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部屋干しのにおい、うちは今年の6月にひどくなりました。子どもの肌着を鼻に近づけると、あの独特のにおいがする。乾いているのに、です。
ここで「部屋干し用の洗剤に変える」といきなり動くと、たぶん解決しません。私は最初それをやって、効きませんでした。においの原因は複数あって、しかも積み重なっているからです。それで、思い当たる原因を1つずつ順番に潰していきました。順番にも意味があります。手間が少なくて効果が大きいものから試すのが早い。
まず疑ったのは、洗濯機の中に置いておく時間
最初に手をつけたのがここです。お金がかからないし、5分で試せるから。
うちは朝に洗濯機を回して、そのあと仕事を始めます。在宅勤務なので取り出すのは簡単なはずなんですが、実際は打ち合わせが入ると忘れます。終わったのが10時で、取り出すのが13時、みたいな日がありました。
洗濯が終わった直後の洗濯物は、濡れていて温かい。この状態で放置される時間が長いほど、においが出やすくなります。ドラム式は扉が閉まっているので、中の湿気も抜けません。
対策は単純で、洗濯終了の時刻をカレンダーに入れて、通知を出すようにしました。あと、予約機能を使って、打ち合わせが終わる時間に合わせて終わるようにセット。これだけで、においの出る日が半分くらいに減りました。7月の2週間で数えたら、気になった日が5日から2日になっています。
逆に言うと、これで完全には消えませんでした。次に進みます。
洗剤の量と、詰め込みすぎ
2つめは洗剤の量です。私はずっと「多いほうが落ちる」と思っていました。ドラム式の自動投入も「多め」に設定していた。
これが逆効果でした。ドラム式は使う水が少ないので、洗剤を入れすぎるとすすぎきれません。残った洗剤成分が繊維に残ると、それ自体がにおいの元になります。設定を標準に戻したら、タオルのごわつきも減りました。
次が詰め込み量です。うちの洗濯機は洗濯容量11kg、乾燥6kgのタイプですが、実際に洗うときに満杯まで入れると、明らかに落ちが悪い。メーカーの取扱説明書にも、洗濯槽の7割程度と書いてあります。目分量ですが、ドラムの中で洗濯物が上まで詰まっていない状態、というのが目安になります。
子どもが生まれてから洗濯物が1.5倍くらいになったので、無意識に詰め込んでいました。今は1回で回そうとせず、量が多い日は2回に分けています。回数は増えますが、洗い直すよりは早いです。
洗濯槽そのものを疑ったのは、3番目
ここまでやってもにおいが残るなら、洗濯機の中を見ます。
うちは入居してから2年半、洗濯槽の掃除を1回もしていませんでした。ドラム式は乾燥もかけるから中が乾いていて大丈夫だろう、と勝手に思っていた。実際には、洗剤カスや皮脂汚れが洗濯槽の裏側に溜まります。
それで洗濯槽クリーナーを買いました。10個セットの業務用で、専用ネットが1枚ついてくるタイプです。
使い方は、付属のネットにクリーナーを入れて洗濯槽に放り込み、槽洗浄コースを回すだけ。うちのドラム式は「槽洗浄」で3時間かかります。夜にセットして朝に確認する感じです。
1回目に回したときは、正直ちょっと引きました。ネットの中と洗濯槽の底に、黒っぽいカスが出てきた。ゴムパッキンの裏をティッシュで拭いたら、同じような汚れが付きました。2年半分です。
2回目以降は、目に見えるカスはほとんど出ません。汚れが溜まってから落とすより、定期的に回すほうが結果的に楽だと思います。今は月に1回のペースで、月初にやると決めました。10個あるので、10ヶ月分です。
不満も書いておきます。まず、業務用の箱なしで届くので、説明の記載が少ない。使用量や適合する洗濯機の情報が、市販のパッケージ品ほど丁寧ではありません。ドラム式で使えるかどうかは、購入ページの説明を自分で確認する必要がありました。心配なら、洗濯機のメーカーが出している純正クリーナーのほうが確実です。
それと、10個は多いです。単価は下がりますが、月1回でも10ヶ月かかる。1年近く保管する場所が要ります。うちは洗面台の下に置いていますが、そこそこ場所を取っています。
あと当然ですが、これは槽の汚れを落とすためのもので、においの原因が別のところにあれば効きません。私の場合、順番として3番目に試したのは正解でした。1番目にこれをやっていたら、たぶん「効かなかった」で終わっていた気がします。
乾かし方は、風の当て方だけで変わった
4つめ。部屋干しの環境そのものです。
うちのベランダは幅が1.6mしかなくて、大人2人分と子どもの分を全部干すのは無理です。だから、乾燥機にかけられないものは室内干しになります。リビングの隅に物干しスタンドを立てて、サーキュレーターを当てていました。
問題は当て方でした。私は最初、サーキュレーターを洗濯物の真横から当てていたんです。これだと手前の1枚にしか風が当たらない。
今は、洗濯物の下から斜め上に向けて送っています。物干しスタンドの下に風が入ると、洗濯物の間を風が抜けていく。乾く時間が体感で3割くらい短くなりました。夏場だと、朝干して昼過ぎには乾いています。
あと、干す間隔。こぶし1個分を空ける、というのがよく言われる目安ですが、うちは狭いのでどうしても詰まります。それで、乾きにくい厚手のもの(バスタオル、パーカー)を外側に、薄いものを内側に配置するようにしました。厚手を真ん中に入れると、そこだけ乾き残ります。
厚手のバスタオルは、そもそも部屋干しをやめました。全部乾燥機です。バスタオルを室内で干すと、うちの環境では6時間以上かかります。この6時間が、においが出るかどうかの分かれ目だと感じています。
やったけど効かなかったこと
逆に、期待したほどでもなかったものも書いておきます。
ひとつは、部屋干し用の消臭ビーズです。柔軟剤と一緒に入れるタイプを試しました。香りは付きますが、においの原因自体は変わりません。乾いた直後はいいにおいがして、汗をかいて時間が経つと、下から元のにおいが上がってくる。原因を潰す前にこれを使うと、問題が見えなくなるだけでした。今は、原因をひととおり潰したうえで、好みで少量使っています。
もうひとつは、除湿機を買おうとして踏みとどまった話です。部屋干しなら除湿機、というのはよく見ます。ただ、うちのリビングは13畳で、そこを除湿するとなるとそれなりの機種になる。3万円前後かかるうえに、置き場所も要る。先にサーキュレーターの向きを直したら解決したので、結果的に買わずに済みました。梅雨の時期が長引いたら、また考えるかもしれません。
順番に潰すのが結局いちばん早い
半年ほどかけて分かったのは、においは1つの原因ではなく、放置時間・洗剤量・詰め込み・槽の汚れ・乾く速さが少しずつ足し算されて出てくる、ということでした。
だから、いきなり洗剤を変えても効かない。逆に、放置時間を直すだけで半分減ったように、効果の大きい順に、しかも1つずつ変えるのが早いです。同時に3つ変えると、何が効いたか分かりません。私はエンジニアなので、変数を1つずつ動かすのは仕事でも同じことをしています。
今のうちの状態は、においが気になる日が月に1回あるかないか。その1回は、だいたい取り出しを忘れた日です。原因が分かっていれば、次にどうすればいいかも決まります。
なお、ここに書いたのはうちのドラム式と、13畳のリビングと、幅1.6mのベランダという条件での話です。縦型洗濯機なら水量が違うので、洗剤量の話は当てはまりません。条件のところを自分の家に置き換えて読んでもらえればと思います。
この記事は洗濯道具の個別レビューです。3人分になって何を変えたかは洗濯の道具を入れ替えた|3人分になって変えたことにまとめています。

