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フローリングの上で段ボールを切って、床に10cmほどの傷を入れたことがあります。賃貸です。下に敷いていたのは折り込みチラシ5枚。刃はあっさり貫通しました。
子どもはまだ生後6ヶ月なので、一緒に工作をするのは何年か先の話です。ただ、自分が箱を開けたり紙を切ったりする機会は今もあるし、そのたびに床を気にしている。それでカッターマットを調べました。ここに書くのは、まだ買っていない段階で調べたことと、選ぶならどうするかという判断です。
サイズはA3が基準になっているらしい
カッターマットのサイズは、A4、A3、A2、A1あたりが定番でした。数字が1つ小さくなるごとに面積が倍になる関係なので、A4が210×297mm、A3がその倍でおよそ297×420mm、という並びです。
調べていて多かったのが「A3を勧める」という意見でした。理由は2つ紹介されていることが多い。ひとつは、A4の紙を切るときにマットがA4しかないと、紙とマットが同じ大きさになって端で刃が外れること。もうひとつが、A3までなら机の上に常置できて、しまう場所にも困らないこと。
A2以上になると、板のように大きくなります。工作をするときは快適そうですが、うちの机は幅120cmでモニターとキーボードが乗っているので、A2を広げると作業スペースがなくなる。しまう場所も、立てかけるしかない。子どもと工作をする用途なら、床やダイニングテーブルで広げて使うことになるので、大きくても構わないという考え方もあると思います。
私が選ぶならA3にします。理由は、置きっぱなしにできるかどうかが一番大きいからです。しまう手間があるものは、結局使わなくなる。それは他の道具で何度も経験しました。
素材と構造で何が違うのか
よく見かけたのが、塩化ビニル製の3層構造という説明でした。硬い層で表面と裏面を挟んで、真ん中に柔らかい層を入れる。刃が入ると柔らかい層が受け止めて、刃を抜くと切り口が閉じる。いわゆる自己修復性です。
これは完全に元通りになるという意味ではなく、傷が目立ちにくいという程度のようです。同じ場所を何度も切れば、当然そこは筋になる。レビューを読んでいると、数年使うと切り傷が定着して、その溝に刃が引っ張られるようになる、という指摘がありました。
もうひとつの区別が、両面使えるかどうか。片面だけ目盛りが入っていて裏は無地というものと、両面に方眼が入っているものがあります。片面が傷んだら裏返せる、というのは単純に寿命が倍になる話なので、両面のほうが得に見えました。
方眼の目盛りは、あると便利そうです。定規を当てなくても、5cm刻みで直角が取れる。ただ、目盛りが濃い色で印刷されていると、切っている紙が見えにくくなるという意見もありました。このあたりは実物を見て決めたい部分です。
あとは折りたためるタイプ。A3を半分に折るとA4になるので、収納は楽です。ただ折り目の部分は当然弱くなるので、そこに定規を当てて切るのは避けたほうがよさそうでした。
選ぶならこれかな、と思ったもの
今回見ていたのは、A3判のカッティングマットです。45×32cmで、1,320円ほど。手芸用品のメーカーが出しているもので、布を裁つ用途でも使われている製品でした。
気になったのは寸法です。A3の紙が297×420mmなので、45×32cmという実寸はA3の紙より一回り大きい。紙を置いて周囲に余白ができるので、端で刃が外れる心配が減ります。A3判と書かれていても製品によって実寸は違うので、ここは数字で確認したほうがいいと思いました。
一方で、注意した点も書いておきます。商品ページの表記で厚さが1.5cmとなっていたのですが、この種類のマットは一般に数ミリ厚のものが多いので、cmとmmの表記の揺れかもしれません。厚みは使い勝手に直結する部分なので、買う前に販売ページで確認するつもりです。私が調べた範囲では確定できませんでした。
それと、手芸向けの製品は布を裁つロータリーカッターを前提にしていることがあります。円形の刃を転がすタイプで、普通のカッターより点でかかる力が小さい。段ボールを何度も切るような用途だと、想定されている使い方から外れる可能性はあります。うちで一番切るものが段ボールなので、そこは割り切って、荒い作業は別の板を使うことになりそうです。
定規は、金属の縁が付いているものを探すことになる
マットと同じくらい大事なのが定規でした。私が床を傷つけたときも、実は原因の半分は定規です。プラスチックの30cm定規を当てて切ったら、刃が定規の縁を削って、そのまま外側へ逃げました。
調べると、カッターを当てる用途ではステンレスの縁が付いた定規を勧めているところがほとんどでした。アクリルの本体に金属の帯を埋め込んだタイプです。刃が金属に当たるので定規が削れず、線もずれない。1,000円前後から見つかります。
長さは30cmと40cm、それに45cmあたりが選択肢でした。A3の長辺が42cmなので、A3を端から端まで一気に切りたいなら40cm以上が必要になります。ただ、長い定規は机の上で邪魔になるし、押さえる力が均一にかけにくい。私なら30cmを1本、必要になったら長いものを足すと思います。
裏に滑り止めが付いているかどうかも、よく比較されていました。ゴムやコルクが貼ってあると、定規が動きにくい代わりに、紙から少し浮きます。線を引く用途と切る用途を1本で兼ねると、どちらかで不満が出るという意見が多かったです。
もう1点、定規を押さえる手の位置についても書かれていました。刃を進める方向に手を置かない、というだけの話ですが、実際に指を切る事故はこれで起きるようです。私は定規の真ん中を1点で押さえる癖があって、端が浮いていました。2箇所を押さえるか、そもそも短い定規を使うほうが安全だと思っています。
やらないほうがいいと書かれていたこと
使い方の注意として、複数の場所で共通して挙がっていたことがいくつかありました。
ひとつが熱です。塩化ビニル製なので、アイロンを当てる、ストーブの前に置く、夏の車内に放置する、といった扱いで変形するとされています。手芸用のマットでも、アイロン台としては使えないと明記されているものがありました。
ふたつめが、丸めて保管しないこと。丸めた癖がついて平らに戻らなくなる。立てかけるか、平置きが基本のようです。
みっつめが、切れない刃で無理に切ること。刃が滑って線が曲がるだけでなく、力をかけるぶんマットの同じ場所を深くえぐります。刃はこまめに折るほうが、結果的にマットも長持ちする。
それと、カッターの刃を寝かせすぎないこと。刃を立てるほど切り口が真っ直ぐになり、マットへの傷も細くなると説明されていました。私は寝かせて切る癖があるので、これは直したい。
置き場所まで決めてから買う
買う前に決めておこうと思っているのが、置き場所です。うちは机の上に常置するつもりでいます。A3なら、キーボードの手前に敷いたままでも机が埋まりません。
子どもが工作をする年齢になったら、その時はダイニングテーブル用にもう1枚買うことになると思います。今の段階で大きいものを買っても、置き場所がないだけなので。
床の傷は、退去のときに請求される可能性がある種類の傷です。1,320円のマットと1,000円ほどの定規を先に買っておけば済んだ話でした。工作に付き合う準備というより、自分の不注意への保険という側面のほうが、今のところ大きいです。
この記事は文房具の個別レビューです。紙に戻ってきた理由と道具の全体は画面ばかりの毎日で紙に戻った|使っている道具で振り返っています。

