電動歯ブラシ|手磨きに戻れるか試した

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電動歯ブラシを使い始めて4ヶ月経ったころ、旅行先で充電器を忘れて、3日間だけ手磨きに戻りました。そのとき初めて「戻れないかもしれない」と思ったんですよね。味が違うとか、そういう話ではなく、単純に朝の2分をどう埋めるか分からなくなったという感覚でした。

もともと私は手磨き派で、電動歯ブラシに対しては「値段のわりに大げさ」くらいの認識でした。買ったのも自分の意思ではなく、妻が使っていたものを借りたのがきっかけです。この記事は、手磨きと電動を4ヶ月ずつ行き来して、何が変わって何が変わらなかったかの記録です。効果の話ではなく、手間と時間の話として書きます。

そもそも手磨きの何が不満だったのか

先に前提を書いておくと、私は手磨きで特に困っていませんでした。歯科検診も年1回行っていて、そこで大きく怒られた記憶もない。だから買い替えの動機が「不満の解消」ではなかったんです。

変わったのは子どもが生まれてからでした。生後5ヶ月の子を妻と交代で見ていると、洗面所に立てる時間が読めない。腕に抱いたまま片手で磨く日が週に2〜3回あります。この状態で手磨きをすると、動かす腕の振り幅が小さくなって、明らかに雑になる。片手が塞がっているときに手磨きの質が落ちる、というのが唯一にして最大の不満でした。

あとは時間です。歯みがきは2分以上が目安とされることが多いですが、手磨きだと自分が何分磨いたか把握していませんでした。試しにスマホのタイマーで測ったら、平均で48秒。想像の半分以下です。これは自分でも驚きました。

4,980円の音波式を選んだ理由

買ったのはEPEIOSのOkare! ET003という音波式の電動歯ブラシです。価格は約4,980円。USB充電式で、モードがいくつか切り替えられるタイプです。

選定基準はシンプルで、1万円を超えるものは買わないと決めていました。理由は、続かなかったときの損失を小さくしたかったから。過去に1万円台のフロス用の器具を買って、3週間で使わなくなった前科があります。あれは今も洗面台の下の引き出しに入ったままです。

もうひとつは替えブラシの値段です。本体が安くても替えブラシが高いと、年単位の総額では逆転します。ブラウンのオーラルB iO用のアルティメイトクリーンだと、1年分4本のセットで買うのが一般的なようですが、シリーズ専用なので互換品の選択肢が限られます。EPEIOS側は互換ブラシの流通が比較的あるので、そこは気楽でした。ただし互換品の品質はばらつくと聞いていて、私は今のところ純正しか使っていません。

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2週間使って、実際に変わったこと

一番変わったのは磨く時間でした。この機種は30秒ごとに振動が一瞬止まって、口の中を4分割で移動する合図になります。合計2分。手磨きで48秒だった私が、いきなり2分になったので、単純に時間が2.5倍になりました。

面白いのは、時間が長くなったこと自体より、何も考えなくても2分になることでした。手磨きのときの「そろそろいいかな」という判断が消えます。判断が消えると、疲れている日でも同じ手順になる。夜中に一度起こされたあとの朝でも、機械が止まるまで待つだけなので、質が下がりにくいんですよね。

片手が塞がっているときも、当てて滑らせるだけなので腕を振る必要がありません。子どもを抱いたまま磨いた日でも、手磨きのときのような「今日は雑だったな」という感覚が減りました。ここは買ってよかったと素直に思っています。

逆に、期待していたのに変わらなかったこともあります。歯の白さについては、私が見ている限り違いが分かりません。着色の落ち方に期待して買う人がいるようですが、私の場合は変化を確認できませんでした。効果をうたう話は色々ありますが、自分で確かめられていないことを断定するつもりはないです。歯や歯ぐきの状態については、結局のところ歯科で見てもらうのが確実だと思っています。

不満と、想定していなかった手間

短所も正直に書きます。まず音がうるさい。音波式なので当然といえば当然ですが、夜に洗面所で使うと、ドア1枚隔てた寝室にいる子どもが動く日がありました。我が家は2LDKで洗面所と寝室が近いので、これは環境の問題でもあります。今は寝かしつけの前に済ませる運用にしました。

次に、使い始めの1週間は歯ぐきが気になりました。当てる力を手磨きと同じ感覚でやると、明らかに押しつけすぎになります。この機種は強く当てすぎると振動が変わる仕様なんですが、最初はそれに気づかず1週間ほど押しつけていました。説明書は読んだほうがいいです、本当に。

それから充電。公称ではフル充電でしばらく持つとされていますが、私は2人で共用していた時期に3週間ほどで切れました。旅行に持っていくときは充電器も必要で、これが最初に書いた「忘れた」事件につながります。乾電池式ではないので、切れたら即終わりです。

あとは地味ですが、置き場所が要る。手磨きの歯ブラシより太くて重いので、それまで使っていたコップに立てると倒れます。我が家はこれが理由で洗面所の歯ブラシまわりを丸ごと入れ替えました。マグネットで壁面に付けるホルダーにして、本体はスタンドに立てる形に落ち着いています。

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ブラウンのオーラルBと迷った話

買う前に一番迷ったのが、ブラウンのオーラルB iOシリーズでした。回転式に音波の振動を組み合わせたタイプで、口コミを読んでいると評価はかなり高い。替えブラシもアルティメイトクリーンの1年分4本セットという分かりやすいパッケージがあって、ランニングコストの計算がしやすいのは魅力でした。

結局買わなかった理由は3つです。ひとつは本体価格で、iOシリーズは私が調べた時点でエントリーモデルでも1万円台後半からでした。さきほど書いた「1万円ルール」に引っかかります。ふたつめは替えブラシがシリーズ専用で、本体を買い替えると在庫が無駄になること。3つめは、ブラシヘッドが小さい丸型なので、私の雑な性格だと当てる場所を数えながら動かすことになりそうだと思ったからです。

ここは完全に好みの問題で、丸型ヘッドで1本ずつ丁寧に当てるのが苦にならない人なら、たぶんそっちのほうが満足度は高いはずです。私は面倒くさがりなので、細長いヘッドで滑らせるだけの音波式に落ち着きました。性能差より、自分の性格に合うかどうかで選んだというのが正直なところです。

それでも手磨きが残っている場面

全部を電動に置き換えたわけではありません。手磨きの歯ブラシも1本、洗面台に残してあります。

使うのは、夜に子どもがようやく寝て、静かにしたいときです。音を出したくない夜は手磨きに切り替えます。あとは出張や帰省で、荷物を1グラムでも減らしたいとき。電動本体は実測で130g前後あって、充電器と合わせるとそれなりの体積になります。3泊程度なら手磨きのほうが速い。

結論としては、手磨きに戻れるかどうかで言えば戻れます。ただ戻ると、磨く時間が自分の判断に委ねられる状態に戻る。私はそれが48秒だったので、機械に任せたほうが安定するという話です。手磨きで毎回3分きっちり磨ける人にとっては、たぶん価値の大部分がないと思います。

4,980円をどう捉えるか

4ヶ月使って、替えブラシを1回交換しました。ブラシは3ヶ月程度が交換の目安とされることが多く、私もそれに合わせています。本体4,980円に、替えブラシが年に4本。ざっくり1年で7,000円台といったところです。月にすると600円くらい。

この金額を高いと見るか安いと見るかは、朝の2分をどう評価するかで変わります。私の場合は「疲れている日でも同じ手順になる」という一点にお金を払った感覚が近いです。育児で睡眠が削られている時期に、判断を1つ減らせるのは思ったより効きました。

逆に、これから買う人に一番伝えたいのは、本体価格より置き場所と音を先に考えたほうがいいということです。私は買ってから両方でつまずきました。洗面所が寝室に近いなら音の逃げ道を、コップ収納なら立て方を、先に決めておく。そこさえ片づけば、あとは毎朝2分待つだけの道具です。

この記事は風呂・洗面まわりの個別レビューです。何から入れ替えたかの全体は風呂と洗面まわりを入れ替えた|毎日触るものから変えるにまとめています。

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