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洗面台の水の引きが悪くなって、市販のパイプ用洗剤を流したのが去年の12月。1ヶ月後にまた同じことになって、さすがに原因を見に行きました。栓の下に手を突っ込んで引き上げたら、髪の毛の塊が指2本ぶんくらい出てきました。
妻は肩下15cmのロング、私は短髪。2人ぶんの抜け毛が、毎日そこに落ちていたわけです。洗剤で溶かすのは対症療法でしかなくて、そもそも髪を排水口に入れないほうが早い。この記事は、その方向で道具を替えた話です。
洗面台の排水口には、そもそも受けがなかった
意外だったのが、洗面台の排水口には浴室のような目皿やゴミ受けが付いていないことでした。ポップアップ式の栓があるだけで、その下は直接パイプにつながっています。
浴室のほうは最初から目皿とゴミ受けカゴがあって、そこに溜まったものを毎回捨てていました。だから浴室が詰まったことは一度もない。詰まったのは洗面台だけです。理由は単純で、受けるものがなかったから。
洗面台で髪を触る場面を数えてみると、けっこうあります。朝の整髪料、寝ぐせ直し、妻のブラッシング、私の髭剃り。ここに髭の細かい毛が加わるので、量としてはばかにならない。しかも髭は短くて軽いので、水と一緒に素直に流れていくんですよね。
最初に試した100円ショップのシールタイプ
最初は安く済ませようとして、100円ショップで貼るタイプの排水口フィルターを買いました。粘着シートで排水口の上に貼って、髪を絡め取るもの。5枚入りで110円です。
結果から書くと、2週間で使うのをやめました。理由は3つ。まず水の流れが目に見えて遅くなる。洗面ボウルに水を溜めて一気に流すと、明らかに引きが悪い。次に、シートが数日で剥がれ気味になって、端が浮くと隙間から髪が入ります。3つめは交換頻度で、2〜3日で見た目が限界になるので、5枚が1週間ちょっとで消えました。
安いように見えて、月に400円くらいのペースで消えていく計算です。ゴミも毎回出る。手間もお金も、思ったより高くつきました。
1,980円のヘアーキャッチャーに替えた
次に買ったのが、洗面台の排水口に入れて使うタイプのヘアーキャッチャーです。約1,980円。ポップアップ栓のまわりに落とし込む形で、髪を受け止めるパーツ。うちが買ったのはスモールサイズのほうで、排水口の内径を測ってから注文しました。
ここが一番の注意点で、洗面台の排水口の径は家によって違います。うちは実測で内径が約55mm。市販品には外径64mm前後のものもあって、そのまま買っていたら入りませんでした。定規で測って、2サイズあるうちの小さいほうを選んだ形です。買う前にメジャーを当てる、これだけは絶対にやったほうがいい。
取り付け自体は簡単で、栓を外して落とし込むだけ。工具は要りませんでした。ただ、ポップアップ栓の外し方が分からなくて15分ほど格闘しています。うちのは栓を少し回して真上に引き抜く形でしたが、機種によっては洗面台の下のレバーと連結されていて、そちらを外さないと抜けないものもあるようです。取扱説明書が手元にない古い洗面台だと、ここでつまずく可能性があります。
付けてみて、まず水の引きが遅くならなかったのが良かったです。シールタイプと違って、水が通る面積がしっかり確保されている。ボウルに水を溜めて一気に抜いても、以前と体感で変わりません。
5ヶ月使って分かった、手入れの実際
掃除は週に2回です。取り出して、絡んでいる髪をティッシュでつまんで捨てて、水で流して戻す。1回あたり30秒かかりません。
取れる量は、2〜3日でひとつまみくらい。これが今まで全部パイプに流れていたと考えると、詰まって当然だったなと思います。詰まりの再発は5ヶ月間ゼロです。パイプ用洗剤も、この間は1回も使っていません。以前は月1本、300円台のものを買っていたので、そこは浮きました。
ただし、面倒でないとは言いません。週2回、髪の塊を指でつまむ作業です。気持ちのいい作業ではない。私はトイレットペーパーを1枚使って直接触らないようにしていますが、それでも見たくない日はあります。掃除がなくなるわけではなく、掃除する場所が手前に来ただけです。
もうひとつ、これは付けてから気づいたことなんですが、指輪やピアスを落とさなくなりました。妻が以前、洗面台でピアスを落として排水口に吸い込まれかけたことがあって、そのときは慌てて栓を閉めて事なきを得ています。今はキャッチャーが入っているので、落としても物理的にそこで止まる。防止用に買ったわけではないのに、こっちの安心感のほうが妻には評判が良かったです。
それと、放置すると当然ぬめります。1週間空けた週があって、そのときは水で流すだけでは落ちなくて、古い歯ブラシでこすりました。防汚をうたう製品はいろいろありますが、置いておけば汚れないというものではないと思っています。頻度を守るかどうかがすべてです。
不満点を3つ
ひとつめは、栓の動きが少し重くなったこと。ポップアップ式の栓を押して開閉するタイプなので、そこにパーツが1つ入ると干渉します。うちは実用上問題ない程度ですが、栓が完全に上がりきらない感じは残っています。
ふたつめは価格です。1,980円は、この大きさのプラスチックのパーツとしては高い部類だと思います。同じ用途で数百円のものもあります。私が払ったのは、サイズが2種類あって選べることと、外して洗いやすい形状に対してです。安いものは一体成型で、隙間の汚れが落としにくい形のものがありました。
3つめは見た目で、シルバーのものを選んだんですが、水垢が付くと白い跡が目立ちます。黒っぽいものならたぶん目立たない。うちは洗面台が白なので色を合わせましたが、汚れの見えやすさで言うと逆効果でした。ここは好みの問題です。
浴室のほうは、道具ではなく順番を変えた
洗面台がうまくいったので浴室にも同じ発想を持ち込もうとしたんですが、こちらは元からゴミ受けがあるので、追加の道具は要りませんでした。代わりに変えたのは順番です。
妻が髪を洗ったあと、排水口のゴミ受けに髪が溜まります。以前はこれを翌朝に捨てていました。今は風呂から上がる最後の人が、その場で捨てるというルールにしています。濡れているうちに捨てるほうが、乾いて絡まったあとより圧倒的に取りやすい。
もうひとつ、私が浴室で髭を剃るようになったので、細かい毛が増えました。これは道具では解決できなくて、剃る位置を排水口から離すくらいしか対策がありません。今のところ、ゴミ受けを見る頻度を週2から週3に増やしてしのいでいます。
1,980円を回収できたか
金額だけで言えば、5ヶ月でパイプ用洗剤が5本ぶん、1,500円強が浮きました。シールタイプを続けていたら2,000円くらい消えていたはずなので、そこも含めれば元は取れています。
ただ、正直なところ金額はどうでもよくて、価値があったのは詰まってから対処する状態から抜けたことでした。水の引きが悪くなるまで気づかない、というのが一番よくない。今は週2回、強制的に排水口の中を見ることになるので、状態が悪くなる前に分かります。
逆に、髪の短い人だけが住んでいる家なら、たぶんここまでする必要はないです。うちは妻がロングで、私が浴室で髭を剃る。この2つが重なったから必要になった道具でした。買う前にやることは、まず排水口の内径を測ること。それだけで選択肢が半分に絞れます。
この記事は風呂・洗面まわりの個別レビューです。何から入れ替えたかの全体は風呂と洗面まわりを入れ替えた|毎日触るものから変えるにまとめています。

