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キッチンの引き出しを全部出して並べたのが、7月の連休でした。使っていないものを数えたら14点ありました。買った金額を足すと、だいたい2万3千円です。
子どもが生まれて、キッチンに置くものが増えました。哺乳瓶、消毒ケース、離乳食の器、フリージング用のトレー。物理的に場所が足りなくなって、はじめて過去の買い物と向き合うことになったわけです。
失敗の内訳を書いておきます。同じ買い方をしている人がいるかもしれないので。
失敗1 多機能なものは、どの機能でも二番手だった
いちばん典型的だったのが、多機能スライサーです。刃を差し替えると千切り、輪切り、細切り、おろしができるというもの。3,800円くらいでした。
買った直後は感心しました。実際、千切りは速い。ただ、刃の交換に手間がかかります。使い終わったら刃を外して洗って、乾かして、専用のケースに戻す。パーツが7つあって、そのうち2つは小さくて洗いにくい。
1年経って気づいたら、包丁で切るほうが速い場面のほうが多くなっていました。千切りが必要な料理は月に数回で、そのために毎回7パーツを扱うのは割に合わない。しかも刃が鋭いので、子どもが動き回るようになったら、この収納をどうするかという問題も出てきます。
教訓としては、多機能なものは「その機能を月に何回使うか」で判断すべきでした。月1回の機能が4つあっても、月4回にはならない。使うたびに準備と片付けが発生するからです。
失敗2 サイズを測らずに買ったもの
次が、大きすぎたもの。具体的には、直径28センチのフライパンと、5合炊きの土鍋です。
フライパンは、コンロの五徳に対して大きすぎました。うちはガスコンロの3口で、真ん中の小さいバーナーには載りません。左右の大きいほうを使うことになるんですが、そうすると隣の鍋と干渉して、2つ同時に調理ができない。フライパンのサイズは、フライパン単体ではなくコンロ全体で決まる。これを買ってから知りました。
土鍋のほうは単純に、大人2人と乳児1人の家庭に5合炊きは大きすぎたという話です。年に1回か2回、正月に使うくらい。それでも捨てられずに、シンク下の一番奥に鎮座しています。
どちらも、店頭やネットで「大は小を兼ねる」と思い込んで買っています。キッチンにおいて、これはほぼ成立しません。大きいものは場所を取り、重く、洗いにくい。
失敗3 収納を増やすつもりで、場所を減らした
これが一番痛かった失敗です。片付けようとして買った収納用品が、逆に場所を食いました。
買ったのは、シンク下に置く伸縮式のラックでした。上下2段に分けて、下にボウル、上に鍋を置く想定。2,000円くらい。
問題は、うちのシンク下には排水管が通っていることでした。伸縮するので幅は合わせられるものの、脚の位置が管に当たる。斜めに置くしかなくて、そうするとデッドスペースが増える。ラックを入れる前より、入れたあとのほうが収納量が減りました。
このとき考えたのが、床に置くのではなく、扉の裏を使うという方向でした。シンク下の扉の裏は、たいてい何もない平面が広がっています。ここは排水管に干渉しません。
唯一、買ってよかった収納は扉の裏に付けるものだった
買ったのは山崎実業towerのシンク下収納扉タオルハンガーで、2,420円でした。高さがH15とH20.5の2タイプがあって、うちは低いほうを選んでいます。扉の上端に引っ掛けるだけで、工具もネジも要りません。
ここに掛けているのは、布巾2枚と、シンクに載せるタイプのゴミ受けラックです。折りたためるものなので、畳んで一緒に掛かっている。
良かったのは、床面積をまったく使わないことです。扉の厚み分だけ内側に出っ張りますが、うちの引き出しは奥行きに余裕があったので干渉しませんでした。
不満もあります。掛けたものが扉の開閉のたびに揺れるので、布巾が斜めにずれることが多い。それから、扉を閉めたときに中で少し音がします。夜、子どもが寝てからキッチンに立つと、この音が気になる。あと当然ですが、扉の厚みに対応範囲があるので、買う前に自分の家の扉を測る必要があります。うちは18ミリでした。
ちなみに、扉の裏に掛けているゴミ受けのラックは、三角コーナーをやめたときに買ったものです。これも折りたためるという一点で、扉裏という置き場所が成立しています。
失敗の共通点は、買う理由が「片付けたい」だったこと
14点を並べて眺めていて、共通点に気づきました。失敗したものの多くは、料理を作るために買ったのではなく、キッチンを整えるために買っている。
伸縮ラックがそうです。引き出しがごちゃついているのが嫌で買った。多機能スライサーも、包丁と道具を減らしたくて買っています。片付けたいという気持ちで買うと、その道具が本当に働くかどうかの検証が抜ける。買った瞬間に「片付けた」という達成感があるので、そこで満足して終わってしまう。
逆に、長く使えているものは全部、具体的な作業のために買ったものでした。菜箸、ピーラー、直径21センチのボウル。目的が「この作業をこうやりたい」の形になっているものは、外していません。
それから、深夜に買ったものの生存率が明らかに低い。子どもを寝かしつけたあと、23時ごろにスマホで注文したものが、14点のうち少なくとも5点あります。この時間帯の私の判断は、あまり信用しないほうがよさそうです。
失敗4 まとめ買いして、置き場所で負けたもの
消耗品でも同じことをやっています。ポリ袋を500枚入りの3個セットで買って、2箱がシンク下の奥で眠っている。
1枚あたりの単価は確かに安くなりました。ただ、うちの消費ペースだと使い切るのに2年近くかかります。その間、箱2つぶんの場所を占領し続ける。単価と保管コストを両方見ないと、まとめ買いは得になりません。
スリムチェストのような細長い収納家具を足すことも一度考えました。キャスター付きで、冷蔵庫と壁の隙間に入れるタイプ。ただ、これも結局は「置き場所が足りないから置き場所を買う」という話で、根本的には物を減らすのが先だと思って見送りました。今のところ、その判断は間違っていなかったと思っています。
14点をどうしたか、そして買い方をどう変えたか
並べた14点のうち、8点を手放しました。多機能スライサー、土鍋、伸縮ラック、使っていないタンブラー3個、シリコンの型2つ。
残した6点にはそれぞれ理由があります。年1回だけど代わりがないもの、来客用、子どもが大きくなったら使うもの。ただ、この「いつか使う」判断が過去の失敗を生んでいる自覚はあります。半年後にもう一度並べて、そのときまだ使っていなければ手放すつもりです。
28センチのフライパンだけは、まだ持っています。大きすぎて使いにくいけれど、たまに2人分の炒め物を一度に作るときには役に立つ。完全な失敗ではなく、使用頻度を読み違えただけ、という整理をしています。
買う前に測るようになった
この片付けをしてから、キッチン用品を買うときに必ずやることが3つできました。置く場所の内寸を測る。手持ちの何と入れ替わるのかを決める。月に何回使うかを見積もる。
これをやると、けっこうな数の買い物が止まります。実際、7月以降にキッチンに追加したのは扉裏のハンガーと、ゴミ受けのラックだけです。どちらも「床を使わない」という条件を満たしているのが共通点でした。
2万3千円ぶんの失敗は、授業料としては高いほうだと思います。ただ、引き出しを全部出して並べるという作業自体は、たぶんもっと早くやるべきでした。持っているものを把握していないから、同じ用途のものを買い足していた。次は半年後にやります。
この記事はキッチン道具の個別レビューです。何を残して何を捨てたかはキッチンの道具を入れ替えた|使う頻度で選び直すにまとめています。

