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在宅勤務なのでスーツは着ませんが、オンライン会議がある日はシャツを着ます。上半身しか映らないので、実はシャツとハーフパンツという格好の日もある。ただ、シャツのシワは映ります。しかも画面越しだと、思ったより目立つ。
アイロンをかければ済む話ですが、子どもが生まれてから、アイロン台を出して電源を入れて温まるのを待つ、という10分が取れなくなりました。それで、干し方だけでどこまでシワを減らせるかを半年ほど試していました。結論として、アイロンなしでオンライン会議に出られるレベルまでは持っていけます。完璧にはなりません。
脱水時間を短くするのが、いちばん効いた
順番に効果が大きかったものから書きます。最初は脱水です。
うちのドラム式は、標準コースだと脱水が長めに入ります。回転数も高い。しっかり水が切れるので乾きは早いんですが、その分シワが強く付きます。脱水は要するに、洗濯物をドラムの壁に押し付けて絞る工程なので、押し付けられた形のまま固まる。
そこで、シャツを洗う日は脱水時間を最短に設定するようにしました。うちの機種だと1分です。標準が5分なので、4分短縮。当然、取り出したときはかなり濡れています。ぼたぼた落ちるほどではないですが、ずっしり重い。
この状態でハンガーに掛けると、水の重みで自重がかかって、シワが下に伸びていきます。これがけっこう効きました。乾いたあとのシワが、体感で半分以下になります。
デメリットは、乾くのが遅いこと。うちの部屋干し環境だと、通常の脱水なら5時間で乾くシャツが、脱水1分だと8時間かかりました。夜に洗って翌朝、というサイクルなら問題ありません。朝洗って昼の会議に間に合わせる、という使い方はできなくなります。
あと、床が濡れます。私は最初、洗面所からリビングまで濡れたシャツを運んで、廊下に点々と水滴を落としました。今はハンガーに掛けてから、洗面所で1分ほど水を切ってから運びます。
振りさばきの回数を数えてみた
次が、干す前に振ることです。よく言われる話ですが、実際に何回振ればいいのかは誰も書いていない。それで数えました。
私の感覚では、1枚あたり5回から6回です。両手で襟と裾を持って、パンと音がする勢いで振る。3回だとまだ足りない感じがして、10回振っても5回のときと差が分かりませんでした。
振る方向も試しました。縦(襟と裾を持って上下)と、横(両袖を持って左右)の両方をやるほうが良いです。縦だけだと、脇のあたりのシワが残ります。
振ったあとに、手で襟・前立て・袖口を伸ばします。ここは指でつまんで引っ張るだけ。面積は小さいのに、見た目への影響が大きいのがこの3ヶ所です。オンライン会議で映るのは襟元なので、優先順位としてはここが一番上でした。
ハンガーを変えたら、肩の形が変わった
干し方の話で最後に残ったのが、ハンガーです。ここは道具を変えました。
それまで使っていたのは、クリーニング店でもらう針金ハンガーと、100円ショップのプラスチックハンガーです。針金ハンガーは肩に線が入ります。プラスチックのほうは肩幅が合っていなくて、肩先がツノみたいに飛び出る。乾いたあとにその形が残るので、着てもしばらく直りません。
それでMAWAハンガーに買い替えました。ドイツのメーカーのもので、細い金属のフレームに滑り止めのコーティングがされているタイプです。エコノミックという型の40cm幅を20本セットで買いました。
使ってみて良かった点は2つです。ひとつは、肩のラインが自然に落ちること。フレームが緩やかにカーブしていて、肩先が尖っていません。乾いたあとに肩のツノがなくなりました。もうひとつは、厚みが5mmくらいしかないので、クローゼットの中で場所を取らないこと。同じ幅に、以前の1.5倍くらい掛かるようになりました。
不満もあります。まず値段です。20本で約4,838円なので、1本あたり240円。100円ショップのハンガーの2倍以上です。子どもの服用にも欲しくなりますが、全部これにすると数万円かかるので、そこは踏みとどまっています。
次に、コーティングの耐久性。私が買ってから半年ですが、いちばん頻繁に使っている数本は、肩の頂点あたりのコーティングがわずかに薄くなってきました。10年保証を謳っている商品ではありますが、表面の見た目はそれなりに変化します。フレーム自体はまったく問題ありません。
3つめ。滑らないので、着脱に少し力が要ります。滑り止めが効くのは長所なんですが、Tシャツを勢いよく引き抜こうとすると、ハンガーごと持ち上がる。子どもを抱っこしながら片手で服を取ろうとすると、けっこうもたつきます。ここは慣れの問題でもあります。
あと、細身なのでコートやダウンには向きません。肩の部分が薄いぶん、重い上着だと肩に跡が付きます。厚手のアウターは別の太いハンガーを使っています。
乾燥機にかけるかどうかは、素材で分けた
うちはドラム式の洗濯乾燥機なので、乾燥まで一気にかけられます。ただ、シャツを乾燥機にかけるとシワは増えます。これは干し方の工夫では取り返せません。
試しに1回、綿のシャツを乾燥までかけてみたことがあります。取り出したときの状態は、丸めて握ったあとみたいな感じでした。アイロンなしでは着られないレベルです。乾燥機の中で洗濯物が転がりながら乾くので、シワが付いた状態で固定されてしまう。
それ以来、シャツは洗濯だけで止めています。手順としては、シャツと子どもの肌着を一緒に洗って、終わったらシャツだけ取り出してハンガーに掛け、残りをもう一度乾燥にかける。この二段構えです。ひと手間ですが、乾燥機を回す前に取り出すだけなので、30秒で済みます。
逆に、乾燥機にかけていいものは全部かけます。タオル、靴下、子どもの肌着、部屋着。ここを機械に任せるから、シャツにだけ手をかける余裕が生まれる、という考え方です。全部を手でやろうとすると続きません。
失敗したのは、シャツ用の吊り下げグッズ
干し方を工夫する過程で、1つ買って失敗しています。
シャツの脇に風を通すという触れ込みの、プラスチックの筒みたいなグッズを買いました。ハンガーに追加で取り付けて、シャツの内側に空間を作るタイプです。1,200円くらいだったと思います。
結果、2週間でやめました。理由は、取り付けが面倒だったからです。干すたびにパーツを組み合わせるので、シャツ1枚あたり20秒くらい余計にかかる。乾く速さは確かに上がった気がするんですが、その20秒を毎回払う気になれませんでした。
結局、シャツのボタンを上から2番目まで留めて、あとは全部開けて干す。これだけで前身頃が広がって、中に風が通ります。道具を足すより、開けるほうが早かったという話です。ボタンを全部留めると、逆に前立てが引きつってシワになります。
どこまで減って、何が残るか
ここまでやると、シャツのシワはどうなるか。正直に書きます。
肩・胸・背中の大きい面は、かなりきれいになります。オンライン会議の画面で見て、シワがあるとは気づかれないレベルです。妻に画面越しで確認してもらったので、これは自分だけの判断ではありません。
残るのは3ヶ所です。袖口の縫い目のまわり、脇の下、前立ての裏側。ここは布が何枚も重なっているところで、干しただけでは伸びません。特に袖口は、腕を動かすと映ることがあります。気になる日は、その部分だけハンディスチーマーを当てています。袖口だけなら1分もかかりません。
あと、素材によって差が大きいです。うちにあるシャツで比べると、綿100%のオックスフォードは干し方だけではきれいになりません。ポリエステル混紡のものは、脱水を短くしただけでほぼシワが出ない。形態安定加工が入っているシャツなら、この工程の半分は要りません。
だから、いちばん確実なのは買うときに素材を見ることです。私は最近、綿100%のシャツを買わなくなりました。着心地は綿のほうが好きですが、干す手間との差し引きで、今はそちらを選んでいません。子どもが手を離れたら、また戻すかもしれません。
アイロンを完全にやめたわけではなくて、月に1回、まとめて3枚だけかけています。人と会う予定がある日のための予備、という位置づけです。全部をアイロンなしにしようとすると無理が出るので、そこは線を引きました。
この記事は洗濯道具の個別レビューです。3人分になって何を変えたかは洗濯の道具を入れ替えた|3人分になって変えたことにまとめています。

