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ピンチハンガーは、3年で2本だめにしました。どちらも壊れ方が同じです。フレームは無傷なのに、ピンチのバネが飛んで、プラスチックの爪が割れる。つまり、この道具の寿命はほぼピンチの部分で決まります。値段の差がどこに出るのかを調べて買い替えたので、その比較と、半年使った結果を書いておきます。うちは部屋干し中心で、生後6ヶ月の子どもの肌着とスタイが1日に何枚も出る家です。
2本ともピンチから壊れた
最初のものは、量販店で1,000円くらいで買ったプラスチック製でした。ピンチは30個。使い始めて1年半ほどで、まずベランダ側の角のピンチが1個割れました。そこから加速して、半年で6個。割れたピンチの穴には何も挟めないので、実質24ピンチのハンガーになります。
2本目は反省してステンレスの表示があるものを選んだんですが、これも2年もちませんでした。あとで分かったのは、フレームだけがステンレスで、ピンチ本体はプラスチックだったことです。買うときに商品名の「ステンレス」しか見ていませんでした。
壊れる場所には偏りがありました。真ん中より、外側の角に近いピンチから割れます。理由はたぶん単純で、干すときに一番手が届きやすいのが角だからです。うちは無意識に角から使っていました。あと、厚手のバスタオルを挟むのも角。負荷が集中する場所が決まっているなら、そこの作りを見て選べばいいという話になります。
紫外線と、部屋干しでも進む劣化
プラスチックのピンチが割れるのは、紫外線での劣化が主な理由として紹介されていることが多いです。うちのベランダは南向きで幅1.5m。1本目はほぼ外干し専用だったので、これは当てはまると思います。
ただ、2本目は部屋干しが7割でした。それでも2年もたなかった。屋内でも、バネの力が常にかかっている部品は少しずつ疲労します。つまり「部屋干しだから長持ちする」とは限らないわけです。ここは買い替えのときに誤算でした。
もうひとつ、うちの環境で効いていそうなのが洗濯物の重さです。子どもの肌着は軽いんですが、スタイは濡れると意外に重い。1枚が乾いた状態で30g、水を含むと80gくらいになります。それを1本のピンチで挟むと、閉じたまま長時間テンションがかかった状態になる。バネの疲労という意味では、外干しの紫外線より効いているかもしれません。
オールステンレスにして半年
3本目は、フレームもピンチも金属のものを選びました。商品説明に「オールステンレス」と書いてあるもので、ピンチ数は52。部屋干しの量が増えたので、30ピンチでは足りなくなっていたのもあります。
同じ売り場に、ステンレスのハンガーを10本から100本単位でまとめ買いできるセットもありました。1,800円前後で、こちらは普通の肩ハンガーです。ピンチハンガーと同時に買うと洗濯まわりの金属率が上がって、見た目のばらつきが減ります。うちはピンチハンガーを優先しましたが、部屋干しの本数が足りない人はセットのほうから始めてもいいと思います。
半年使った感想としては、ピンチが割れる不安はなくなりました。金属なので、そもそも割れる部品がない。ただ、いいことばかりではありません。
まず重い。52ピンチのオールステンレスは、本体だけで1.5kg前後あります。洗濯物を全部干した状態だと、片手で持ち上げるのがきつい。うちは室内の物干しにかけたまま干す運用に変えました。ベランダに持ち出すときに、片手で子どもを抱えていると無理です。
次に、金属のピンチは開くのに少し力が要ります。プラスチックのものより硬い。指先が濡れているときは特にそうで、慣れるまで2週間くらいかかりました。逆に言えば、風で飛ばされることはほぼありません。
それと、これは想定外だったんですが、ピンチ同士がぶつかる音がします。金属なのでカチャカチャ鳴る。子どもが寝ている隣の部屋で干すときは、この音が地味に気になりました。
選ぶときに見た4つの数字
3本目を買うときに比較したのは、値段よりこのあたりでした。
- ピンチの材質(フレームだけ金属か、ピンチも金属か)
- ピンチ数(うちは1回の洗濯で子どものものが15枚前後出るので40以上)
- フックの形(1点吊りか、ダブルフックか)
- 本体の重さ(干した状態で持ち運ぶかどうかで許容が変わる)
いちばん軽視していたのがフックでした。1点で吊るタイプは、洗濯物の重さが偏ると回ります。回ると、風のない部屋干しでは同じ面が壁を向いたまま乾かない。ダブルフックのものにしたら、この回転がなくなりました。地味ですが、部屋干しでは効きます。
逆に、ピンチ数は多ければいいというものでもありませんでした。52ピンチは、うちの室内物干しの幅に対してほぼ限界です。全部使い切ると隣の洗濯物と接触して、乾きが落ちます。実際に使っているのは40前後。買う前に、干す場所の幅を測っておいたほうがいいです。
プラスチックと金属、どちらを選ぶかの分かれ目
3本使ってみて、優劣というより向き不向きだと思うようになりました。
プラスチックのものは、とにかく軽くて安いです。30ピンチで1,000円前後、重さは600g台のものもあります。干した状態のまま部屋からベランダへ移動する使い方なら、こちらのほうが確実にラク。子どもを抱えたまま片手で持てるかどうかは、実際にやってみると想像以上に効きます。寿命が1年半でも、年間700円と考えれば割り切れる範囲です。
金属のものは、その逆でした。重いかわりに、割れる部品がない。うちのように干す場所が室内で固定されていて、持ち運ぶ距離が2メートルもないなら、重さのデメリットはほとんど出ません。
判断の分かれ目は、干した状態で持ち運ぶかどうかの一点だったと思います。ベランダが広くて外干しが中心の家なら、軽いものを短い周期で買い替えるほうが合理的です。うちはベランダが幅1.5mしかなく、洗濯物の7割が室内に留まる。だから重さを許容できました。
壊れる前提で、どう付き合うか
オールステンレスにしても、永久に使えるわけではないと思っています。金属でもバネはへたるし、可動部の樹脂パーツが使われている箇所はある。
いまやっているのは、使うピンチを意識的にずらすことです。以前は角から使っていましたが、真ん中から埋めるようにしました。効果を測れているわけではないものの、同じ場所に負荷が集中しないほうがいいのは間違いありません。
もうひとつ、洗ったあとのピンチハンガー自体の手入れです。金属でも、ピンチの可動部に糸くずと洗剤の粉が溜まります。月に1回、洗濯槽の掃除をするタイミングで、シャワーで流して立てかけて乾かすようにしました。3本目にしてようやくやり始めた習慣で、1本目と2本目は一度も洗っていません。それが寿命に効いていたかどうかは分かりませんが、可動部にざらつきがあるまま使い続けるのは、どう考えてもよくなかったはずです。
あとは、干したまま長時間放置しないこと。夜に干して朝に取り込む運用なら8時間ですが、休日にうっかり丸一日かけっぱなしにすると、その間ずっとバネが縮んだままです。1本目がどう壊れたかを覚えているので、これだけは気をつけています。
最後に
ピンチハンガーは、壊れる場所が最初から分かっている道具でした。フレームが折れて捨てたことは一度もなく、2本ともピンチから終わっています。だとすれば、選ぶときに見るべきはフレームの材質ではなくピンチのほうです。
1,000円のものを1年半で買い替えるか、3,000円前後のものを長く使うか。うちは3本目で後者に振りました。ただ、重さと音というトレードオフは確実にあるので、ベランダに持ち出す前提の人には素直に軽いものを勧めます。使う場所が室内で固定されているなら、金属のほうが向いていると思います。
この記事は洗濯道具の個別レビューです。3人分になって何を変えたかは洗濯の道具を入れ替えた|3人分になって変えたことにまとめています。

