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床を這っているコードを、一度全部抜いて数えたことがあります。リビングとデスク合わせて14本ありました。そのうち本当に床を通らないといけないのは3本だけでした。残りは、なんとなくそこに落ちていただけです。
子どもが寝返りを始めた頃から、足元の配線が気になり出しました。自分が引っかかるだけなら転ぶだけですが、コードに引っ張られてタップや加湿器が動くと、その先が危ない。半年かけて少しずつ整理した手順を、やった順に書きます。特別な道具はほとんど使っていません。
手順1 全部抜いて、床の本数を数える
最初にやるのはこれです。抜く前に、どの機器がどのタップのどの穴に挿さっているかをスマホで撮っておく。私は撮らずに抜いて、モニターのアダプタとサブディスプレイのアダプタを取り違えました。出力が違うので当然動かず、10分ほど原因が分からなかった。写真1枚で防げます。
抜いてから床に並べると、同じ用途のコードが2本あることに気づきました。使っていないプリンタの電源と、もう手放したタブレットの充電ケーブル。整理の第一歩は減らすことで、まとめることではないというのが、このときの実感です。14本のうち4本は、この時点で箱に片付けました。
手順2 床を通る本数を、通らない本数に振り分ける
残り10本を、床でないと無理なものと、そうでないものに分けます。デスクのコードはほぼ全部、机の裏側を通せば床に落ちません。テレビ裏も同様で、テレビ台の背面にスペースがあれば床に触れずに済みます。
逆に、床を通さざるを得なかったのは3本でした。エアコンから離れた位置に置いたサーキュレーター、部屋の反対側にあるルーターからテレビへのLANケーブル、そして掃除機の充電スタンド。これは配置の問題なので、配線の工夫ではどうにもなりません。3本は、置き場所を変えるか、床を通すかの二択になります。
私はルーターの位置を動かして、LANケーブルを1本減らしました。壁のLAN端子から遠かったので、5mのケーブルを買い足して、部屋を横切らないルートに変えています。980円ほどの出費で床の1本が消えたので、これは安い解決でした。残り2本は、後述する方法で「踏んでも引っかからない」状態にしています。ゼロにはできませんでした。
この振り分けをやると、配線の問題の半分は家具の配置の問題だと分かります。コードをきれいにまとめる道具をいくら買っても、部屋の反対側にある機器に電気を送る必要があるかぎり、床は横切ります。私は先に道具を買ってから配置を見直したので、順番を間違えました。ケーブルクリップを買う前に、機器を10cm動かせないかを考えたほうが早いです。
手順3 机の裏で持ち上げる
ここが一番効きました。デスクの天板の裏に、マグネット式のケーブルホルダーを取り付けて、そこでコードを引っかけて宙に浮かせています。360度回転するタイプで、1個あたり200円くらい。5個入りで1,080円前後のものを使っています。
使ってみて分かった弱点があります。マグネット式は、貼り付ける側が金属でないと本来の力が出ないということ。私のデスクは天板が木で、脚がスチールです。付属の金属プレートを両面テープで木の裏に貼り、そこに磁石をくっつける形になります。つまり、実際に耐えているのは磁力ではなく両面テープなんですよね。
夏場に一度、テープが緩んでプレートごと落ちました。落ちたのが天板の裏なので実害はありませんでしたが、重いACアダプタをぶら下げる用途には向いていません。軽いUSBケーブルを机の縁で止める用途に限定すると、これは非常に便利です。ケーブルが机の裏に落ちなくなるので、充電したいときに手探りしなくて済む。
回転する点は、思ったより効きました。ケーブルを引き出す方向が固定されないので、椅子の位置を変えても無理な角度で曲がらない。以前使っていた固定式のクリップは、方向が合わずに根元が折れ曲がっていました。
手順4 床に残る分は、まとめずに「沿わせる」
床の2本は、束ねるのをやめました。束ねると太くなって、かえって足に当たるからです。代わりに、壁と床の境目、いわゆる巾木に沿わせて、45cm間隔でコードクリップで留めています。
賃貸なので、粘着剤が残るタイプは避けました。ここは何度か失敗していて、最初に買った配線モールを剥がしたときに、壁紙が5cmほど一緒に持っていかれました。退去時の請求が怖くて、その部分だけ補修シールを貼っています。賃貸で壁に貼るものは、剥がしたときの写真を見てから買うべきでした。今使っているのは、跡が残らないと明記されているクリップです。それでも、貼る前に目立たない場所で一度試しています。
沿わせた結果、掃除機のヘッドがコードに乗り上げることがなくなりました。以前は週に1回はコードを吸い込みかけていたので、これだけでもやった価値はあります。
手順5 子どもの目線の高さで確認する
最後に、床に座って部屋を見渡します。立って見ているときは気づかないものが見えます。
私の場合、テレビ台の脇から30cmほどコードがループ状に垂れているのが見つかりました。立った状態では家具の陰で完全に見えない位置です。ここは掴めるし、引っ張れる。すぐに短くしました。
もうひとつ、コンセントに挿さったプラグの根元が5mmほど浮いているのも、床の高さから見て初めて気づきました。差し込みが甘いとほこりがたまりやすいと言われますし、抜けかけたプラグに金属が触れる事故の話も見かけます。奥まで挿し直して、ほこり防止シャッター付きのタップに替えました。
やってみて、途中でやめた方法
手順として書いていないものの、試してやめた方法が2つあります。
ひとつは、余ったコードをぐるぐる巻きにして結束バンドで縛るやり方です。見た目はすっきりするのですが、電源コードを密に巻いた状態で使うのはメーカーの注意書きで避けるように書かれていることが多い。発熱の話が理由として挙げられています。実際にどの程度の危険があるのかまでは私には判断できませんが、書いてあるものをわざわざ無視する理由もないので、8の字に緩く畳む形に変えました。ケーブルの根元が折れにくいという副次的な効果もあって、こちらのほうが結果的によかったです。
もうひとつは、カーペットの下にコードを通す方法です。一時期やっていました。見た目には完全に消えるので気に入っていたのですが、上を歩くたびに踏まれ続けることになります。数か月後にケーブルを引き出したら、被覆に踏み跡のような凹みがついていました。それが本当に危険な状態だったのかは分かりません。ただ、見えないところで劣化が進む可能性がある置き方は避けるほうが、後で気を揉まずに済みます。今は通していません。
効果が大きかった順に並べると
半年やって、効果の順位ははっきりしました。1位は本数を減らすこと。4本減らしただけで、床の見た目がまるで変わりました。2位は机の裏で持ち上げること。デスク周りの床から、コードが完全に消えました。3位が巾木に沿わせること。
逆に、期待したほどではなかったのがケーブルボックスです。タップごと隠す箱を2,000円くらいで買ったのですが、蓋を開けないと中が見えないので、何が挿さっているか分からなくなりました。抜き挿しの頻度が高いデスクには不向きで、今は動かさないテレビ裏でだけ使っています。隠すことと、管理しやすいことは両立しない場面があります。
完璧にはなっていません。床の2本は今もそのままですし、サーキュレーターを動かすたびに配線をやり直しています。ただ、子どもがずり這いを始めた今、手の届く範囲にぶら下がったコードがないという状態は作れました。そこが最低ラインだと思っています。
この記事は電池と電源の個別レビューです。家じゅうをどう統一したかは家じゅうの電池を統一した|買い置きの単位を決めるにまとめています。

