リュックとショルダー|出社日の使い分け

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出社が週1〜2回になってから、通勤カバンを何にするかで1年近く迷いました。リュックにすると身軽なのに、打ち合わせの場で床に置く場所がない。ショルダーにすると見た目は落ち着くのに、片方の肩だけが痛くなる。最終的には0.74kgのビジネスリュックを買って、ショルダーは残したという、どっちつかずの結論に落ち着いています。

ただ、どっちつかずでいい理由がはっきりしたので、そこを書きます。使い分けの基準は「荷物の量」でも「服装」でもなくて、その日に両手が要るかどうかでした。

リュックに全部寄せて、失敗した3ヶ月

最初はリュック1本にしようとしました。理由は単純で、両手が空くからです。子どもが生まれてから、片手がふさがっている時間が急に増えた。抱っこ紐で駅まで歩く日もあるし、ベビーカーを畳んで階段を上がる日もある。ショルダーバッグが肩から前に回ってきて邪魔になる場面が何度もありました。

それで、それまで使っていた2.1kgの重い革のリュックに全部詰めて出社していました。結果、3ヶ月で腰が痛くなりました。

原因を分解すると、こうです。ノートPC(1.4kg)、充電器、モバイルバッテリー、水筒、書類。中身だけで3kg弱。そこにカバン本体の2.1kgが乗るので、総重量が5kgを超えていました。中身より、カバン自体が一番重い荷物だったんですよね。実際に量ってみるまで気づきませんでした。

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もうひとつ、リュックには打ち合わせの問題があります。会議室で椅子の背にリュックを掛けると、背もたれから大きくはみ出す。床に置くと、立ち上がるときに毎回しゃがむ。訪問先で応接室に通されたとき、リュックの置き場所に迷って足元に立てたら倒れて、中のペットボトルが転がったことがあります。あれは気まずかった。

ショルダーに戻して、また失敗した

それでショルダーバッグに戻しました。薄いナイロンの、A4が入るタイプ。本体は0.6kgくらいで軽い。

見た目は落ち着くし、電車の中で前に回して抱えられるので混雑には強い。会議室でも椅子の脇に置けば収まります。ここは想定どおりでした。

ダメだったのは重量の集中です。同じ3kgでも、片方の肩に全部乗ると、リュックの5kgより早く限界が来ました。駅から会社まで徒歩12分あるんですが、後半になると無意識に肩をすくめている。左右を入れ替えても、根本的には変わりません。

それに、両手が空かない問題は解決していませんでした。ストラップを長くして斜め掛けにすれば手は空くものの、今度は歩くたびにカバンが腰に当たる。改札でICカードをかざすときに、体をひねる動作が要る。地味ですが、毎回やると効きます。

結局、カバンを軽くするしかなかった

1年迷って出た結論は、形式の問題ではなく重量の問題だった、ということです。

買い替えたのは、0.74kgのビジネスリュック。薄型で、防水素材、リュックと手提げと肩掛けの3WAYになるタイプで、6,980円でした。

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それまでの2.1kgから1.36kg減っています。数字だけ見ると「1.4kg減っただけ」なんですが、総重量が5.1kgから3.7kgになったので、比率では27%減。これは体感がはっきり変わりました。駅から会社までの12分で、肩を意識する回数が明らかに減っています。

薄型なのも効きました。厚みが10cm前後しかないので、電車で背負ったままでも後ろの人にぶつかりにくい。以前のリュックは厚みが18cmくらいあって、混んだ車内では毎回下ろしていました。下ろすと今度は足元を占領するので、それも面倒だった。

3WAYについては、正直そこまで使っていません。手提げにするのは、駅ビルでエスカレーターに乗るときと、応接室に入る直前くらい。ただ「その場で持ち方を変えられる」ことが、置き場所問題をかなり解決しました。会議室では手提げの持ち手を持って椅子の脇に立てる。これだけで、床にへたり込んだリュックを見る気まずさがなくなります。

安いなりのところもある

いい点ばかりではありません。

まず、軽さと引き換えに生地が薄い。触ると明らかにペラいです。破れそうというほどではないものの、角がこすれる部分は数年でダメになりそうな感じがあります。革のリュックのような「10年使う」前提の道具ではない。

次に、自立しません。空の状態で床に置くと、くたっと倒れます。ノートPCが入っていれば立つので実用上は困りませんが、帰りに荷物を出したあとは倒れる。

それと、防水と書かれていますが、生地に撥水加工がしてあるという意味だと理解しています。実際、小雨の中を10分歩いたときは表面で水を弾いていました。ただ、ファスナーは防水仕様ではないので、本降りの日にPCを入れて長時間歩くのは怖い。雨の日は結局、中に袋を1枚入れています。

細かいところでは、ポケットの数が少ない。前面に1つ、内側に2つだけ。以前のリュックは小分けポケットが7つあって、それはそれで「どこに入れたか分からない」問題があったので、今は減ったほうが管理は楽です。ただ、ペンを差す場所がなくて、ペンだけは別の小さいポーチに入れています。

肩ベルトの幅は、数字で見ておくといい

買い替えのときに初めて意識したのが、肩ベルトの幅と厚みでした。

前のリュックはベルト幅が5cmくらいで、内部のクッションが薄かった。重い荷物を入れると、ベルトの縁が鎖骨の外側に食い込む感じがありました。いまのものは幅が7cm前後あって、面で当たる。同じ重さでも、接触面積が広いほうが軽く感じます。物理としては当たり前の話ですが、カバンを選ぶときにベルト幅を見たことは一度もなかった。

ショルダーバッグのほうも同じで、細いストラップのものは論外でした。1.5cm幅の革ストラップのバッグを持っていたんですが、3kg入れて15分歩いたら肩に跡が残ります。いまのショルダーは幅4cmのナイロンで、裏にパッドがついているタイプ。同じ重さでも持ち歩ける時間が倍くらい違います。

ついでに書くと、胸の前で留めるチェストストラップは、私は使っていません。あると重心が安定するのは分かるものの、スーツの上から締めると見た目が登山になる。ここは実用より見た目を取りました。

中身のほうも減らした

カバンを軽くしたあと、当然ながら中身にも手をつけました。

一番大きかったのは充電器です。ノートPC用の純正アダプタが370gあって、これを窒化ガリウムの65W充電器(120g前後)に替えました。250g減。ケーブルもUSB-Cの1本に統一して、以前入れていた予備のケーブル2本を抜いています。

水筒も見直しました。500mlのステンレスボトルは空でも280gあります。夏場は入れていきますが、それ以外の季節は会社の自販機で買えばいいという結論になりました。年間で数千円の差ですが、毎回280g背負って往復するのと比べれば納得しています。

減らせなかったのはノートPCです。仕事道具なので、これは代替がない。1.4kgを背負う前提で、それ以外を削る、という順番で考えるしかありませんでした。

結果として、中身が3kg弱から2.3kgくらいに落ちています。カバン本体の1.36kg減とあわせて、総重量は5.1kgから3.0kg前後。4割減です。ここまでやると、駅の階段を上がるときの感じがはっきり変わりました。

ショルダーは捨てなかった

リュックを買い替えたあとも、ショルダーバッグは手元に残しています。使い分けの基準はひとつだけ。その日、両手を使う予定があるかどうかです。

抱っこ紐で子どもと一緒に出る日、ベビーカーの日、荷物が増える買い物の日はリュック。手ぶらに近い状態で人と会う日、PCを持たない日はショルダー。判断に迷わないので、朝の3秒で決まります。

以前は「どちらが優れているか」で考えていました。でも実際は、同じ人間が同じ週の中で違う条件で動いているだけなんですよね。週5日フル出社なら1つに絞る意味がありますが、週1〜2回だと、日によって条件が違いすぎる。2つ持つコストのほうが小さい、という判断です。

置き場所も分けました。リュックは玄関のフックに掛けっぱなし。ショルダーはクローゼットの手前。使用頻度が高いほうを取り出しやすい位置に置くと、迷いが減ります。

1年かけて4つ買って、残ったのは2つ。買う前に量りを1つ買って、いま使っているカバンの重さを測っておけば、遠回りせずに済んだと思っています。カバン選びで最初に見るべき数字は、容量でもポケットの数でもなく、空の状態の重さでした。

この記事は持ち物の個別レビューです。カバンの中身をどう減らしたかはカバンの中身を減らした|1年で持ち歩かなくなったものにまとめています。

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