残量の確認|電池チェッカーは要るか

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機器から抜いた電池を入れておく缶が、半年で30本を超えました。本当に空なのか、まだ使えるのかが分からない電池ばかりです。捨てるのはもったいないし、かといって使う気にもならない。

それで1,340円の電池チェッカーを買いました。3ヶ月使った結論としては、買ってよかったけれど、全員に必要な道具ではないと思っています。うちの場合は缶の中身が減ったこと以上に、電池の減り方が分かったことのほうが収穫でした。

使いかけの電池は、見た目では何も分からない

まず前提として、乾電池は外から見て残量が判別できません。重さもほぼ変わりません。振っても分かりません。使い終わった電池と新品を並べて、当てられる人はいないと思います。

だから「機器から抜いた=空」と判断しがちなのですが、これが正確ではないんです。うちのベビーモニターは電池の減りに厳しくて、まだ残量があるうちに動かなくなります。そこで抜いた電池を壁掛け時計に入れると、半年動いたりする。ある機器にとっての空は、別の機器にとっては十分という状態が普通にあります。

これを勘で回していたのが、缶に30本たまった原因でした。捨てる判断も、使い回す判断もできない。

買ったのは1,340円のデジタル表示タイプ

選んだのは、液晶に数字が出るタイプです。単1から単5まで、それに9Vの角形とボタン電池に対応しています。手のひらに収まるサイズで、電池を挟むスライド式の接点が付いている。本体自体は電池不要で、測る電池の力で動きます

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使い方は、電池をスライドに挟むだけ。1本あたり2秒ほどで数字が出ます。30本測るのに5分かかりませんでした。

良かった点を先に書くと、数値と一緒にバーグラフが出るのが分かりやすいです。1.42Vという数字だけ見せられても判断できませんが、バーが8割くらい残っていれば「まだ使える」と直感的に分かる。妻に測り方を説明するときも、バーがあるおかげで一度で伝わりました。

ボタン電池が測れるのも助かっています。CR2032は3Vなので、単3と同じ基準では判定できません。この機種は電池の種類を切り替えると表示のスケールが変わるので、そこは対応していました。

不満点もあります。まず挟む部分の作りが安っぽいです。スライドを引いて電池を入れるのですが、ばねが強くて片手では扱いにくい。単1を測るときは、机に置いて両手で押さえています。3ヶ月で壊れてはいませんが、何年も使える作りには見えません。

もう1つ、ニッケル水素充電池の判定が分かりにくい。充電池は公称1.2Vなので、乾電池の目盛りで見ると常に低めに出ます。切り替えの説明が小さく書いてあるだけで、最初は満充電の充電池を「消耗」と誤判定していました。ここは説明書を読むまで気づきませんでした。

電圧だけ測っても、実は足りない

使っているうちに気になったのが、測り方の話です。

調べてみると、電池のテスターには電圧をそのまま測るタイプと、負荷をかけながら測るタイプがあるとされています。何もつながずに測った電圧を開放電圧と呼びますが、これは実際に機器を動かしたときの状態とは違う。消耗した電池でも、休ませておくと電圧が少し戻るからです。

だから、負荷をかけた状態で電圧を見るほうが実用に近いとされています。私が買ったものがどちらなのかは、商品説明には明記されていませんでした。測った直後の値と、少し置いてから測り直した値が微妙に違うので、何らかの負荷はかかっているのだと思いますが、断定はできません。

それと、判定の目安も機種によって違います。一般に、アルカリ乾電池は新品で1.5Vを超えていて、1.1Vを下回るあたりから多くの機器で使えなくなるとされています。ただ、どこから「消耗」と表示するかはメーカーの設定次第です。チェッカーの表示は、絶対的な合否ではなく目安として見るようにしています。

30本測ったら、半分近くが使えた

実際の結果です。缶にたまっていた32本を全部測りました。

完全に消耗と判定されたのが18本。まだ半分以上残っていると出たのが9本。中間が5本でした。3分の1近くが、実質まだ使える状態で缶に眠っていたことになります。

残量のあった9本は、壁掛け時計とリモコンに回しました。あの手の機器は最後まで使い切れるので、使いかけの引き取り先としてちょうどいい。うちでは「消費の激しい機器から抜いた電池は、時計に回す」という流れができました。

面白かったのは、同じ機器から同時に抜いた2本で判定が違ったことです。テレビのリモコンに入っていた単3を測ったら、片方が消耗、もう片方が半分以上残っていました。直列で使っていても、2本が同じように減るわけではない。メーカーが新旧の混用を避けるように書いている理由が、数字で見えた気がしました。以来、2本使う機器は必ず2本まとめて交換しています。

消耗と出た18本は、まとめて家電量販店の回収ボックスに持っていきました。判断がつかないまま缶にため続ける状態が終わったのが、一番の効果です。9本ぶんの電池代は600円弱なので、チェッカーの1,340円を回収するには、あと1回か2回同じことをやる必要があります。

ついでに分かったこともあります。買い置きしていた新品のうち、3年前に買ったものが1.5Vをわずかに下回っていました。使えないレベルではありませんが、新品でも保管中に少しずつ減っている。買い置きの量を減らそうと決めたのは、この数字を見たからです。

テスターで代用できないか

私は仕事とは別に電子工作をかじっていて、家にデジタルテスターがあります。それで測れば済むのでは、と最初は思っていました。

結論としては、測れます。ただ、面倒です。テスターだと両手でプローブを電池の両端に当てる必要があって、単4のような小さい電池は押さえにくい。30本測るのに30分近くかかりました。電池チェッカーなら5分です。

それと、テスターは開放電圧しか見ません。判定の目安も自分の頭の中にしかない。家族に「これ測っておいて」と頼めるかどうかが、決定的な差だと思っています。妻はテスターを使いませんが、チェッカーは使います。

逆に言えば、テスターを持っていて自分ひとりで年に数回測るだけなら、わざわざ買う必要はないと思います。私が買ったのは、缶に32本たまるという明確な問題があったからです。

要る人と、要らない人

3ヶ月使って、こう整理しています。

要るのは、使いかけの電池が家にたまっている人です。抜いた電池を捨てられずに取っておく癖がある人。それと、電池を使う機器が10台を超えるような家。うちは両方に当てはまりました。

逆に要らないのは、切れたら即捨てる人です。抜いた電池をそのまま回収ボックスに持っていく運用なら、測る対象がそもそも存在しません。1,340円ぶんの働き場所がない。

それと、充電池に全面的に移行している家も要らないと思います。充電池は空になったら充電すればいいので、残量を測って選別する場面が出てきません。うちは4台だけ充電池にしているので、乾電池の使いかけがまだ発生しています。

最後に

電池チェッカーは、電池代を節約する道具として見ると、たぶん元が取れるまで時間がかかります。1,340円を回収するには、まだ使える電池を20本以上見つける必要がある。

それでも買ってよかったと思っているのは、「たぶん空」で捨てる判断と「たぶんまだ使える」で取っておく判断の、両方をやめられたからです。缶の中身が空になって、電池の管理でもやもやする場面が消えました。得たのは金額よりそこでした。

この記事は電池と電源の個別レビューです。家じゅうをどう統一したかは家じゅうの電池を統一した|買い置きの単位を決めるにまとめています。

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