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洗濯かごを買い替えた理由は、容量でも見た目でもなく、脱衣所から洗濯機までの2メートルでした。うちのマンションは洗面所と洗濯機置き場が同じ空間にあるので、距離としては本当に2メートルしかありません。それでも、片手で子どもを抱えたまま、もう片方でかごを運ぶという場面が1日に何度も出てくる。そうなると、持ち手の形と重心が全部でした。半年で2種類試した記録を書いておきます。
最初に捨てたのは30Lの角型プラかご
独身時代から使っていたのは、量販店で買った30Lくらいの角型プラスチックかごです。四隅が立っていて、たくさん入る。値段は1,000円もしなかったと思います。
これがだめだった理由は、持ち手でした。縁に穴が空いているタイプで、指が3本くらいしか入りません。洗濯物を詰めると、その細い縁が手のひらに食い込みます。乾いた洗濯物なら軽いので気になりませんが、風呂上がりに濡れたタオルを含んだ状態だと、けっこう痛い。
決定打は、生後2ヶ月ごろの夜でした。子どもを抱いたまま、片手でかごを持って洗濯機まで運ぼうとして、縁が指から滑って中身をぶちまけました。全部拾い直す羽目になり、そのとき「持ち方に無理があるものは、いつか落とす」と結論を出しました。
もうひとつ、角型は洗濯機の前で置き場所を選びます。うちの脱衣所は幅が狭く、洗濯機の扉を開けると通路が半分になる。角型を床に置くと、扉と干渉して位置をずらすことになりました。1回あたり数秒の話ですが、週11回やると効いてきます。
持ち手が2つある柔らかいタイプに替えた
買い替えたのは、ゴムのような素材でできた、両側に大きな持ち手が付いたバスケットです。いわゆるタブ型のもので、Sから始まっていくつかサイズがあります。うちはMとSを1つずつ買いました。
1つ1,650円ほど。プラかごより高いですが、持ち手の形が根本的に違います。手のひら全体が入る大きさで、指1本でも引っかけられる。片手で子どもを抱えたまま運ぶという条件では、この差がそのまま安全性になりました。
柔らかい素材なので、少し変形します。これが狭い脱衣所では利点でした。洗濯機の扉と壁の間の中途半端な隙間に、押し込むように置ける。角型だと入らなかった場所です。持ち上げるときも、本体がしなって体に沿うので、脇に抱えて運べます。
ただし、変形するということは自立が甘いということでもあります。空の状態で立てておくと、少し押されただけで倒れます。うちは洗面台の下に横向きに滑り込ませて収納するようにしました。積み重ねはできますが、重ねると下のかごの中身が取り出せません。
2つに分けたら仕分けが消えた
買い替えと同時にやったのが、かごを2つに分けることでした。大人用と子ども用です。
それまでは、家族全員のものをひとつのかごに入れていました。3人になった途端これが破綻します。私のシャツと、ミルクが飛んだスタイを同じかごに突っ込むと、乾いた汚れが移る。それに、子どものものだけを先に洗いたい日があります。ひとつのかごから毎回選り分ける作業が、洗濯機の前で発生していました。
2つに分けてからは、脱ぐ時点で行き先が決まります。洗濯機の前で立ち止まる時間がほぼゼロになりました。サイズはMが大人用、Sが子ども用。子どもの服は小さいので、Sで足ります。むしろ、Mにすると底に薄く広がって、洗濯機に移すときに集めにくい。
ここで失敗したのが、最初に同じ色を2つ買ったことです。中身を見ないと区別がつかない。妻に説明するときも「右のやつが子ども用」という位置の説明になって、位置が変わると崩れます。結局、色違いを買い直しました。地味な話ですが、家族で共有するルールは見た目で分かるようにしておくほうが続きます。
キャスター付きと折りたたみを検討して、やめた
買う前に、キャスター付きの大容量タイプも検討しました。100Lクラスで、折りたためて、下に車輪がついているものです。
調べた範囲では、洗濯物をまとめて運ぶ距離が長い家では便利だと紹介されていることが多いです。2階の寝室から1階の洗濯機まで、といった動線なら、持ち上げずに済むのは大きいと思います。
うちがやめたのは、距離が2メートルしかないからでした。車輪で転がすより、持ち上げたほうが早い。しかも、脱衣所の床には洗濯機の防水パンの段差があります。段差を越えるたびに車輪が引っかかるくらいなら、持ち手が良いものを選んだほうが合理的でした。
容量の話もあります。100Lは、うちの1回分の洗濯物にはまったく足りていないのではなく、逆に大きすぎます。週11回回すので、1回あたりの量はむしろ少ない。大きいかごに少しだけ入っている状態だと、いつ洗うかの判断が鈍ります。Mサイズの38L前後が満杯になったら回す、というルールにしたほうが、うちには合っていました。
脱衣所の2メートルで測ったこと
買う前に、うちの動線で測った数字を書いておきます。同じ間取りの人には参考になるかもしれません。
- 脱衣所から洗濯機まで:約2メートル、歩数にして3歩
- 洗濯機の扉を開けたときの通路幅:約45cm
- 洗面台下の収納の開口:高さ32cm、奥行き40cm
- 1回分の洗濯物の重さ:乾いた状態で2kg前後、濡れたタオルが混ざると4kg近く
いちばん効いたのが通路幅の45cmでした。かごの外寸がこれを超えると、扉を開けたまま横を通れません。角型の30Lは外寸が50cm近くあって、毎回ずらしていた。柔らかいタイプは押せば縮むので、45cmの通路でも体をひねらずに済みます。
収納の開口も、先に測っておいてよかった点です。高さ32cmに対して、かごの高さが28cm。横向きに滑り込ませて、ぎりぎり入りました。数センチ大きいものを選んでいたら、脱衣所に出しっぱなしになっていたはずです。
半年使って気づいた小さいこと
柔らかい素材のかごは、そのまま浴室に持ち込めます。子どもを風呂に入れたあと、濡れたタオル類をその場で放り込める。プラかごのときは、水に濡れる場所に置きたくなくて脱衣所の外に置いていました。
もうひとつ、干すときにも使うようになりました。洗い終わったものをかごに移して、部屋干しの物干しの足元に置く。以前は洗濯機と物干しの間を何度も往復していました。柔らかいので、床に置いたまま片手で引き寄せられるのが便利です。用途をひとつに決めずに済むのは、形が単純なものの強みだと思います。
汚れたら、そのまま浴室で洗えるのも助かっています。月に1回くらい、シャワーで流して立てかけておく。表面がつるつるしているので、拭き取りも早いです。
不満を挙げるなら、深さです。うちが選んだのは浅めの形のものなんですが、バスタオルを3枚入れるとほぼ満杯になります。深いタイプなら入る量は増えるものの、底のものを取り出すときに屈む量が増える。腰の負担で言えば浅いほうが良く、回数で言えば深いほうが良い。うちは腰を取りました。
最後に
洗濯かごは、容量で選ぶものだと思っていました。実際に効いたのは、持ち手の形と、置き場所に収まるかどうかと、色が違うことでした。全部、カタログの数字には出てこない部分です。
もし脱衣所から洗濯機までが数メートルで、片手がふさがる場面があるなら、持ち手を最優先で見ることをおすすめします。うちは1つ1,650円のものを2つ、合計3,300円で買い替えて、中身をぶちまける事故がなくなりました。それだけの話ではあるんですが、夜中に床を拭く時間が消えたのは、思っていたよりありがたいです。
この記事は洗濯道具の個別レビューです。3人分になって何を変えたかは洗濯の道具を入れ替えた|3人分になって変えたことにまとめています。

