単4と単3|変換アダプタは使えるのか

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単4は余っているのに、単3が切れている。電池をまとめて管理し始めてから、この状態が何度か起きました。それで、単4を単3のサイズに変換するスペーサーを買いました。10個入りで500円ほどです。

先に結論を書くと、使えます。ただし、動く機器と動かない機器がはっきり分かれます。うちで試した8つの機器のうち、実用になったのは3つでした。常用する道具ではなく、切らしたときの逃げ道として引き出しに入れておくもの、という位置づけに落ち着いています。

買ったのは、ただのプラスチックの筒

届いたものを見て、まず「これだけか」と思いました。単3の外形をした白いプラスチックの筒で、側面がスリット状に開いている。そこに単4を押し込むと、外形が単3になります。電子回路のようなものは一切入っていません。

電池変換 単4電池から単3電池 サイズ変換 アダプター 単3形スペーサー10個入り

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10個で500円なので、1個50円。単4電池が1本入るので、10本ぶん変換できます。作りは値段なりで、成型のバリが少し残っているものが1つありました。爪で削って使いましたが、気になる人はいると思います。

使い方に迷う要素はありません。単4を筒に入れて、機器の単3スロットに挿すだけ。プラス側とマイナス側の向きだけ間違えないように、筒に小さく表示があります。表示が小さいので、老眼が始まった父に頼んだら逆に入れていました。そこは注意点です。

動いた機器、動かなかった機器

うちの単3機器8つで順番に試しました。

問題なく動いたのは、壁掛け時計、テレビのリモコン、エアコンのリモコンの3つです。この3つに共通しているのは、消費する電流がごく小さいこと。時計は針を動かすだけ、リモコンはボタンを押した瞬間しか電気を使いません。1週間ほど時計を回しっぱなしにしましたが、遅れも止まりもしませんでした。

微妙だったのがキッチンタイマー。動くには動くのですが、アラームの音が明らかに小さい。ブザーを鳴らす瞬間に電流が要るのだと思います。使えないことはないけれど、キッチンで換気扇を回していると聞こえませんでした。

はっきり駄目だったのが4つです。子どものメリーはモーターが回りきらず、音楽が途中で間延びしました。LEDランタンは点きましたが暗い。キッチンスケールは起動せず。そしてベビーモニターの子機は電源すら入りませんでした。

並べてみると、モーターやスピーカー、無線を使うものは軒並み駄目という結果です。逆に言えば、この線引きはかなりはっきりしていて、試す前に予想がつきます。

一番はっきりしていたのがベビーモニターでした。電源ボタンを押すと、液晶が一瞬だけ白く光って、すぐ落ちる。それを3回繰り返して諦めました。単3の乾電池に戻したら何事もなく起動したので、機器の故障ではありません。電池が原因だと目で見て分かったのは、この機器だけでした。ほかは「なんとなく調子が悪い」という出方をするので、原因の切り分けがしにくい。うちのキッチンタイマーのアラームが小さかったのも、スペーサーを疑わなければ製品の劣化だと思ったはずです。

なぜ動かないのか

電圧は変わりません。単4も単3も1.5Vです。だから理屈の上では、電圧不足で動かないという説明は成り立ちません。実際、動かなかった機器も表示が一瞬点いたりはします。

変わるのは2つです。1つは容量。単3のアルカリ乾電池は、単4のおおよそ2倍から3倍の容量があるとされています。つまりスペーサーで変換すると、持ち時間が半分以下になる。時計のように月単位で使う機器なら「1年持つはずが4ヶ月」で済みますが、もともと3週間しか持たない機器だと1週間で切れることになります。

もう1つが取り出せる電流です。電池は小さいほど一度に流せる電流が小さくなります。モーターを回す、スピーカーを鳴らす、無線で電波を出すといった動作は、瞬間的に大きな電流を必要とします。ここで単4が追いつかない。うちで動かなかった4つは、全部この理由で説明がつきます。

それと、スペーサー自体の接触の問題もあります。プラスチックの筒の中で単4が微妙に動くんです。振ると軽くカタカタ鳴ります。うちのリモコンは、落としたときに接触が切れて反応しなくなったことが1回ありました。押し込み直したら直りましたが、機器を動かす用途には向かないと思います。

常用しないと決めた理由

時計とリモコンでは問題なく動いたので、そのまま常用してもよかったのですが、やめました。理由は3つあります。

1つめは、コストで負けることです。うちは単3を20本1,280円で買っているので1本64円。単4も同じくらいの単価で、そこにスペーサー50円が乗ります。容量は半分以下。単純に、単3を買ったほうが安い。スペーサーが活きるのは「すでに余っている単4がある」場合だけです。

2つめは、電池の管理が複雑になることです。家じゅうの電池を単3中心に整理したのに、機器の中身が単3だったり単4だったりすると、交換のときに毎回どちらか確かめる必要が出てきます。整理したかったのに、逆方向に進んでいる。これが一番大きい理由でした。

3つめは、液漏れしたときに気づきにくいことです。筒の中に電池が入っているので、外から端子の状態が見えません。時計を1年放置して、いざ開けたら筒の内側が汚れていた、という状況は避けたい。

10個入りを買いましたが、正直そんなに要りませんでした。同時に使うことがないので、3個もあれば足ります。少数で売っているものがあればそちらでよかった。ただ、この手の小物は5個入りと10個入りで価格差が100円程度しかないことが多く、結局10個のほうを選ぶことになります。余った7個は袋に入ったままです。

今は、スペーサーは電池箱の隅にジップ袋で入れてあります。日曜の夜に時計が止まっていて、単3の在庫が切れていたときの逃げ道。年に1、2回そういう場面はあるので、500円ぶんの価値はあったと思っています。

単1や単2への変換も調べた

同じ発想で、単3を単1や単2のサイズにするスペーサーもあります。うちはガスコンロの点火に単1を1本使っていて、これは切らすと朝食が作れなくなるので、代わりが利くなら心強い。

ただ、こちらは買っていません。単1と単3の容量差は、単3と単4の差よりさらに大きいからです。手元の数字で比べると、桁が1つ近く違う。点火用のように瞬間的に使うだけの用途なら成立する可能性はありますが、私は試していないので断定できません。うちは単1を2本、素直に買い置きすることにしました。

調べていて見かけたのは、防災用途としてスペーサーを勧める書き方です。単3だけ備蓄しておけば全サイズに対応できる、という理屈で、発想としては分かります。ただ、実際に手持ちの機器で動くかどうかは、平時に試しておかないと分からない。うちの結果を見るかぎり、動かない機器のほうが多かったです。備えるつもりで持つなら、一度自分の懐中電灯やラジオで試してから箱に入れるべきだと思います。

最後に

単4を単3にするスペーサーは、時計とリモコンには使える、それ以外には期待しないほうがいい道具でした。10個500円という値段を考えれば、外れではありません。ただ、これで電池のサイズ問題が解決するかというと、しません。

買って一番よかったのは、動かなかった4つの機器を通じて電池のサイズが容量だけでなく取り出せる電流も決めていると分かったことでした。それまでは、単3と単4はただ大きさが違うだけだと思っていました。

この記事は電池と電源の個別レビューです。家じゅうをどう統一したかは家じゅうの電池を統一した|買い置きの単位を決めるにまとめています。

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