カバンの中身を減らした|1年で持ち歩かなくなったもの

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去年の秋、駅の階段でカバンの肩紐が食い込んで足を止めたことがありました。家に帰ってキッチンスケールに乗せたら3.1kg。中身を全部出して、ひとつずつ「これ、先月使ったか」を確認していったのが始まりです。今は1.3kgまで落ちました。

在宅勤務が中心で、オフィスに出るのは週1〜2回。それなのに毎日フル装備を持ち歩いていたわけです。減らす作業をしてみると、自分がいかに「いつか使うかもしれない」で持ち歩いていたかがよく分かりました。1年かけて手放したものと、逆に増えたものを書きます。

減らす気になったのは、片手が塞がったから

きっかけは体力の問題ではなく、単純に手が足りなくなったことでした。春に子どもが生まれて、外出時はベビーカーを押すか抱っこ紐です。片手はほぼ常に埋まっている。この状態で「カバンの中を探る」という動作が、想像以上に難しいんですよね。

ファスナーを開けて、中を手探りして、目当てのものを引っ張り出す。両手が使えれば3秒の作業が、片手だと20秒くらいかかります。しかもその20秒のあいだ、ベビーカーから手が離せない。改札の前で立ち往生したことが何度かあって、これは持ち物の量そのものを減らすしかないと判断しました。

もうひとつ、荷物が多いと「どこに入れたか」を覚えていられないという問題もありました。ポケットが多いカバンほどこれが起きます。探す時間の大半は、物が無いからではなく、どのポケットに入れたか忘れているからでした。

1年で持ち歩かなくなったもの

実際に手放した順に書きます。まずノートPCの電源アダプタ。65Wの純正アダプタとケーブルで合計380gありました。今は30W前後のGaN充電器1個に置き換えて、これでスマホもPCも賄っています。フル速度では充電できませんが、外で作業する2〜3時間ならバッテリーが減らなければ十分でした。

次に紙のノートとボールペン3本。会議のメモはPCかスマホで取るようになっていたのに、なぜかA5のノートを入れ続けていました。半年間開かなかったので抜きました。ペンは1本だけ残しています。宅配便の伝票やら保育園の書類やら、月に数回は書く場面があるので。

それから予備のモバイルバッテリー。10000mAhと5000mAhを両方入れていた時期があります。理由は「片方が空だったとき用」でしたが、そんな日は1年で1回も来ませんでした。今は1個だけ。

あとは折りたたみのエコバッグを2枚から1枚に、イヤホンを有線と無線の2種類から無線だけに、財布を長財布からカードケースに。文字にすると当たり前のことをやっただけですが、合計すると1kg以上ありました。

逆に増えたもの

減らす一方ではありませんでした。子どもが生まれてから、確実に増えたものがあります。

まずウェットティッシュ。これは自分用です。子どもと出かける日の荷物は妻と分担していますが、自分ひとりの外出でも1パック入れるようになりました。カフェのテーブルを拭いたり、電車で手すりを触ったあとに使ったり。帰宅したら子どもを抱くので、外での手の清潔さに前より神経質になりました。

それと薄手のタオルハンカチを2枚。1枚は自分用、もう1枚は予備です。抱っこ紐で子どもを連れて出た日にヨダレを拭いて、そのまま自分の顔を拭く気にはなれない。1枚80円くらいのものを何枚か買って、雑に使っています。

薬まわりも常備するようになりました。中身の話は書きませんが、飲み慣れたものを小さなケースに入れて、カバンの決まった位置に固定してあります。使う頻度は低いのに、必要になったときに探せないと意味がない類のもの。頻度ではなく、切迫度で持ち歩くかを決めるものもある、というのがこの1年で分かったことです。

ポーチをひとつに固定したら、忘れ物が減った

減らす作業と並行してやったのが、細かいものを1つのポーチにまとめることでした。ケーブル、充電器、イヤホン、常備品。これを全部同じポーチに入れて、そのポーチごとカバンを移動させる運用にしています。

今使っているのは1,580円の防水ポーチで、外側にカラビナが付いているタイプです。ナイロンっぽい表面で、水滴を軽く弾く。ゲリラ豪雨でカバンの外側が濡れた日に、中のポーチは無事でした。カラビナがあるおかげで、カバンの内側のループに引っかけておける。これで底に沈んで見つからないという事故がなくなりました。

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不満もあります。まず仕切りが少ない。ざっくり2気室しかないので、ケーブルが絡まないようにするには自分で結束バンドを使う必要があります。それから、防水といっても生活防水レベルで、水没させたら普通に浸みると思います。あくまで「雨で濡れたカバンの中で中身を守る」程度の話。

あと、黒一色なので中身が見づらいです。内側が明るい色のポーチのほうが探しやすいのは間違いない。ここは好みが分かれるところで、私は外から浮かないほうを優先しました。

ポーチ運用でひとつ効果があったのは、持ち物の総量が目に見えるようになったことです。ポーチが閉まらなくなったら入れすぎ、という単純な基準ができました。カバンだと隙間があるうちは気づけませんが、容量の決まった箱に入れると上限がはっきりする。減らす作業を続けるうえでは、この「上限が見える」構造がかなり効きました。

もし予備のバッテリーも同じポーチに入れるなら、サイズはワンランク上を選んだほうがいいと思います。私は10000mAhのバッテリーを別室にしていて、ポーチにはケーブル類だけを入れています。

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減らしすぎて失敗したもの

やりすぎて戻したものもあります。予備のイヤーピースを抜いたのがそれです。軽いし小さいから最後まで残していたのに、ある日「1年使ってないな」と思って外しました。その2週間後、電車の中で片方を落として、そのまま線路脇に消えました。

純正のイヤーピースは単体だと1,000円前後します。しかも当日は買えない。片耳だけで会議に出るはめになりました。以来、予備のイヤーピースは常にポーチに入れています。重さ2gで、失うものが大きいものは残す。これが今のルールです。

もうひとつは絆創膏。減らした当初は「コンビニで買えばいい」と思っていました。でも子どもの爪で腕を引っかかれた状態で外に出た日に、抱っこ紐が擦れて痛い。コンビニに寄る余裕がない日もあります。これも数枚だけ戻しました。

今のカバンの中身

現在の構成を書いておきます。13インチのノートPC、ガジェットポーチ1個、カードケース、キーケース、折りたたみ傘、ウェットティッシュ、タオルハンカチ2枚。以上です。総重量は1.3kg前後で、うち900gがPCです。

つまりPCを持たない日は400gということになります。子どもの検診に付き添う日や、近所の買い物だけの日はこの構成。以前はPCの有無に関わらず2kg台だったので、身軽さの差ははっきりあります。

カバン自体も変えました。以前は容量20Lくらいのリュックでしたが、今は12Lのもの。容量が減れば、そもそも入らないので、減らした状態が維持されます。大きいカバンを使い続けていたら、たぶん半年で元に戻っていたと思います。

置き場所も固定しました。ポーチは必ず本体の右側、カードケースとキーケースは前面の浅いポケット、傘は背面の隙間。これを決めてから、片手でカバンを探る時間が体感で半分以下になりました。中身の量を減らすことと、位置を決めることは別の話で、後者のほうが日々の効果は大きかったです。

最後に

減らす作業で一番効いたのは、リストを作ることではなく、月末に一度カバンを全部ひっくり返す習慣でした。中身を机に広げて、その月に触ったものと触っていないものを分ける。それだけで、次に何を抜くかは自然に決まります。

ただ、抜いたものをすぐ捨てないほうがいいです。私は玄関の棚に「保留箱」を置いていて、抜いたものは3ヶ月そこに置きます。イヤーピースも絆創膏も、この箱から戻ってきました。捨てるのはその後でいい。減らすことが目的になると、たいてい行き過ぎます。

それぞれの詳しい記事

この記事で触れたものは、それぞれ単体でも詳しく書いています。気になったものがあれば個別記事も読んでみてください。

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