カタログギフト|選ぶ手間を相手に渡す

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出産内祝いで20件ほど贈って、そのうち9件をカタログギフトにしました。使ってみて分かったのは、カタログギフトは「選ぶ手間を相手に渡す仕組み」であって、贈る側が楽になる分、相手には作業が増えるということです。この構造を理解して使い分けると、かなり便利な道具でした。

ちょうど同じ時期に、こちらもお祝いとしてカタログギフトを1冊いただいています。贈る側と受け取る側を同時に経験したので、両方の面から書きます。

受け取る側になって初めて分かった面倒くささ

いただいたカタログは、封筒に入った冊子と、はがきが1枚。ページをめくると、食品、雑貨、家電、体験ギフトが並んでいて、そこから1点を選んではがきかWebで申し込む形式でした。

で、これが子どもが生まれた直後の家では、なかなか開けないんですよね。冊子は分厚くて、ページ数が100を超えている。全部見ようとすると30分はかかる。生後1ヶ月の時期に30分まとまった時間が取れる日は、そう多くありません。

結局、我が家がそのカタログで申し込んだのは、届いてから3週間後でした。妻が授乳しながら片手でめくって、圧力鍋を選んだ。有効期限が半年ほどあったので間に合いましたが、期限を過ぎると自動的に主催者側が選んだ品が届くか、失効するかのどちらかだと注意書きに書かれていました。この仕組みは知りませんでした。

この経験があったので、自分が贈る側に回ったとき、小さい子どものいる家にカタログを送るのは少し考えたほうがいいと判断するようになりました。実際、友人の一人から「まだ選べてない」と3ヶ月後に連絡が来ています。彼にも乳児がいる。渡した手間が、そのまま相手の負担になったケースです。

それでも半分近くをカタログにした理由

短所を書いておいてなんですが、我が家は9件をカタログにしました。理由は消極的で、相手の好みが分からなかったからです。

特に妻の親族。私は顔と名前が一致していない人が数人いて、食の好みなど知りようがない。アレルギーの有無も分からない。お酒を飲むかどうかも分からない。この状態で食品を選ぶのは、地雷原を歩くようなものです。

もう一つは、家族構成が分からないケース。一人暮らしの人に大容量の洗剤セットを送っても置き場所に困るし、大家族にフェイスタオル2枚では足りない。カタログなら、相手が自分の生活に合ったものを選べる。この点は他の選択肢にない強みです。

コース分けの考え方でつまずいた

カタログギフトは、価格帯ごとにコースが分かれています。私が使ったのは、楽天で見かけたソムリエアットギフトのプレミアムカタログギフトで、表紙がブラック、シルバー、ゴールドと色分けされているタイプ。5,900円のコースを親戚向けに、下のコースを友人向けに使いました。

カタログギフト 楽天1位ギフト大賞 [ソムリエアットギフト 最高級 ザ プレミアムカタログギフト ブラック シルバー ゴールド] 5900円

カタログギフト 楽天1位ギフト大賞 [ソムリエアットギフト 最高級 ザ プレミアムカタログギフト ブラック シルバー ゴールド] 5900円

Amazonで見る楽天市場で見る

ここで最初にやらかしそうになったのが、同じ場に集まる相手に、違うコースを混ぜて送ろうとしたことです。妻の父方の親戚3軒に、いただいた額に応じて別々のコースを割り当てるつもりでした。

妻に止められました。親戚同士は年末に集まるし、そこで内祝いの話が出る可能性がある。表紙の色が違えばコースの違いは分かるし、掲載商品を見比べれば価格帯の差は一目で分かる。カタログギフトは、他の贈り物より価格帯が相手に伝わりやすい形式なんです。

結局、父方の3軒は同じコースに揃えました。母方も同様。いただいた額とは完全には対応しなくなりますが、そこは飲み込んでいます。この手の気の使い方は地域や家によって温度が違うようで、義母に聞いたら「うちは気にする」とのことだったので従いました。気にしない家も当然あると思います。

掲載商品の中身は自分で確認した

コースを決める前に、実際にどんな商品が載っているのかを確認しました。ネット通販の商品ページに、掲載品の一部が写真で出ています。ここを見ずに価格だけで選ぶと危ない。

調べてみると、同じ価格帯でも構成の方向性が違います。食品に厚みのあるカタログ、雑貨や生活用品が中心のもの、旅行や体験の掲載が多いもの。「グルメ寄り」「雑貨寄り」といった性格は、価格ではなくシリーズごとに決まっているように見えました。

Amazon側だとTHE GIFT PREMIUMのシリーズがよく出てきます。コース記号で価格帯が分かれていて、5,800円のS-EOコースのように、コースごとに掲載点数が公開されている。この点数の情報は判断材料になりました。掲載点数が多いほうが選びやすいかというと、実は逆で、点数が多いカタログほど、受け取る側は決めるのに時間がかかります。自分が受け取ったときに実感した部分です。

申し込み期限と、届いたあとの流れ

贈ったあとで気になったのが、相手がちゃんと申し込めているかどうかです。こちらには何の通知も来ません。相手が申し込んだのか、放置しているのか、失効させてしまったのか、贈り主には一切分からない仕組みでした。

私が受け取った側のカタログには、有効期限が半年ほどと書かれていました。期限の扱いはカタログの発行元によって案内が違うようで、期限を過ぎた場合の対応も一律ではありません。延長に応じてもらえる場合があるという記述も見かけましたが、これは商品ページに明記されているとは限らないので、あてにしないほうがよさそうです。

申し込み方法も確認しました。同封のはがきを投函する方式のほか、Webやスマホから申し込める形式が主流になってきているようです。私が受け取ったものはWebでも申し込めて、冊子に書かれた申込番号を入力する形でした。はがきを出しに行かなくていいのは、乳児のいる家ではかなり大きい。子どもを抱えてポストまで歩く必要がないので。贈るカタログを選ぶとき、Web申し込みに対応しているかどうかは見ておいてよかった点です。

届いてから商品が来るまでの日数も、受け取った側として体験しました。妻が圧力鍋を申し込んで、届いたのは10日後くらい。品切れで代替品を選び直すケースもあると注意書きにあったので、人気商品を狙うなら早めに動いたほうがいいということになります。ここも、贈った相手が急いでくれるとは限らない部分です。

短所をもう2つ

使ってみて気になった点を、正直に書いておきます。

まず、カタログギフトには、システム利用料にあたる分が価格に含まれていると考えられること。5,900円のコースで選べる商品が5,900円相当かというと、そうではないはずです。冊子の制作費、配送、申込処理の費用がどこかに乗っている。これが悪いとは思いません。手間を金で買っているわけなので。ただ、同じ予算で品物を直接贈れば、相手の手元に残るものの価値は上がります。

もう一つは、気持ちが伝わりにくいこと。カタログを送るという行為は、極端に言えば「あなたのことをよく知らないので、自分で選んでください」という意味に取られる余地があります。親しい友人にこれをやると、少し寂しい印象を与えるかもしれない。

我が家は、顔が思い浮かぶ相手にはものを選んで贈り、距離のある相手にカタログを使う、という線引きにしました。この線引きが正しいかは分かりません。ただ、9件のカタログのうち、後から「あれはものにしておけばよかった」と思った相手は1人だけでした。前述の、乳児がいて選ぶ時間がなかった友人です。

使いどころを間違えなければ強い

半年たって思うのは、カタログギフトは万能ではないけれど、「情報がない相手」に対しては他に代わりがないということです。好み、家族構成、住環境、アレルギー。この4つのどれかが分からない相手に、ものを選んで送るのはリスクが高い。

逆に、4つ全部が分かっている相手なら、ものを選んだほうが喜ばれます。私が一番いい反応をもらったのは、大学時代の友人に送った地元の菓子で、これはカタログでは絶対に出せない反応でした。道具として割り切って使えばいい、という結論です。

この記事は贈り物の個別記事です。内祝いで何に迷ったかの全体は出産内祝いで贈る側になった|半年で分かったことで振り返っています。

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