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バスマットを珪藻土に替えるかどうかで、1年ほど迷いました。迷った理由は単純で、布のマットに大きな不満がなかったからです。洗えばいいし、安いし、軽い。それが変わったのが、子どもが生まれて入浴の人数と回数が増えてからでした。
結局は珪藻土に替えて、いまも使っています。ただし「珪藻土のほうが優れている」という話ではありません。手間の種類が入れ替わっただけで、どちらが向いているかは家の事情で決まります。1年迷ってから半年使った、その両方を書きます。
布のマットで困っていたこと
うちが使っていたのは、45×60cmくらいのよくある綿のバスマットでした。2枚を交代で使って、3日に1回くらい洗濯していた。ひとり暮らしのころはこれで何の問題もなかったです。
問題になったのは、続けて3人が上がるようになってからでした。うちは私が子どもを風呂に入れて、先に子どもを上げて拭いて、そのあと妻が入る、という流れ。つまり短時間に3回、同じマットを踏む。3人目のときには、もう表面が湿っています。
冬場はこれがきつい。湿ったマットを裸足で踏む瞬間が、地味に嫌でした。それと、乾かないまま翌朝を迎えると、脱衣所全体が湿っぽくなる。うちの脱衣所は窓がなくて、換気扇だけなんです。空気が動かない場所に、濡れた布が一晩置かれている状態が続いていました。
洗濯の負担も増えていました。子どもの服が増えたぶん洗濯機は毎日回っているんですが、バスマットは厚みがあって場所を取る。他のものと一緒に入れると容量を圧迫するし、単独で回すのはさすがに効率が悪い。3日に1回だったのが、気づけば5日に1回になっていました。
珪藻土に踏み切った決め手
最終的に効いた理由は、洗濯の回数を減らしたかったことと、脱衣所を乾いた状態に保ちたかったことの2つでした。とくに後者です。
買ったのは、日本製でノンアスベストと明記されているシリーズのものです。7,480円くらい。この価格帯にした理由は、安いものを一度試して失敗しているからでした。
失敗したのは、その1年前に3,000円くらいで買った海外製の珪藻土マットです。届いたときから角が少し欠けていて、2ヶ月ほどで表面の吸水が明らかに落ちました。水滴が引かずに残るようになる。やすりをかければ戻ると書いてあったのでやってみたんですが、削っているうちに割れました。厚みが8mmくらいしかなかったんです。
そのときに調べて分かったのが、珪藻土マットは厚みと素材の配合で寿命がかなり変わる、ということでした。それと、アスベストの含有が問題になった製品が過去にあったので、そこが明記されているかどうかも見るべきポイントだと分かった。買い直すときは、この2つを確認しました。
半年使って、実際どうか
いいところから書きます。まず、続けて3人が上がっても最後の人が湿ったものを踏まない。これが替えた最大の理由なので、ここが解決したのは大きいです。踏んだ瞬間に足裏の水が引く感じがあって、次の人が上がるころには表面が乾いている。
洗濯からも解放されました。布のときのように洗濯機に入れる必要がない。脱衣所に立てかけておくだけです。うちは壁に立てかけるスタンドを別に800円で買って、使っていないときは縦に置いています。床に置きっぱなしにしないほうが、裏側が乾くので。
脱衣所の空気も変わりました。窓のない脱衣所に濡れた布が置いてある状態がなくなったので、朝に入ったときのこもった感じが減った。これは体感ですが、はっきり違います。
で、面倒なところ
重いです。うちのサイズで実測4.2kgありました。掃除機をかけるときに動かすんですが、片手で持ち上げると危ういので両手で持っています。落とすと割れる。これは布のマットにはなかったストレスです。
割れるという点は、本当に気をつけたほうがいい。うちはまだ割っていませんが、立てかけたものが倒れて角が欠けた、という話をレビューでよく見ます。子どもが歩き始めたら、立てかけ運用は見直さないといけないと思っています。
それと、手入れがゼロではありません。使っているうちに表面に皮脂などが溜まって、水の引きが鈍くなります。うちは3ヶ月に1回、付属のやすりで表面を軽く削っています。削ると白い粉がかなり出るので、風呂場でやるか、ベランダでやるかのどちらか。私は浴室でやって、そのまま流しました。5分くらいの作業です。
この「削る」作業が発生する時点で、手間がなくなったわけではないんですよね。洗濯という手間が、やすりがけという手間に置き換わっただけです。頻度は下がっているので、私はこの取引に納得していますが、体感の手間が消えると思って買うとがっかりします。
あと、冬は冷たい。石なので、脱衣所の室温がそのまま足裏にきます。うちは脱衣所に小型のヒーターを置いて、風呂の10分前から回すことで対応しました。マット単体の話ではなく、脱衣所全体の設計の話になります。
サイズ選びで一度やり直した
これは完全に自分のミスなんですが、最初に注文しかけたのが57.5×42.5cmのレギュラーサイズでした。脱衣所の広さから考えて、これで足りると思っていた。
実際に床にメジャーを当てて、洗面台の扉が開く軌道を確認したら、レギュラーだと扉に干渉することが分かりました。マットの上に扉が乗り上げる形になる。うちの洗面台は下が開き戸なので、これは毎日ストレスになるやつです。
結局、少し小さいサイズにしました。踏む面積は減りましたが、干渉しないほうが優先です。珪藻土は布と違って曲がらないし、はみ出したぶんを折り込むこともできない。買う前に、扉の軌道と洗濯機の脚の位置まで測っておくべきでした。布のときは適当に置いても何とかなっていたので、この確認作業自体が発想になかったです。
どっちを選ぶかの分かれ目
私の結論としては、脱衣所に窓があるかどうかと、連続で何人上がるかで決めるのがいいと思っています。
窓があって日中に換気できて、上がる人数が1〜2人なら、布のままで十分です。布は軽いし、洗えばリセットできるし、価格も1,000円台からある。失敗してもダメージが小さい。
窓がなくて、3人以上が続けて上がるなら、珪藻土を検討する価値があります。うちはこの条件だったので、替えて正解でした。ただし4kgの板を管理する覚悟と、3ヶ月ごとにやすりをかける習慣が要ります。
中間の選択肢として、布だけど速乾をうたっているマイクロファイバー系のマットもあります。これは実は最初に試しました。布よりは乾くけど、珪藻土ほど速くはない。うちの条件だと2人目までは快適で、3人目は微妙、という結果でした。中途半端だったので手放しています。
値段の話をすると、7,480円は正直高いと感じました。ただ、うちが最初に買った3,000円のものが2ヶ月で駄目になっているので、実質のコストで見ればどっちが高いか分からない。いまのマットは半年経っても吸水が落ちていないので、このまま2年もてば安かった、という判断になります。判定はもう少し先です。
ちなみに、布を完全に捨てたわけではありません。来客のときや、珪藻土をやすりがけしている日用に、薄手のものを1枚だけ残してあります。使う頻度は月に1回あるかどうかですが、あると困らない。全部を入れ替える必要はないと思っています。
1年迷った割に、替えてからの満足度は高いです。ただそれは、うちの脱衣所に窓がなくて、夜に3人が続けて上がる、という条件があったから。同じ家は多くないので、まず自分の家がどっちの条件に当てはまるかを見るところからだと思います。
この記事は風呂・洗面まわりの個別レビューです。何から入れ替えたかの全体は風呂と洗面まわりを入れ替えた|毎日触るものから変えるにまとめています。

