ボタン電池|種類が多すぎる問題

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体重計が動かなくなったので電池を替えようとしたら、CR2032という表示でした。引き出しを探すと、出てきたのはCR2025とLR44とCR1220。どれも合いません。似たようなものが3種類あるのに、必要な1種類だけがない。

この日から、ボタン電池の型番を調べました。分かってしまえば単純な規則で、あの数字はサイズそのものです。ただ、それより先に書いておきたいことがあります。乳幼児の誤飲事故です。うちには生後半年の子どもがいるので、種類を整理する前に、まずそこから決め直しました。

誤飲の危険は、種類の話より先に来る

ボタン電池、特にCR2032のようなコイン形リチウム電池の誤飲は、実際に事故が報告されていて、消費者庁や国民生活センターが繰り返し注意喚起しています。子ども向けの製品だけでなく、体重計や車のキー、温湿度計といった大人が使う機器にも入っているので、家の中に思ったより多く存在します。

危険とされている理由は、単に飲み込んで詰まるからではありません。電池が体内にとどまると、電流によって周囲の組織が損傷するおそれがあるとされています。直径20mmという大きさは、乳幼児の食道にとどまりやすいサイズでもある。短時間で重い症状に至った事例が報告されていて、これは「様子を見る」判断をしてよい種類のものではないと理解しています。

だから、飲み込んだ、あるいは飲み込んだ可能性がある場合は、すぐに医療機関を受診してください。ここで書けるのはそこまでです。何を飲ませるとか、どうやって出すとか、そういう対処をこの記事に書くつもりはありません。私は医療の専門家ではないし、断定できる立場にない。すぐ医療機関へ、それだけです。

幸い、うちではまだ子どもが自分で動いて何かを口に入れる段階ではありません。ただ、ハイハイが始まるのはそう先ではない。動き出してから対策するのでは遅いと考えて、この機会に家じゅうのボタン電池を洗い出しました。

型番はサイズを表しているだけだった

本題の型番です。調べてみると、規則は2つだけでした。

まず頭のアルファベットが電池の種類を表します。CRはリチウム電池で公称3V。LRはアルカリで1.5V。SRは酸化銀で1.55V。ここが違うと電圧が倍近く違うので、そもそも互換になりません。

次に数字がサイズです。前の2桁が直径、後ろの2桁が厚さを10倍した値。CR2032なら直径20mm、厚さ3.2mm。CR2025は直径20mmで厚さ2.5mm。CR1220は直径12mmで厚さ2.0mmです。

これが分かった瞬間に、引き出しの中身が読めるようになりました。CR2025とCR2032は、直径が同じで厚さだけが0.7mm違う。だから見た目がそっくりで、私はずっと同じものだと思っていました。実際に体重計に入れてみると、CR2025でも一応は入って動きます。ただし電池ホルダーに隙間ができるので、体重計に乗った振動で接触が切れることがありました。容量も薄いぶん少ない。

LR44とSR44も紛らわしい組み合わせです。サイズは同じで中身が違う。電圧がわずかに違い、放電の特性も違います。機器の指定がどちらなのかを見て買うしかありません。

ここで大事なのは、入って動いたからといって、それが正しい互換とは限らないということです。CR2025を体重計に入れたときも、最初の数日は普通に動いていました。おかしいと気づいたのは1週間ほど経ってからで、乗るたびに数値が出たり出なかったりしたときです。指定どおりの型番に戻したら、その症状は出なくなりました。機器の説明書に書かれている型番を、そのまま買う。遠回りに見えて、これが一番早いです。

うちで使われていたのは3種類だった

洗い出した結果、家で現役だったのはCR2032が3つ、LR44が1つ、それとCR1220が1つでした。CR2032は体重計、車のキーレス、キッチンの温湿度計。LR44はキッチンで使っている小さなはかり。CR1220は、実家から持ってきた古い電子辞書に入っていたものでした。

つまりCR2032さえ持っていれば、うちのボタン電池の6割はカバーできる。ここが分かって、買う方針が決まりました。CR2032だけを常備して、ほかは切れたときに買いに行く。年に1回あるかどうかの頻度なので、それで足りています。

引き出しにあったCR1220は、電子辞書ごともう使っていなかったので、電池だけ抜いて回収に出しました。使わない機器に入れっぱなしのボタン電池は、家の中の把握できない在庫になります。洗い出しでこれを2つ見つけました。

100個セットを買うかどうか迷った

CR2032に絞ると決めたあと、買う量で迷いました。まとめ買いの選択肢として、100個で3,670円というセットがあります。1個あたり37円。5個入りを都度買うと1個100円を超えることも珍しくないので、単価では圧倒的です。

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これを買うべきかどうかを、うちの消費量で考えました。CR2032を使っている機器は3つ。体重計が年1回、車のキーが数年に1回、温湿度計が年1回くらいの交換頻度です。年に2、3個。100個あると、40年ぶんです。

結論として、うちは買いませんでした。理由は2つあって、1つはコイン形リチウム電池にも使用推奨期限があること。製品によりますが数年から10年程度の表示があるので、40年ぶんは確実に期限切れになります。もう1つは、家の中にボタン電池が100個ある状態を、子どもがいる家で作りたくなかったことです。

逆に言えば、電子工作をする人、キーレスやセンサーを大量に扱う人、店舗や部活動でまとめて使う人には合うと思います。単価だけ見れば明確に安いので、消費量が年10個を超えるなら検討する価値があります。私の使い方に合わなかっただけの話です。

うちが買っているのは、東芝のCR2032の5個入りです。誤飲対策として、子どもが簡単には開けられない包装になっているタイプ。ハサミを使わないと1個取り出せないので、正直、大人でも面倒です。この面倒さが目的の設計なので、そこは納得して使っています。同じ考え方で、電池の表面に苦味成分を付けた製品もあると紹介されていました。

保管で決めた3つのこと

買う量が決まったので、置き方も決めました。

1つめ、乾電池と同じ箱に入れない。うちは玄関横の物入れに電池箱をまとめていますが、ボタン電池だけは別で、食器棚の上段に置いています。大人が背伸びして届く高さです。

2つめ、パッケージから出さない。裸で保管すると、金属と触れてショートするおそれもあります。使う直前に切って出す。

3つめ、使用済みも同じ扱いにする。抜いたボタン電池は、テープを貼って絶縁したうえで、専用の袋に入れて回収に出すまで同じ棚に置いています。使い終わった電池でも電圧は残っていることがあるので、床に置いたり子どもの手の届く場所に放置したりしないようにしています。

機器側にも確認しました。電池ぶたがネジ止めになっているかを、家じゅうの機器で見て回りました。うちの体重計はネジ止め、温湿度計はスライド式のふた。スライド式は爪で開くので、そちらは子どもの手の届かない棚の上に移しました。

最後に

ボタン電池の種類が多すぎる問題は、型番の読み方が分かった時点でほぼ解決しました。アルファベットが種類、数字が直径と厚さ。これだけです。あとは自分の家で使われている型番を数えて、多いものだけ常備すればいい。うちはCR2032だけになりました。

ただ、整理して本当によかったのは在庫が減ったことでした。家の中にあるボタン電池の数と場所を、把握できている。子どもが動き出す前にそこまでやれたのは、体重計が止まってくれたおかげです。

この記事は電池と電源の個別レビューです。家じゅうをどう統一したかは家じゅうの電池を統一した|買い置きの単位を決めるにまとめています。

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