ノート|方眼と無地で書き方が変わる

※ この記事にはプロモーションが含まれています。

ノートの罫線を方眼と無地で行き来して3年くらい経ちます。結論から言うと、私は普段使いは方眼、考えをまとめるときだけ無地という分け方に落ち着きました。ただこれは「方眼のほうが優れている」という話ではなくて、書く内容によって向き不向きがはっきり分かれるという話です。同じ人間が同じペンで書いても、下敷きになる罫線が違うと書く内容そのものが変わる。これに気づくまでにノートを何冊も無駄にしました。

罫線が書く内容を決めてしまう

まず前提として、私は仕事でモバイルアプリを作っています。書く内容は画面遷移の図、データ構造のメモ、実装中の一時的なTODO、あとは打ち合わせ中の記録。文章を長く書くことはほとんどありません。

この条件で横罫のノートを使うと、明らかに困る場面があります。図が描けない。正確には描けるんですが、横線が背景にあると図がやたら読みにくくなる。四角と矢印だけの単純な図でも、横線と重なって線が拾えなくなるんですよね。

逆に無地を使うと、今度は文字が斜めになります。私は右下がりに書く癖があって、A5サイズだと1行の終わりで5mmくらい下がる。10行書くと明らかに傾いている。読み返すときに気になるレベルです。

方眼はこの2つの中間にあります。図の下敷きとして使えて、なおかつ文字の基準線にもなる。私が方眼を常用しているのは、要するに両方を1冊で済ませたいからです。仕事のメモは図と文字が同じページに混在するので、どちらか一方に最適化すると必ず片方で困る。

方眼の実際のところ

方眼の目盛りは5mmが一般的です。3mmや4mmのものもありますが、私は5mmしか使っていません。理由は単純で、5mmだと日本語の文字が2マスに1文字くらいでちょうど収まるからです。3mmだと細かすぎて、線がノイズに見えてくる。

いい点をいくつか挙げると、まず表を書くのが圧倒的に速いです。仕様の比較表を手で書くとき、罫線を定規で引く必要がない。マス目を目安に手書きの線を引けば、それなりに揃って見えます。あと図形のサイズが揃うので、四角を3つ並べたときの見栄えが違う。

それから、字が小さくても崩れません。私は普段かなり小さく書くほうで、A5に25行くらい入ります。無地だと行間が詰まって読めなくなるんですが、方眼だと1行につき2マス使うと決めておけば勝手に揃う。

不満は2つあります。ひとつは、マス目に引っ張られること。図を描くときに、本当は斜めに引きたい線をつい水平か垂直にしてしまう。マス目に沿った図しか描かなくなるので、フローチャートみたいな整った図は得意でも、雑な発想メモは書きにくい。

もうひとつは、印刷の色です。薄いグレーやブルーが多いんですが、これが濃すぎるノートがある。文字より罫線のほうが目立つと、書いたものが埋もれます。買う前に濃さを確認できないのが厄介なところで、私は過去に2冊、罫線が濃すぎて途中で使うのをやめました。

ドット方眼という中間があった

この「線が濃い問題」の答えとして使い始めたのがドット方眼です。マス目の線ではなく、交点だけに小さな点が打ってある形式。

方眼のガイドとしての機能は残しつつ、視覚的にはほとんど無地に近くなります。文字を書くと点が文字に隠れるので、書いた後のページは無地のノートとほぼ同じ見た目になる。私はこれが一番バランスがいいと思っています。

今メインで使っているのはロディアのゴールブックという製品です。A5サイズで5mmドット方眼、全ページに番号が振ってあるタイプ。価格は3,850円くらいで、名入れができる店もあります。バレットジャーナル向けとして紹介されていることが多いノートです。

名入れ 無料 ロディア RHODIA ゴールブック goalbook A5サイズ ページ番号付 5mmドット方眼ノート バレットジャーナル

名入れ 無料 ロディア RHODIA ゴールブック goalbook A5サイズ ページ番号付 5mmドット方眼ノート バレットジャーナル

Amazonで見る楽天市場で見る

実際に使って良かった点は、まず紙です。ロディアの紙は万年筆でも裏抜けしにくいとよく言われますが、私が使っている油性ボールペンでも裏面へのにじみはほぼありません。裏面も普通に書けます。両面使える前提だと、ページ数が実質2倍になるので、単価の見え方が変わってきます。

ページ番号が印刷されているのも、思っていたより効きました。ノートの最初の2ページを目次にして、「P34 認証まわりの検討」みたいに書いておく。あとで探すときにこれがないと、結局全ページめくることになる。自分で番号を振るのは絶対に続かないので、最初から印刷されているのはありがたいです。

不満も正直に書きます。まず値段。3,850円は、私が普段使っている300円台の補充リーフと比べると10倍以上です。毎日ガシガシ使い潰すノートとしては高い。

【全5種類・A5-S】LIHIT LAB.(リヒトラブ)

【全5種類・A5-S】LIHIT LAB.(リヒトラブ)

Amazonで見る楽天市場で見る

それから、糸綴じで240ページある製本なので、厚みがあって重い。実測で400gちょっとありました。カバンに入れて持ち歩くと、それなりに存在を感じます。あと、開いた直後は完全に平らにならないので、最初の20ページくらいは左手で押さえながら書くことになりました。使い込むと開きは良くなります。

結局、私はこのノートを「消えたら困る内容だけ書く1冊」として使っています。日々の使い捨てメモは安いリーフのほう。同じノートで両方やろうとすると、高いノートに雑なメモを書くことになって、それが妙にストレスなんですよね。

無地が勝つ場面

じゃあ無地はいらないのかというと、そうでもありません。無地を使う場面は私の場合ひとつだけあって、まだ形になっていないことを考えるときです。

たとえばアプリの新しい機能をどう組むか考えるとき。最初の30分は、単語を書いて丸で囲んで、線でつないで、また消して、を繰り返します。この作業をやるとき、方眼だとマス目が邪魔になる。無意識に整った配置をしようとして、思考が止まる感じがある。

無地の紙に書くと、文字の大きさもバラバラ、配置もバラバラになります。重要なものを大きく書いて真ん中に置く、みたいなことが自然にできる。読み返すと汚いんですが、考えている最中はそのほうが速い。

私は無地についてはノートを買わず、コピー用紙を使っています。A4を1枚出してきて、書いて、必要なところだけスマホで撮って捨てる。ノートにすると「もったいないから丁寧に書こう」という気持ちが出るので、あえて1枚数円の紙にしています。これは方眼か無地かという話以前に、綴じるか綴じないかの問題かもしれません。

横罫はどこで使うのか

横罫についても触れておくと、私はほぼ使わなくなりました。ただ、使う人の書く内容が文章中心なら、横罫が一番速いはずです。

方眼で長い文章を書くと、実は少し読みにくい。縦線が文字の間に入るので、単語のかたまりが視覚的に分断される感じがあります。私は文章を書く量が少ないので気にならないだけで、議事録を全文書き起こすような使い方なら横罫のほうがいいと思います。

あとは行間の問題です。横罫はA罫7mm、B罫6mmという規格があって、自分の字の大きさに合うほうを選べる。方眼の5mmだと1行に2マス使うので10mm相当になり、これはA罫よりだいぶ広い。同じA5でも書ける行数が減ります。ページあたりの情報量を優先するなら横罫です。

結局どう選ぶか

私が人に聞かれたら、こう答えます。図を描くなら方眼かドット方眼、文章だけなら横罫、考えている途中なら無地。

そして、迷うならドット方眼を試してほしいと思っています。無地と方眼のどちらが合うか分からないうちは、ドット方眼が一番外れが少ない。線が薄いので無地に近い使い方もできるし、ガイドとしても機能する。私自身、方眼と無地を行ったり来たりした3年の答えがこれでした。

ノートは1冊数百円から数千円なので、試すコストは低いほうです。ただ、1冊を使い切るのに1ヶ月かかるとすると、3種類試すのに3ヶ月かかる。私は最初の年にこれをやって、正直だいぶ遠回りをしました。同じことをするなら、複数の罫線が試せるルーズリーフ形式で1ヶ月やるほうが早いと思います。

この記事は文房具の個別レビューです。紙に戻ってきた理由と道具の全体は画面ばかりの毎日で紙に戻った|使っている道具で振り返っています。

タイトルとURLをコピーしました