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本を売りに出す前に中を確認したら、レシートが3枚出てきました。しおり代わりに挟んだまま忘れていたものです。日付を見ると1年以上前。こういうことが積み重なって、しおりを買いました。571円で10個入りのマグネット式です。3ヶ月使って、挟んだまま忘れる問題はほぼ消えました。中身の話は一切しません。何を挟むと落ちるか、どこに行方不明になるかという話だけです。
私がしおりに使っていたもの
まともなしおりを持っていませんでした。使っていたのは、だいたいこの4つです。
本に最初から付いている紐、書店でもらう紙のしおり、レシート、そして何も挟まずにページ数を覚える方法。最後のは方法とすら呼べないんですが、実際にやっていました。
それぞれ問題があります。紐は文庫や新書には付いていないことが多い。紙のしおりは落ちる。レシートは感熱紙なので、長期間挟むと本のページに色移りすることがある。実際うちの1冊は、レシートが触れていた部分がうっすら変色していました。ページ数を覚える方法は、翌日には忘れます。
いちばん多かったのは、落ちるパターンでした。カバンに本を入れて移動すると、上下の向きが変わります。紙のしおりは重力に対して何の抵抗もないので、そのまま滑り落ちる。カバンの底で見つけたことが何度もあります。
「挟んだまま忘れる」のが本当の問題だった
落ちるのも困りますが、より面倒だったのは逆でした。挟んだまま本を棚に戻して、そのまま忘れる。
何が困るのか。まず、しおりが本の数だけ必要になります。私は同時に3冊くらいを並行して読むので、しおりも3つ要る。でも挟みっぱなしにすると、読み終わった本の中に残ったまま棚に帰っていく。手元のしおりが足りなくなって、またレシートを使うことになる。この悪循環です。
もうひとつ、本の厚みが不均一になります。紙のしおりでも1枚挟めば、その部分だけ0.3mmくらい浮く。何冊も溜まると、棚の中で本が斜めになります。うちの1段に30冊並べていて、10冊にレシートが挟まっていた時期は、明らかに棚の並びがゆがんでいました。
そして、売るときや人に貸すときに恥ずかしい。これは実利ではないですが、けっこう効きます。
マグネット式のしおりを10個買った
買ったのは、10個入りで約571円のマグネット式しおりです。モランディカラーというくすんだ色調のもので、うちが選んだのはグレーとくすんだ緑が混ざったセットでした。
マグネット式というのは、しおりを二つ折りにしてページを挟み、磁石で留める構造です。紙を上下から挟み込むので、本を逆さにしても落ちません。ここが紙のしおりとの決定的な違いでした。
実際に試したところ、本を持って振っても落ちませんでした。カバンに入れて出かけて、帰宅後に確認しても位置が変わっていない。3ヶ月で落ちたのは1回だけで、それは私が留め方を間違えて、ページを1枚も挟まずに閉じていたときです。
10個入りというのも、意外と重要でした。しおりは1個だと必ず足りなくなります。私は今、読みかけの3冊にそれぞれ1個ずつ挟んで、デスクの引き出しに予備を数個入れています。足りなくなる心配がないので、レシートに戻ることがなくなりました。数がある道具は、運用が崩れにくい。571円で10個という価格は、この点で正解だったと思っています。
不満と注意点
まず、磁石なのでカードや電子機器と一緒に扱うのは避けたほうがいいです。磁力はそれほど強くありませんが、カバンの中でクレジットカードと重ねて放置するのは気が進みません。私は本に挟んだままにして、単体で持ち歩かないようにしています。
次に、厚みです。二つ折りで磁石が2つ入っているので、閉じた状態で1mmちょっとの厚みがあります。紙のしおりの0.3mmと比べると3倍以上。1冊に1個なら問題ないですが、同じ本に何ヶ所も挟むと本が膨らみます。うちで2個挟んだときは、本の口が明らかに開きました。1冊1個が上限だと思います。
3つめ、ページを傷める可能性です。挟む力はそれほど強くないので、短期間なら跡は残っていません。ただ、数ヶ月挟みっぱなしにした1冊は、そのページに折れではないものの、わずかなへこみが見えました。長期保存する本には向かないかもしれません。
あと、色の話です。モランディカラーというくすんだ色調は、本の中では悪目立ちしません。それは良いんですが、逆に机の上に落ちていると見つけにくい。うちは1個、デスクの木目の上で3日間見失いました。派手な色のほうが実用的だった可能性はあります。
忘れる問題はこう解決した
マグネット式にしただけでは、挟んだまま忘れる問題は解決しません。落ちなくなったぶん、むしろ気づきにくくなります。
やったのは単純なことで、色を用途で分けました。うちのセットは色が数種類あるので、読みかけの本に使う色を2色に限定しています。グレーと緑。それ以外の色は使いません。
棚に戻すとき、本の天から色が見えるかどうかを確認するだけで、しおりが入ったままか分かる。マグネット式は本の上端から1cmくらい出るので、閉じた状態でもはっきり見えます。紙のしおりは中に埋もれるけれど、これは必ず飛び出す。見た目としては少し野暮ったいんですが、忘れないという目的にはこの飛び出しが効いています。
この運用にしてから、棚の本から出てきたしおりはゼロです。3ヶ月で1個も行方不明になっていません。
並行して読む冊数を数えたら3冊だった
しおりの数を決めるのに、自分が同時に何冊開いているかを2週間ぶん記録しました。デスクの上と寝室のサイドテーブルとカバンの中を、寝る前に確認してメモするだけです。
結果は、少ない日で2冊、多い日で4冊、平均すると3冊でした。感覚では「1冊ずつ読んでいる」つもりだったので、これは意外でした。作業中に参照する技術書、寝る前の文庫、持ち歩く1冊、という具合に用途で分かれている。
この数字が出たので、しおりは最低でも4個は要ると分かりました。1個入りのしゃれたしおりを1つ買っていたら、確実に足りていません。必要な個数は、読み方を数えないと出てこない。10個入りを選んだのは結果的に正解でしたが、選ぶ前にこの記録を取っておけば、もっと自信を持って買えたと思います。
ほかに検討したもの
クリップ型のしおりも候補でした。金属のクリップでページを挟むタイプで、値段はほぼ同じくらい。これは検討段階でやめました。理由は、クリップは何ページか束ねて挟む構造のものが多く、ページに折れ跡が付くという話をいくつか見かけたからです。実際に使っていないので断定はしません。
紐タイプで、本に挟んで上下に紐が伸びるものも見ました。これは落ちにくそうで良かったんですが、判型ごとにサイズが合う合わないがありそうで、フリーサイズという意味ではマグネット式のほうが確実だと判断しました。マグネット式は紙を挟むだけなので、文庫でもB5の技術書でも同じように使えます。実際、うちでは判型を問わず使えています。
571円の割には効いた
3ヶ月使って、しおりが落ちることも、挟んだまま忘れることもなくなりました。金額としては571円なので、これで解決するなら早くやればよかったという類の話です。
ただ、効いたのは製品そのものより、色を用途で分けたことと、10個あって足りなくならないことでした。しおりは高機能である必要がなくて、落ちないことと、外から見えることと、数があることの3つで足りる。本が増えている家では、道具の数が足りないことが一番の原因になる。棚を整理していて、そこは何度も感じています。
この記事は本の置き場所と道具の個別記事です。置き場所を決めるまでの全体は本が増えた家で置き場所を決めた|読む前に置き場所にまとめています。

