで買い替えたのが、アイリスオーヤマのクリアなツールボックスです。約2,730円。上段がパーツケース、下段が工具本体という2段式で、外側が透けている作りになっています。

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買った決め手は中身が外から見えることでした。棚に置いたまま、蓋を開けずにドライバーがあるかどうか分かる。地味ですが、探す時間が本当に減りました。前の箱では、洗面台の下に潜ってから精密ドライバーを取りに戻る、という往復を何度もやっています。

上段のパーツケースも効いています。前は箱の底でネジと電池と結束バンドが全部混ざっていました。今は上段に細かいものを分けて、下段にドライバーとペンチ類。この2階建てだけで、探し物の8割が片付きます

不満もはっきりあります。まずうちのクローゼットの棚には入りませんでした。高さが2cmほど足りず、結局は洗面所の下段に横置きしています。買う前に棚の内寸を測っていなかった私が悪いんですが、収納用品を買うときに毎回同じ失敗をしている自覚はあります。

次にクリアといっても半透明です。工具の輪郭は分かりますが、六角レンチの3mmと4mmを外から見分けるような使い方はできません。過度に期待すると外します。

3つ目は軽くはないこと。空でも1kg前後あって、工具を入れると3kg近くになります。取っ手は樹脂で細めなので、片手で長く提げると指に食い込む。家の中を数メートル運ぶ分には問題ありませんが、これを持って外に出る気にはなりません。

あとは、パーツケースの仕切りが浅いこと。箱ごと傾けると、小さいネジが隣の仕切りに飛び移ります。運ぶときは水平を保つ前提の作りです。

結局、道具は「使う場面」から逆算するしかない

3年かけて分かったのは、工具は「あると便利そう」で買うと必ず余るということでした。

私が買った工具のうち、実際に働いているのは、直したい不具合が先にあって、そのために買ったものだけです。ドアがきしんだから潤滑剤を買った。洗面台が詰まったからワイヤーを買った。この順番のものは全部使っています。

逆に「いつか使うだろう」で買った電動ドライバーと300mmのモンキーレンチは、3年経っても出番待ちです。順番が逆のものは、たいてい出番が来ない

賃貸だとできることが限られている分、この傾向がより強く出ます。壁に穴を開けないなら下穴のドリルは要らないし、造作を変えないならノコギリも要らない。制約があるほど、必要な道具は絞れるはずでした。私はそれを3年かけて理解しました。

最後に

これから工具を揃える人がいたら、まず2番のプラスドライバーを1本、ちゃんとしたものを買うところから始めるのがいいと思います。1,000円台。それで足りない場面が来たら、そのときに足りない工具を買う。

私はセットで買って、余らせました。セットは安く見えるんですが、使わない9本の置き場所という形で、あとから代金を請求されます。

この記事は家の修理の個別記事です。賃貸でどこまで自分でやるかは家の小さな不具合を自分で直す|賃貸でどこまでやるかで整理しています。

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