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ドラム式の乾燥にかかる時間が、うちは長いんです。標準の洗濯乾燥コースで2時間半から3時間。子どもが生まれて洗濯物が1.5倍になってから、この時間が生活のボトルネックになりました。
それで、乾燥時間を短くすると言われている道具を2種類試しました。ウールのドライヤーボールと、使い捨ての乾燥機用シートです。結論としては、ボールは残して、シートはやめました。効果の測り方も含めて書きます。
まず、測り方を決めた
この手の道具は「時短になる」とだけ書かれていることが多くて、どのくらいなのかが分かりません。それで、自分で測ることにしました。
条件を揃えないと比べられないので、こう決めました。洗うのはバスタオル4枚とフェイスタオル4枚だけ。洗濯コースも脱水設定も固定。乾燥は「標準」ではなく、時間指定ができるモードを使って、途中で開けて手で触って判断する。洗濯物の中心部を触って、湿り気を感じなければ完了という基準にしました。
これで、ボールなしを3回、ボールありを3回やりました。厳密な実験ではありません。その日の湿度も違うし、判定は私の手の感覚です。あくまで自分の家で自分が使うための目安、という前提で読んでもらえればと思います。
ウールボールを入れた結果
使ったのは、羊毛をフェルト状に固めた直径7cmくらいのボールです。6個入りで約1,980円でした。
測った結果はこうです。ボールなしの3回が、82分・88分・85分。平均85分。ボールを6個入れたときが、74分・78分・73分。平均75分。差はおよそ10分、率にして12%くらいでした。
正直、期待していたほどではありませんでした。商品の説明では「大幅な時短」と書かれていることが多いですが、うちの環境と量では1割程度です。ただ、毎日回すものなので、1年で計算すると60時間分の電力に相当します。1,980円の元は取れる計算になりました。
仕組みとしては、ボールが洗濯物の間に入り込んで隙間を作り、そこを温風が通る、という説明がされています。実際、乾燥後にドラムを開けると、タオルの塊の中にボールが埋まっていることが多い。塊をほぐす役目は果たしているようです。
効果が大きかったのは、バスタオルのような厚くて大きいものが多いときでした。逆に、子どもの肌着とスタイばかりの日は、ボールを入れても入れなくても差が分かりませんでした。もともと絡まりにくいものには効かない、ということだと理解しています。
ボールの不満点を4つ
良いところばかりではないので、書いておきます。
ひとつめ、音がします。ボールがドラムの内壁に当たる音が、コトコトと続きます。うちのドラム式はもともと乾燥中の音が静かなほうなので、この音は明らかに増えました。夜中に回すと、隣の部屋で聞こえます。子どもが寝ている時間に乾燥をかけたい家だと、これは無視できない欠点かもしれません。
ふたつめ、毛が付きます。羊毛なので、使い始めの1週間くらいは、洗濯物に白い繊維が付きました。特に、黒いTシャツやスラックスに目立ちます。使っているうちに落ち着きましたが、最初は毎回コロコロをかけていました。今でも、濃い色のものだけを乾燥させるときはボールを抜いています。
3つめ、ボールが少しずつ小さく、硬くなります。半年使って、買ったときより1cmくらい縮んだ感覚があります。フェルトが締まっていくんだと思います。永久に使えるものではなさそうです。説明では1,000回程度使えるとされているものが多いようですが、うちの使い方だと3年弱ということになります。
4つめ、行方不明になる。乾燥が終わってタオルを取り出すとき、タオルにくるまれたボールを一緒に畳んでしまうことがあります。あとでリビングのソファの下から出てきたり。6個入っているので、毎回数えないと減っていることに気づきません。うちは今、洗濯機の横にカゴを置いて、そこに戻すルールにしました。
使い捨てのシートはやめた
もう一方の乾燥機用シートについても書きます。柔軟剤の成分がしみ込んだ紙を、乾燥のときに一緒に入れるタイプです。
試したのは1箱分、40枚くらいです。結果として、うちではやめました。理由は3つ。
まず、乾燥時間には影響しませんでした。同じ条件で測ってみて、差は誤差の範囲でした。シートは時短のためのものではなく、静電気と香りのための道具だと理解しています。そこを期待して買うと外します。
次に、香りです。うちの妻は強い香りが苦手で、シートを使った日のタオルは「においがきつい」と言われました。無香料のものもあるようですが、うちが買ったのは香り付きでした。
3つめが、ランニングコストです。1枚あたり20円から30円くらい。毎日使うと月に700円前後になります。ボールが1回買えば数年もつのに対して、こちらは消耗し続けます。年間8,000円前後を払う価値があるかというと、うちの場合はなかった。
静電気に関しては、確かに効いた感触はありました。冬にフリースを乾燥させたとき、シートを入れた日のほうがパチパチしにくい。ここは唯一の利点だと思います。ただ、うちは冬でも静電気で困るほどではなかったので、決め手になりませんでした。
子どもの服に使っていいのか、迷った
ボールを使い始めたとき、いちばん考えたのがここです。羊毛の繊維が洗濯物に付くなら、生後5ヶ月の子どもの肌着に付くのも避けたい。
それで、最初の2週間は大人のタオルだけで使いました。毛が出なくなったのを確認してから、子どもの分も一緒に乾燥させています。今のところ、肌着に白い繊維が付いているのを見つけたことはありません。
ただ、これは「うちでは問題が起きていない」という話であって、どの家でも大丈夫という意味ではありません。肌の状態は子どもによって違います。気になるなら、大人のものだけに使えばいいと思います。ボールを入れる・入れないは、洗濯機の扉を開けて放り込むかどうかだけの話なので、切り替えるコストがほぼゼロなのは助かっています。
ちなみに、うちで買ったものは「洗浄済み」と書かれていました。羊毛そのもののにおいが気になるかもしれないと思っていましたが、開封したときに獣のようなにおいはしませんでした。無臭に近いです。ここは買う前にいちばん心配していた点だったので、拍子抜けしました。
結局いちばん効いたのは、量を減らすこと
いろいろ試して分かったのは、道具より根本的な要素があるということでした。
うちの乾燥は6kgまでですが、洗濯は11kgまで入ります。この差を忘れて、洗濯できた量をそのまま乾燥にかけていました。乾燥の容量を超えると、時間は一気に伸びます。ボールで10分縮めるより、量を守るほうが影響が大きい。
今は、洗濯を回したあとに一度取り出して、乾燥にかけるものと部屋干しに回すものを分けています。シャツとニットはもともと乾燥にかけないので、これを抜くだけで量が2割減ります。この二段階にしてから、乾燥時間が平均で20分くらい短くなりました。ボールの倍の効果です。
もうひとつが、乾燥フィルターの掃除です。うちは毎回やっていますが、それでも2ヶ月に1回くらい、奥のほうに埃が溜まります。掃除機で吸ったあと、乾燥時間が明らかに短くなったことがありました。フィルターが詰まっているときは、何を入れても効きません。
だから、優先順位としては、フィルター掃除、量の調整、そのあとにボール、という順番だと思っています。ボールは最後の1割を削る道具です。1,980円という値段を考えれば十分な役割ですが、これだけで劇的に変わるものではありません。
うちの条件はドラム式で乾燥6kg、洗濯物は大人2人と乳児1人分、部屋干し併用です。乾燥容量が大きい機種や、洗濯物が少ない家だと、また違う結果になるはずです。数字はそのまま当てはめず、自分の家で1回測ってみるのが早いと思います。時間を測るだけなら、費用はゼロなので。
この記事は洗濯道具の個別レビューです。3人分になって何を変えたかは洗濯の道具を入れ替えた|3人分になって変えたことにまとめています。

