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3,480円の調光偏光サングラスを半年使いました。結論から言うと、運転では手放せなくなり、外遊びでは思ったほど使っていません。理由は、子どもを抱いていると顔にかけたものを外す動作が意外と面倒だからです。買う前に想定していた用途と、実際に使っている用途がずれた買い物でした。
私は普段メガネをかけていません。視力は両目1.0くらいで、日常生活は裸眼です。ただ、運転中の西日と、真夏の公園の照り返しだけは毎年つらかった。それでサングラスを買いました。以前も2,000円くらいのものを持っていたんですが、色が濃すぎてトンネルで何も見えず、1年で使わなくなっています。
前に買ったサングラスで失敗したこと
失敗の話から書きます。最初に買ったのは、レンズが真っ黒に近い濃さの、いわゆる普通のサングラスでした。値段は2,000円ちょっと。
これが運転にまったく向いていませんでした。明るいところでは快適なのに、トンネルに入った瞬間、視界がほぼ真っ暗になる。首都高のような短いトンネルが連続する区間だと、かけたり外したりを繰り返すことになって、かえって危ない。結局グローブボックスに入れっぱなしになりました。
もうひとつ、路面の反射に効かなかった。雨上がりのアスファルトや、前を走る車のリアガラスがギラつくのは、光の量ではなく反射の問題です。ただ暗くするだけのレンズでは、ギラつきはそのまま残って、全体が暗くなるだけ。このとき初めて「偏光」という言葉を調べました。
調光と偏光は別のものだった
ここは買う前に混同していたので、整理しておきます。
偏光は、特定の向きの光をカットする仕組みです。水面やアスファルトで反射した光は向きが揃っているので、それを狙って減らせる。結果としてギラつきが消えます。釣りをする人が偏光レンズを使うのは、水面の反射を取って中が見えるようにするためだと紹介されていることが多い。
調光は、紫外線の量に応じてレンズの色が濃くなったり薄くなったりする仕組みです。明るい屋外では濃く、屋内や暗いところでは薄くなる。
つまり、私が最初のサングラスで困っていた「トンネルで見えない」は調光で、「路面がギラつく」は偏光で解決する話でした。別々の問題を1つのサングラスのせいにしていたわけです。
今回買ったのは、その両方が入っているものです。楽天でレビューが4,000件を超えている調光偏光のUVカットサングラスで、ミラーレンズのタイプ。3,480円でした。
運転で使ってみた
まず運転から。ここが一番はっきり効きました。
夕方の西日が正面から来る時間帯、片道40分ほどの実家までの道で試しています。かけると、路面の白さが明らかに落ち着く。標識やブレーキランプは色が残っていて、判別に困ることはありませんでした。前の車のリアガラスに映り込む空の反射が減るので、ブレーキランプが見やすくなる。この差はけっこう大きい。
調光については、屋外で数十秒かけて濃くなり、車内や日陰では1〜2分ほどかけて薄くなる、という感覚でした。濃くなるのは速いのに、薄くなるのは遅い。これは実際に使うまで想像していなかった挙動です。トンネルに入った瞬間に薄くなるわけではないので、長いトンネルの前半はやや暗く感じます。前のサングラスのような「真っ暗」ではないものの、調光を過信すると危ない。
それから重要な注意点として、フロントガラスのある車内では、調光がそこまで濃くなりません。調光は紫外線に反応する仕組みで、多くの車のフロントガラスは紫外線をかなりカットしていると説明されています。実際、屋外で歩いているときのほうが濃くなりました。運転中に効いているのは主に偏光のほうだと思っています。ここは期待とずれた部分です。
あと、フレームについて。かけ心地は軽くて、40分の運転で耳が痛くなることはありませんでした。ただ、鼻あてがシリコンで、汗をかくと少しずり落ちます。真夏の渋滞で信号待ちのたびに指で上げていました。
外遊びでは、思ったより出番がない
買った動機の半分は、子どもと公園に行くときの照り返し対策でした。ここは正直、想定どおりにいっていません。
理由は3つあります。ひとつは、子どもと目を合わせる場面が多いこと。生後5ヶ月だと、抱っこして顔を覗き込む時間がけっこうある。そのたびにサングラス越しになるのが、なんとなく気になって外してしまう。
- 抱っこ中は両手がふさがっていて、外したサングラスの置き場所がない
- ベビーカーのハンドルに引っかけると、段差で落ちる
- シャツの襟にかけると、屈んだときに落ちる
結局、落として傷が入るのが怖くて、公園に行くときは持っていかない日が増えました。ケースに入れて持ち歩くなら、そのぶんカバンが重くなる。私はカバンの中身を減らしている最中なので、この判断になっています。
使っているのは、子どもを妻に任せて自分だけ買い物に出る日と、ベランダで洗濯物を干す日くらい。ベランダは意外と効いていて、南向きで真上から光が来る時間帯は、あるとないとで目の疲れが違います。
ミラーレンズは、好き嫌いが分かれると思う
買ったモデルはミラーコートが入っているタイプです。外から見ると、レンズが青みがかって光る。
これは完全に好みの問題ですが、私は少し派手だと感じました。スーパーに行くときにかけていると、自分では気にしすぎかもしれないと思いつつ、ちょっと浮く。スポーツ用として売られているものなので当然といえば当然です。同じ調光偏光でも、ミラーなしのグレー系を選んだほうが、普段使いには馴染んだかもしれません。Amazonで似た価格帯を探すとBEACOOLあたりが複数のレンズ色を出していて、色の選択肢を見比べるならそちらも候補になります。
もうひとつの不満は、ケースが硬いこと。付属のセミハードケースはしっかりしている反面、リュックに入れると体積を食います。私は薄いソフトケースを別に用意して、そちらに入れて持ち歩くようにしました。傷のリスクは上がりますが、持ち出す回数が増えるほうを優先しています。
3,480円という値段について
価格の話をしておきます。偏光レンズだけなら2,000円台からありますし、調光まで入って3,480円は安いほうだと思います。ブランドものだと1万円を超えるものも珍しくありません。
ただ、安い調光レンズは経年で反応が鈍くなるという話をよく見かけます。半年ではまだ変化を感じていませんが、数年使う前提の道具ではないかもしれない、とは思っています。1年もったら元は取れた、くらいの気持ちで買うのがちょうどいい価格帯です。
それと、これは製品の欠点ではないんですが、私は度が入っていないものを買えたので安く済んだだけです。普段メガネの人が同じことをしようとすると、度付きの調光偏光か、メガネの上からかけるオーバーグラスになって、選択肢も価格も変わってきます。
買う前に確認しておけばよかったこと
同じような買い物をする人のために、私が後から気づいたチェックポイントを書いておきます。
ひとつは、偏光レンズと液晶の相性です。偏光レンズをかけたままカーナビやスマホの画面を見ると、角度によって画面が黒くなったり、虹色のムラが出たりします。うちの車のナビは縦位置で見ると色ムラが出ました。実用上は困らない程度ですが、知らないと故障を疑います。
もうひとつは、レンズの縦幅。スポーツ系のフレームは縦が狭いものが多くて、上目づかいで信号を見上げるとフレームの外に出てしまうことがあります。私が買ったものは縦が40mm弱で、交差点の先頭で信号を見上げるときにギリギリでした。運転メインで選ぶなら、ここは数値を見ておいたほうがいい。
最後に、レンズの可視光線透過率という数字。何%と表記されているもので、低いほど濃いレンズです。運転に使うなら極端に低いものは避けたほうがいいとされていて、夜間走行に使えるかどうかも別の基準があります。商品ページに書いていないものも多いので、書いてある製品を選ぶだけで一段安心できます。
半年経った今の使い方は、運転用として車のサンバイザーに挟みっぱなし。当初考えていた「外出全般で使う道具」にはなりませんでした。用途がひとつに絞れたことで、置き場所が決まって、探す時間がなくなった。結果としては悪くない着地だと思っています。
この記事は持ち物の個別レビューです。カバンの中身をどう減らしたかはカバンの中身を減らした|1年で持ち歩かなくなったものにまとめています。

