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液漏れは、よく使う機器では起きませんでした。起きたのは、ほとんど使っていない機器ばかりです。防災用のラジオ、来客用の体温計、そして箱にしまってあった子どものおもちゃ。3つとも、電池を入れたまま1年以上放置していたものでした。
一番まずかったのは、非常時に使うつもりだったラジオが、いざ動作確認をしたときに使えなかったことです。備えていたつもりが備えられていなかった。その日に調べたことと、家の電池まわりをどう変えたかを書きます。
防災ラジオの電池ぶたを開けたら、白い粉が出てきた
年に一度、防災用品を点検するようにしています。その日、ラジオのスイッチを入れても何も鳴りませんでした。電池切れかと思って裏ぶたを開けたら、電池の端の部分が白い粉のようなもので覆われていて、金属のバネにもこびりついている。
電池は、購入したときに入れたまま。最後に入れ替えた記憶がないので、おそらく1年半以上そのままです。粉を落として新しい電池を入れてみましたが、接触が戻らず動きませんでした。4,000円ほどのラジオが、100円の電池のせいで使えなくなったことになります。
その後、同じ日に家じゅうの機器を開けて回りました。テレビのリモコンと壁の時計は無事。液漏れしていたのは、前述の3つだけです。使用頻度で見事に分かれていました。
素手で触ってから、調べた
順番が逆で、恥ずかしい話です。私は白い粉をティッシュで拭き取ってから、これは何なのかを調べました。
調べてみると、アルカリ乾電池から漏れ出す液はアルカリ性で、皮膚や目に付くと危険だとメーカーが注意を促しています。目に入った場合はこすらずに大量の水で洗い流し、すぐに医療機関を受診するように、と書かれているのを複数のメーカーのサイトで見ました。皮膚に付いた場合も、同様に水で洗い流すよう案内されています。
私は幸い何も起きませんでしたが、あの時点で目をこすっていたら結果は違ったかもしれません。ここは自己判断で対処せず、案内に従って医療機関に相談するべき場面だと思います。この記事でも、具体的な処置の方法までは書きません。書ける立場ではないからです。
その後は、点検のときにゴム手袋を用意するようにしました。台所のシンク下に使い捨ての手袋を置いてあるので、それを1組使うだけです。子どもがいる家では、まず子どもを別の部屋に移してから開ける、というのも決めました。
液漏れした3つに共通していたこと
原因を特定できるだけの知識は私にはありません。ただ、メーカーが公開している注意事項と、うちで起きた状況を突き合わせると、思い当たる点がいくつかありました。
ひとつは、使い切った電池を入れたまま放置していたこと。3つとも、動かなくなってから放置していた可能性が高いものです。メーカーの説明では、使い切った電池を機器に入れたままにしないよう促されています。
もうひとつは、電池を混ぜていた可能性です。おもちゃのほうは、途中で1本だけ交換した覚えがあります。新しい電池と古い電池を混ぜて使う、あるいは違う種類やメーカーの電池を混ぜて使うのは避けるように、と各社が書いています。私はこれを軽く見ていました。
3つ目は保管環境です。防災ラジオを入れていたのは玄関の収納で、夏場はかなり暑くなる場所でした。高温になる場所を避けるようにという記載も見かけます。ただ、これがどの程度効いたのかは分かりません。原因を一つに決めつけないほうがいいというのが、調べたあとの正直な感想です。
点検の周期と、買い方を変えた
今は、半年に一度、あまり使わない機器の電池ぶたを開けることにしています。防災用品の点検と一緒にやるので、追加の手間は10分程度です。
買い方も変えました。以前は使うたびに4本パックを買い足していたのですが、店によって在庫の古いものが混ざる。今は、単3と単4を20本ずつ、40本まとめて買って、開けた日を油性ペンで箱に書くようにしています。40本で1,000円ほど。1本25円の計算です。アルカリで、5年保存とうたわれているものを選びました。
この買い方の欠点も書いておきます。40本を一度に買うと、使い切るまでに時間がかかる家庭では、逆に手元で古くなります。うちは子どものおもちゃとリモコンで消費が増えたので回っていますが、月に2本も使わない家なら、4本パックのほうが合っているはずです。それと、電池には推奨する使用期限が印字されていることが多いので、まとめ買いのときは表示を確認したほうがいいです。私は一度、期限の近いものを安いという理由で買って、備蓄用には向かないと後から気づきました。
もう一つ、40本という数は置き場所を先に決めておかないと持て余します。うちは無印の仕切りケースに立てて入れていますが、最初の1週間は袋のまま引き出しに転がっていて、まさに液漏れの温床になりかけました。あとはメール便で届いた分、外箱の角が潰れていたこと。中の電池は無事でしたが、贈答用ではなく自宅の消耗品として買うものだと思っておいたほうがいいです。
あわせて、家の中の電池を単3と単4に寄せました。以前は単2が必要な機器があって、そこだけ買い置きが切れがちだったからです。種類を絞ると、古い電池が隅で眠る確率が下がります。
リチウム電池とボタン電池は、別に考えている
ここまではアルカリ乾電池の話です。同じ「電池」でも、リチウムを使ったものやボタン電池は、注意事項の書かれ方が違いました。
調べていて気になったのは、リチウムを使った電池について、強い衝撃や変形、不適切な扱いで発熱や発火につながる可能性があると各社が注意している点です。どういう条件でどうなるのかを、私が説明できるわけではありません。ただ、乾電池と同じ感覚で扱ってはいけないものがある、というのは押さえておくべきだと思いました。膨らんでいたり変形していたりするものは、自分で分解したり潰したりせず、案内に従って処分する。それ以上のことは書けません。
ボタン電池については、乳幼児の誤飲による事故が実際に報告されています。生後5ヶ月の子どもが何でも口に入れる時期に入ったので、うちではボタン電池を使う機器を洗い出しました。体温計、キッチンタイマー、そして光るタイプの小さなおもちゃ。ふたがネジ止めになっているかどうかを全部確認して、ネジのないものは子どもの手が届かない場所に移しています。
万が一飲み込んだ疑いがある場合の対処については、様子を見るのではなく、すぐ医療機関に連絡するようにと案内されています。ここは自己判断でどうこうする領域ではないので、緊急時の連絡先をスマホと冷蔵庫の両方に貼っておきました。
取り出した電池を、どう置いておくか
液漏れした電池をどう捨てるかは、ここで一番迷ったところです。結論から言うと、捨て方は自治体によって違うので、住んでいる市区町村の案内を見るしかありません。私の住む地域と、実家のある地域で、乾電池の出し方はまったく違いました。
回収ボックスに持ち込む方式のところもあれば、決まった曜日に指定の袋で出す方式のところもあります。液漏れしたものについて特記のある自治体もありました。この記事に書いてある方法をそのまま真似しないでください、というのが正直なところです。
取り出してから捨てるまでの間、私は電池をひとまとめにしておく容器を用意しました。バラバラに引き出しへ入れると、金属同士が触れる状態になるのが気になったからです。端子部分にテープを貼るよう案内している自治体もあります。ここも地域差があるので、案内に従うのが確実です。
備えていたつもりだった、が一番こたえた
液漏れそのものよりも、防災用品として置いていたラジオが動かなかったことのほうがショックでした。備蓄は、置いた時点で終わりではない。
今は、防災バッグに入れる電池は機器に入れずに、別の袋に分けて一緒に入れるようにしています。使うときにひと手間かかりますが、液漏れで機器ごと駄目になるよりはいい。この方法が万全だとも思っていませんが、少なくとも同じ失敗は繰り返していません。
点検の日は、スマホのカレンダーに半年おきの繰り返し予定として入れました。忘れる前提で仕組みにしておく。液漏れで学んだのは、電池の知識よりもそちらのほうだった気がします。
この記事は電池と電源の個別レビューです。家じゅうをどう統一したかは家じゅうの電池を統一した|買い置きの単位を決めるにまとめています。

