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出産内祝いの準備で、商品選びより神経を使ったのがのしでした。商品は多少ずれても許されるけれど、のしの表書きや名前を間違えると、指摘されにくいぶん気まずさが残る。そう思って調べたんですが、調べれば調べるほど、店やサイトによって説明が違うことが分かってきました。
結論から書くと、我が家は最終的に、注文した店の推奨設定に従い、迷った部分は義母に電話して決めました。以下は、その過程で調べたことと、実際に選んだ内容の記録です。のしの作法は地域や家によって差があるので、ここに書くのは我が家の判断であって、一般的な正解ではありません。
水引は「蝶結び」と説明されていることが多い
まず水引です。ギフト会社や百貨店のサイトを何社か読むと、出産内祝いには紅白の蝶結び、いわゆる花結びを使うと説明されていることがほとんどでした。ここは各社でほぼ一致しています。
理由として書かれているのは、蝶結びが何度でも結び直せる形なので、繰り返してよいお祝いに使う、という説明。逆に、結婚や快気祝いのように繰り返さないほうがよいものには結び切りを使う、と。この対比はどのサイトにも出てきました。
水引の本数についても記述があって、5本のものが一般的とする説明を見かけます。ただ、本数の扱いは地域や場面によって違うという注記が付いていることが多く、断定的に書かれているサイトは少なかったです。私はここまで細かくは指定せず、店の標準のままにしました。
表書きと名前で、最も迷った
表書き、つまり水引の上に書く言葉です。出産内祝いでは「内祝」または「出産内祝」と書くと説明されていることが多い。「御礼」ではないという点は、複数のサイトで念を押されていました。
問題は下段、名前のほうです。調べてみると、出産内祝いでは子どもの名前を書くのが一般的、という説明が主流でした。理由は、子どもの名前をお披露目する意味があるから、と書かれています。読み方が難しい名前にはふりがなを振る、というのもよく出てくる補足でした。
ただ、名字を入れるかどうかについては、説明が割れていました。名字なしで下の名前だけとするサイトもあれば、名字を入れる形を示しているサイトもある。ここは地域や家の考え方が出る部分のようです。
我が家の子どもの名前は、読み方が一通りではない漢字を使っています。なので、ふりがなは必須でした。ここは義母にも「絶対にふりがなを入れなさい」と言われています。実際、お祝いをいただいた方の何人かは、まだ子どもの名前の読み方を知らない状態でした。内祝いののしが、名前の読み方を伝える手段になっていたわけです。この機能があると分かってから、のしの意味が少し腑に落ちました。
内のしか外のしか。これは家の慣習で決めた
次に悩んだのが、内のしか外のしかです。品物に直接のしをかけて、その上から包装するのが内のし。包装紙の上からのしをかけるのが外のしだと、どのサイトも同じ説明をしていました。
使い分けについては、配送する場合は内のし、手渡しする場合は外のし、と紹介されていることが多いです。配送中にのし紙が傷むのを避けるためという実務的な理由と、内祝いは控えめに贈るものだから内のしが合う、という考え方の両方が書かれていました。
ただ、この説明も絶対ではないようで、外のしを勧めている記述も見かけます。判断がつかなかったので義母に聞いたら「うちは内のしが普通」と即答されました。妻の親族はそれで統一し、私の側の親族にも母に確認して、結果的に全部内のしに揃えています。
迷ったときに検索するより、身内に聞いたほうが早いし確実だというのが、この件での学びでした。ネット上の説明は全国向けの平均的な話であって、自分の親族に当てはまるとは限りません。
ネット注文だと、選択肢が先に出てくる
実務の話をします。楽天やAmazonで内祝いを注文すると、店によってはのしの指定欄が用意されています。表書きの種類を選び、名入れの文字を入力し、内のしか外のしかを選ぶ形式。
ここで詰まったのが、名入れの文字数制限でした。何文字まで、という制限がある店があります。ふりがなを含めると意外と長くなるので、事前に確認しておいたほうがいい。私は1件、ふりがなが入り切らないケースがあって、その店だけ別の書き方にしました。
もう一つ、のし対応をしていない商品があります。冷凍便のものや、パッケージの形状が特殊なもの。商品を決めてからのし不可だと分かると、そこまでの検討がやり直しになるので、私は候補を絞る段階で「のし対応可」を条件に入れました。
実際に選んだ中では、楽天で見かけた京都のわらび餅の食べくらべセットが、のし紙に対応していて扱いやすかった記憶があります。和菓子で、箱の形が整っていて、のしをかけた見た目がきちんと収まる。洋菓子の缶や、袋物の商品はのしがきれいに乗らないことがあるので、この差は地味に効きました。
短所を書いておくと、この手の和菓子は日持ちが短めのものが多く、贈る相手の受け取り状況を考える必要があります。冷凍や冷蔵が必要な商品だと、宅配ボックスに入れてもらえません。のしがきれいにかかる商品と、配送に強い商品は、必ずしも一致しないんですよね。ここは毎回トレードオフになりました。
メッセージカードとの役割分担
のしとは別に、メッセージカードを付けるかどうかも選択肢に出てきます。店によっては、定型文から選ぶか、自由に文章を入力できるサービスがありました。
我が家は付けた件と付けなかった件があります。付けたのは、しばらく会っていない相手。付けなかったのは、既に電話やメッセージでお礼を伝えている相手です。のしは形式を担当し、カードは中身を担当するという整理をしました。
定型文は、いくつか読んでみたものの、使いませんでした。どれも間違ってはいないんですが、20件全部に同じ文章が届くのが気になって。短くても自分の言葉のほうがいいと思って、3行程度の文を相手ごとに変えて入力しています。子どもの名前と、いただいたものへのお礼と、落ち着いたら会いたいという一言。これだけです。
子どもの写真を入れるかどうかも迷いました。写真入りのカードを作れるサービスがあって、実際に使っている人も多いようです。ただ、我が家はやめました。理由は、受け取った側が写真を捨てにくいだろうと考えたからです。捨てるのに気を使うものを送るのは、相手に負担を渡すことだと判断しました。ここも考え方が分かれる部分だと思います。写真をもらって嬉しいという人も当然いる。
自分でのし紙を用意する選択肢もある
店ののしサービスを使わず、自分でのし紙を用意する方法も調べました。Amazonなどで、印刷用ののし紙が売られています。A4サイズで20枚といった単位で、名入れ済みのものを注文できる商品もある。
これが向くのは、手渡しする分をまとめて用意したい場合だと思います。我が家も、直接会って渡す相手が数件あって、そのときは店ののしサービスが使えません。自宅でプリンタから印刷するか、名入れ済みのものを買っておくかの二択になります。
私は結局、手渡し分については包装だけ店にお願いして、のしは付けませんでした。会って渡すなら口頭でお礼が言えるので、形式は簡略でいいだろうという判断です。これが失礼にあたる家もあると思います。相手が親しい友人だったので、そうしました。
調べた結論としては
のしについて何時間か調べて分かったのは、大枠は共通していて、細部は割れているということでした。蝶結び、表書きは内祝、子どもの名前を入れる。ここまではどこも同じ。名字の有無、内のしか外のしか、水引の本数といった細部は、説明が分かれます。
この構造が分かってからは、細部を検索し続けるのをやめました。大枠は調べたとおりにして、細部は身内に合わせる。のしは相手に見せるものなので、正解を当てにいくより、その家で見慣れた形にするほうが目的に合っていると考えたからです。
半年たって、のしについて何か言われたことは一度もありません。それが正解だったという証明にはなりませんが、少なくとも気まずい思いはせずに済みました。
この記事は贈り物の個別記事です。内祝いで何に迷ったかの全体は出産内祝いで贈る側になった|半年で分かったことで振り返っています。

