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本棚を選ぶとき、私は最初「何冊入るか」だけを見ていました。商品ページに「約200冊収納」と書いてあれば、そういうものだと思っていた。実際に2つ買って分かったのは、その数字はほぼ文庫本基準だということです。うちの技術書は幅18cm×高さ26cmくらいあって、奥行き15cmの棚には物理的に入らない。奥行きと高さで入る量が変わるという当たり前の話を、実測しながら整理しておきます。
本のサイズを一度書き出すと、話が早い
手持ちの本を判型ごとに測りました。数字はうちの実測なので、製本によって多少ぶれます。
- 文庫 … 幅10.5cm × 高さ15cm前後
- 新書 … 幅10.5cm × 高さ18cm前後
- コミック・B6 … 幅13cm × 高さ18.5cm前後
- 四六判の単行本 … 幅13cm × 高さ19cm前後
- A5判の技術書 … 幅15cm × 高さ21cm前後
- B5判の技術書 … 幅18.5cm × 高さ26cm前後
- 大判の絵本 … 幅22cm〜27cm × 高さ22cm〜30cm
この一覧を作るのに15分かかりましたが、これ以降の判断がぜんぶ楽になりました。棚の奥行きは、いちばん大きい本の「幅」より数センチ大きい必要があります。ここを間違えると、はみ出した本が扉やカーテンに当たる。
うちで最大だったのはB5の技術書で幅18.5cm。奥行き15cmの棚には3.5cmはみ出します。絵本は最大27cmのものがあって、これは奥行き23cmの棚でも4cm飛び出る。絵本は本棚ではなく別の場所、という結論はここで決まりました。
奥行き15cmと23cmと30cmの違い
市販の本棚は、だいたいこの3つのゾーンに分かれています。うちは15cmと23cmの両方を使っていて、30cmは検討して見送りました。
奥行き15cm前後
コミックラック、文庫用と書かれているものがこの寸法です。文庫・新書・コミックまでは問題なく収まる。四六判もぎりぎり入ります。A5判以上は無理です。
いちばんの利点は薄いこと。壁際に置いても部屋がほとんど狭くなりません。うちの寝室は通路が70cmしかないので、15cmの棚を置いても55cm残る。これは抱っこして通れる幅です。
奥行き23cm前後
A5・B5の技術書を想定するならここになります。B5が幅18.5cmなので、4cmほど余裕がある計算。実際には少し引っ込んで並ぶので、見た目もそこそこ整います。
ただ、この余裕が曲者でした。奥に4cm空くと、そこに文庫を詰めたくなる。実際やってみて、後ろの列の本は完全に見えなくなりました。存在ごと忘れます。半年前に買った本を、二重にした奥の列から発掘したことがあります。
奥行き30cm以上
これは前後2列を前提とした寸法です。収納量は確かに増える。でも先ほどの理由で、私は最初から候補から外しました。あと単純に、通路が30cm削られるのは2LDKだときついです。
最初の1本は選び方を間違えた
順番が前後しますが、うちが最初に買った本棚は奥行き15cmのコミックラックでした。3,000円台で安かったし、レビューも良かった。組み立てて置いてから、技術書が1冊も入らないことに気づきました。
間抜けな話です。ただ言い訳をすると、商品ページの写真に写っていたのがコミックと文庫だけだったんですよね。奥行きの数字は書いてあったのに、自分の本の幅を知らなかったので、15cmが何を意味するか分かっていなかった。
この棚は結局、寝室で文庫と新書専用として今も使っています。無駄にはなっていない。ただ、技術書を入れる棚をもう1本買うことになったので、予算の計画は完全に狂いました。棚を買う前に、自分の本を1回測る。これをやっていれば3,000円の順番違いは起きませんでした。
買ったのは幅60cm・4段のスリムタイプ
寝室用に買ったのが、幅60cm・4段のスリム本棚です。約4,579円。棚板が可動式で、いわゆるカラーボックスの縦長版という位置づけの製品でした。
可動棚を条件にしたのは、高さの話があるからです。固定棚だと1段の内寸が決め打ちになります。文庫用に高さ18cmで固定された棚に四六判は入らない。逆に全段が高さ30cmだと、文庫を入れたとき上に15cm近い死んだ空間ができます。
うちは4段のうち、上2段を高さ20cm、下2段を高さ26cmに設定しました。上に文庫と新書、下にA5の技術書という配分です。この調整ができたおかげで、同じ幅60cmでも入る冊数がだいぶ変わりました。固定棚のまま使った場合と比べて、ざっと20冊は多く入っています。
不満もあります。棚板のダボ穴のピッチが約3cmで、思ったより粗い。あと1cm下げたい、というのができません。うちは20cmにしたかった段が実際は21cmになっています。1cmくらい、と思うかもしれませんが、4段ぶんだと4cmの差になるので、けっこう惜しい。
もうひとつ、これは素材の話です。棚板が化粧繊維板で、厚さ15mm。幅60cmいっぱいに技術書を並べると、中央が2mmほどたわみました。使用に支障はないレベルですが、気になる人は気になると思います。幅が広い棚ほど、棚板は真ん中から沈みます。幅90cmの製品を選ぶなら、中央に支柱があるタイプを探したほうがいい。
高さは180cmで止めた
収納量だけなら天井近くまである棚が有利です。うちの天井高は240cmなので、理論上は200cm超の棚も置ける。それでも180cmで止めました。
理由は2つ。ひとつは、私の身長が172cmで、手を伸ばして届くのが190cmくらいだから。それ以上の高さは踏み台が要ります。抱っこしながら踏み台には乗れないので、実質使わない段になる。
もうひとつは転倒です。賃貸なので壁に穴を開けたくない。高さ180cm・奥行き23cmという比率は、重心の位置によっては前に倒れます。うちは突っ張り式の転倒防止具を1本追加して、それでも上段には軽いものしか置かないようにしています。収納量を最大化すると、たいてい安全性が犠牲になります。子どもがハイハイを始めた家では、ここは譲れませんでした。
実際に何冊入ったか
幅60cm・4段の棚に、最終的に入ったのは112冊でした。内訳は文庫41冊、新書18冊、コミック22冊、A5の技術書31冊。商品ページの「約200冊」とは差がありますが、これは判型が混ざっているからで、誇大表示だとは思っていません。全部文庫にすれば近い数字にはなるはずです。
1段あたりの幅は内寸で56cmでした。文庫の厚さが平均1.5cmなので、1段に37冊入る計算。実際は37冊も詰めると出し入れがきついので、30冊くらいで止めています。棚は9割で運用したほうが、結果的に長く使えます。満杯にすると本を戻すのが面倒になって、また床に置き始めるので。
次に買うなら何を見るか
もう1本買うことがあれば、見る順番は決まっています。まず置き場所の実測、次に手持ちで最大の本の幅と高さ、それから棚板が可動かどうか。冊数の表記は最後に参考として見る程度です。
あと、組み立て後の重さも一度確認しておくといいと思います。うちの60cm・4段は本体で約14kg。これに本が20kg入ると34kgになるので、あとから部屋の模様替えで動かすのは現実的ではありません。動かすなら本を全部出すことになる。設置場所は、買う前にちゃんと決めておいたほうがいいです。私は一度、組み立て終わってから場所を変えたくなって、90分かけて本を出し入れしました。
この記事は本の置き場所と道具の個別記事です。置き場所を決めるまでの全体は本が増えた家で置き場所を決めた|読む前に置き場所にまとめています。

