脱衣所の寒さ|子どもを出したあとの数分

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風呂で一番寒いのは、湯船でも洗い場でもなくて、上がった直後の脱衣所です。しかも子どもを入れていると、自分は濡れたまま数分そこにいることになる。子どもを拭いて、おむつを当てて、服を着せる。この3〜4分が問題でした。

うちは春に子どもが生まれて、退院して最初の1ヶ月がまだ寒い時期でした。窓のない脱衣所で、朝の室温が15度を切る日もあった。そこで小型のヒーターを買って、いまは風呂の前に回す運用にしています。暖める時間より、暖め始めるタイミングのほうが重要だった、というのが結論です。

数字で見ると何度差があったのか

まず現状を測るところから始めました。1,000円くらいの温湿度計を脱衣所に置いて、1週間ぶんの記録を取りました。

3月下旬のうちの脱衣所は、朝で14〜16度、夜の入浴時で17〜18度でした。同じ時間のリビングが22度前後。5度前後の差があります。浴室のほうは湯を張っているので23度くらいまで上がる。つまり、浴室から出た瞬間に5度以上下がる場所に、濡れた体で入ることになる。

この温度差が問題になるというのは、消費者庁や自治体が冬場に繰り返し注意喚起している内容です。とくに高齢者について言われることが多いですが、乳児も体温調節が未熟だとされているので、急な温度変化は避けたほうがいいと考えました。

うちの脱衣所は、幅約1.6m、奥行約1.1m、洗濯機と洗面台で半分が埋まっている広さです。窓なし、換気扇のみ。暖房設備は何もありませんでした。マンションの構造上、ここだけ北側で外壁に接しています。寒いのは当然でした。

買ったのは2,940円のセラミックヒーター

選んだのは、小型のセラミックファンヒーターです。2,940円くらい。スイッチを入れてすぐ温風が出るタイプで、消費電力が最大1200W、弱で600Wという仕様のものでした。

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セラミックヒーターにした理由は、立ち上がりが速いことです。オイルヒーターも検討しましたが、あれは部屋全体をゆっくり暖めるもので、10分だけ使いたい用途には向きません。脱衣所は使う時間が短くて、その短い時間だけ暖まればいい。用途がはっきりしていたので、選択肢は絞れました。

実際に使ってみると、スイッチを入れて数秒で温風が出ます。ただ、脱衣所の空気全体が暖まるまでには時間がかかりました。うちの広さで、17度から21度くらいまで上がるのに8分ほど。「2秒速暖」という表示は、温風が出るまでの時間であって、部屋が暖まる時間ではありません。ここは誤解しないほうがいいです。

なので運用としては、風呂に入る10分前にスイッチを入れることにしました。子どもを連れて浴室に行く前に、脱衣所のヒーターを押す。これを習慣にするまでに2週間くらいかかりましたが、いまは体が覚えています。

置き場所で一度やり直した

ここが一番気をつけたところです。買ったヒーターは防滴仕様ではありません。脱衣所は水がかかる可能性がある場所なので、置き方を考える必要がありました。

最初は床の、洗面台の足元に置いていました。これが良くなくて、風呂上がりに床が濡れるとヒーターのすぐ近くまで水が来る。バスマットからはみ出た水滴が、本体の脚に届いていたことがありました。危ないと判断して、その日のうちに動かしています。

いまは、洗濯機の横に置いた高さ50cmくらいの棚の上に載せています。床から離れているので水がかからないし、温風が体の高さに近い位置から出る。ただし棚の上なので、倒れないように背面を壁につけて、コードを足に引っかけない経路で這わせました。

本来なら、こういう場所には防滴仕様のものを使うべきだと思います。うちは2,940円のものを買ってから置き場所に悩むことになったので、順番が逆でした。予算に余裕があるなら、最初から浴室・脱衣所向けと明記されているものを選んだほうが、置き場所の自由度が高いです。うちも次に買い替えるときは、そちらにするつもりでいます。

電気代がどれくらいかかったか

気になったので計算しました。うちの契約は1kWhあたり約31円です。弱の600Wで運転すると、1時間で約19円。うちは1日あたり15〜20分なので、1日5〜6円くらい。

これを2ヶ月使ったとして、350円前後。思っていたよりずっと安かったです。ただしこれは、短時間しか使わない前提の数字です。強の1200Wで1時間つけっぱなしにすると1日37円になるので、運用次第で3倍以上変わります。

実際、うちは一度だけ消し忘れて、朝までつけっぱなしにしたことがあります。8時間で約300円。この1回で、2ヶ月ぶんに近い金額を使いました。それ以来、切タイマーが付いているモデルを選ばなかったことを後悔しています。うちのものは手動で切るしかない。ここは買う前に確認すべきポイントでした。

ヒーター以外にやったこと

道具の前に、0円でできることもいくつかありました。

一番効いたのが、浴室の扉を入浴中に少し開けておくことです。浴室の暖かい空気が脱衣所に流れるので、上がったときの温度差が小さくなる。うちは扉を5cmくらい開けて入浴しています。ただし湿気も一緒に出るので、上がった後は換気扇を長めに回す必要があります。

もうひとつが、湯を張るときにフタを開けておく方法。浴槽の湯気で浴室が先に暖まります。うちは追い焚きの都合で、入る20分前に張ってフタを開けておく。これで浴室に入った瞬間の寒さがだいぶ減りました。ただ、湯温が下がるので追い焚きを1回挟むことになります。ガス代と引き換えです。

それと、脱衣所に置くバスタオルを先に温めておく方法も試しました。ヒーターの前に10分置いておくだけ。子どもを包む瞬間の感触が変わります。これは0円でできるので、うちでは定着しました。

あと、脱衣所の床です。うちは冷たいクッションフロアで、裸足で立つと足裏から冷えます。ここに珪藻土のバスマットを置いているので、冬はさらに冷たい。石なので室温がそのまま伝わります。対策として、バスマットの横に薄いラグを1枚敷いて、着替えるときはそちらに立つようにしました。1,000円くらいのもので、洗濯機で洗えるタイプ。足元だけでも変わります。

1シーズン使ってみて

買った時期が春先だったので、本格的な冬にはまだ使っていません。いまは8月なので、押し入れにしまってあります。本当の評価が出るのはこれからの冬です。

いま時点で言えるのは、3,000円弱で温度差が5度から1〜2度まで縮められたこと、そのために10分前にスイッチを押す習慣が要ること、置き場所は買う前に決めておくべきだったこと。この3つです。

不満を挙げるなら、音です。ファンで送風するタイプなので、動作中は掃除機の弱くらいの音がします。静音とうたわれてはいますが、無音ではない。うちは脱衣所と寝室が近いので、子どもが寝た後に使うときは気を使います。この点だけは、買う前に想像していませんでした。

脱衣所の寒さは、家の構造の問題なので、根本的には直せません。うちも窓のない北側の1.7畳をどうこうできるわけではない。ただ、使う10分だけ何とかする、という割り切りなら3,000円で足ります。冬に子どもを入れる予定があるなら、11月までには用意しておいたほうがいいと思います。寒くなってから探すと、だいたい在庫がありません。私が買った3月の時点でも、選べる型番はかなり減っていました。

この記事は風呂・洗面まわりの個別レビューです。何から入れ替えたかの全体は風呂と洗面まわりを入れ替えた|毎日触るものから変えるにまとめています。

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