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子どもが生まれてから、自転車の前かごに一番よく載せるものが変わりました。以前は仕事用のリュックとコンビニの袋。今はおむつのパックと粉ミルクの缶です。この2つ、想像以上にかさばる。ある日おむつのパックを載せようとして、かごの縁からはっきり10cmほどはみ出したときに、前かごの大きさというのは「何を何個載せるか」で決まるのだと気づきました。カタログの容量表記を眺めても、それだけでは判断できません。
うちの前かごに入らなかったもの
私が乗っているのは、結婚したときに買った普通のシティサイクル1台です。26インチ、変速なし、前かごは最初から付いていた標準的なもの。出社は週1〜2回で、駅まで片道1.5kmを走るだけの用途でした。
これで足りなくなったのが、子どもが生まれてからです。具体的に入らなかったものを挙げると、まずおむつのパック。うちが使っているMサイズのパックは、メジャーで測ったら幅40cm、奥行20cm、高さ25cmくらいありました。前かごの内寸が幅37cm前後だったので、そもそも寝かせて入らない。立てて入れると今度は上が完全に飛び出します。
次に2Lのペットボトル6本ケース。これは重さより形の問題で、底面が入りません。バラして袋に移せば載りますが、レジ袋を有料で買って詰め替える手間が発生します。
あとはベビーフードのまとめ買い。ひとつひとつは小さいのに、10個も買うと箱ひとつぶんの体積になる。かごの深さが足りなくて、上に積み上がった状態で走ることになります。段差でひとつ落として、それに気づかず帰宅したことがあります。翌日、駐輪場の脇に落ちているのを見つけました。
ここで思ったのは、荷物の量が増えたというより、荷物の性質が変わったということです。独身のころや夫婦二人のころは、重くても小さいものを買っていました。今は軽いのに大きいものが増えている。おむつも、粉ミルクの詰め替えパックも、ベビーフードも、重量あたりの体積が大きい。前かごの容量が効いてくるのは、まさにこういう荷物のときです。
容量のリットル表記だけでは足りない
買い替えを検討して調べてみると、前かごには容量がリットルで書かれています。標準的なシティサイクルに付いている前かごは容量20L前後、大型と呼ばれるものは25〜27L程度で紹介されていることが多いようです。
ただ、この数字だけを見ても私の問題は解けませんでした。同じ25Lでも、深さで稼いでいるものと開口部の広さで稼いでいるものがあるからです。おむつのパックのように「長辺が決まっている」荷物は、深さがいくらあっても長辺が入らなければ載りません。
だから私が結局見るようになったのは、開口部の内寸(幅と奥行)と、深さの3つでした。リットル表記は参考程度。自分がよく載せる荷物のいちばん長い辺を測って、それが収まるかで判断したほうが確実です。うちの場合はおむつのパックの40cmが基準になりました。
OGK技研のFB-057Kのような大型のワイヤーバスケットは、標準品より一回り大きい設計として紹介されています。ただし取り付けには前ブレーキまわりのステーとの相性があるので、車体側の対応を確認せずに買うのは避けたほうがいい。私はここで一度、寸法だけ見て「たぶん付くだろう」と考えて危うく失敗するところでした。注文する直前に、自分の自転車のかごを外して取り付け部を写真に撮り、商品ページの説明と見比べています。
大きくすると出てくる別の問題
かごを大きくすれば解決かというと、そうとも限りません。私が調べていて気になったのは、大型かごは駐輪場のラックに干渉することがあるという指摘です。うちの最寄り駅の駐輪場は前輪を挟むタイプのラックが並んでいて、隣の自転車との間隔がかなり狭い。かごの幅が広がると、隣のハンドルとぶつかって入れづらくなります。
実際、通勤で使っている駐輪ラックの間隔をメジャーで測ってみたら、中心間で30cmもありませんでした。今の標準かご(外寸で幅40cmくらい)でも、ハンドルを少し斜めにしないと入らない。ここからさらに幅が数センチ増えたら、毎朝それなりにストレスになるはずです。自分が停める場所の物理的な制約は、買う前に一度測っておく価値があります。
結局、かごを替える前にカバーを買った
かごごと交換するのがいちばん確実なんですが、私はその前に前かごカバーを試すことにしました。理由は単純で、交換だと工具と取り付け作業が要るのに対して、カバーなら2,000円以下で今日から使えるからです。
買ったのは巾着型のカバーです。1,600円ほど。かごの縁にゴムで固定して、上部を絞って閉じるタイプで、荷物が縁より上に出ても、カバーの生地が伸びて覆ってくれるのがポイントでした。
これでおむつのパックの問題はほぼ解決しました。パックを縦に入れて、はみ出した部分ごと巾着で絞る。走行中に飛び出さないし、雨の日も中が濡れません。以前は雨のたびにレジ袋を二重にしていたので、その手間がなくなったのは素直に良かったところです。
使ってみて不満だったところ
いいことばかりではありません。まず開け閉めが片手でできない。巾着の紐を緩めて、開いて、荷物を入れて、また絞る。子どもを抱っこしたまま操作するのは無理でした。スーパーの駐輪場で片手がふさがっている状況だと、いったん子どもをベビーカーに戻す必要があります。ワンタッチで開くタイプのカバーのほうが、この場面では速い。
もうひとつ、絞ったときの見た目がだらしない。荷物が少ない日は生地が余ってしぼんだ状態になります。機能上は問題ないんですが、通勤にも使う自転車なので、ここは少し気になりました。
それと、私の最初の失敗を書いておくと、実はこれを買う前にネットタイプのカバーを1,000円ほどで買って外しています。伸びるネットをかごに被せるタイプで、確かに安いんですが、うちのおむつパックのように角が張った荷物だと、ネットが角に引っかかって伸びきってしまう。3週間ほどで網目がゆるんで、押さえる力がなくなりました。安さで選んだぶんの失敗です。
どこまでを前かごで受けるか
ここまで書いておいてなんですが、前かごを大きくすることで解決する範囲には限界があります。
ひとつは重さです。前かごに重い荷物を入れると、ハンドルが取られます。低速で発進するときの左右のふらつきが明らかに増える。米5kgを前かごに入れて走ったときは、駐輪場を出るまでの数メートルで「これはよくないな」と思いました。重いものは後ろの荷台、かさばるが軽いものは前かごという切り分けをするようになってからのほうが、走っていて安心感があります。
これは前かご単体の問題というより、重量配分の話だと思っています。同じ5kgでも、後ろの荷台に載せたときは走行感がほとんど変わりませんでした。前かごは操舵する側にあるので、重さがそのままハンドルの動きに乗ってくる。子どもを乗せた自転車とすれ違うような、低速で細かく舵を切る場面ではこの差がわりと怖いです。
もうひとつは、将来的な話として、前に子どもを乗せるつもりなら前かごの位置には座席が来るということです。私はまだ子乗せ自転車を持っていませんが、調べると前乗せタイプは前かごの場所を使う構造のものが多い。今のうちに前かごへの投資を大きくしすぎると、そのぶんが無駄になる可能性があります。
そう考えると、2,000円以下のカバーで当面をしのぐという判断は、うちにとっては悪くなかったと思っています。
最後に
前かごの大きさで迷っているなら、カタログのリットル数を比べる前に、自分がいちばん困っている荷物をメジャーで測るのが早いです。私の場合はおむつのパックの40cmという一辺が、すべての判断基準になりました。
そのうえで、40cmが入らないなら大型かごへの交換、縦に入れてはみ出すだけならカバーで足りる。うちは後者でした。かご自体の交換は、子乗せの構成が決まってからでも遅くないと考えています。
この記事は自転車まわりの個別レビューです。使い方がどう変わったかは自転車を使う頻度が変わった|子どもができてからで振り返っています。

