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去年の秋、家にトイレットペーパーが36ロールありました。押し入れに18ロール、洗面所の棚に12ロール、玄関の収納に6ロール。3箇所に分散していて、どこにいくつあるか誰も把握していなかった。だから買い足していた。
買い置きは、あると安心なんですが、管理しないと単なる場所の無駄になります。子どもが生まれてからおむつやミルクのストックも増えて、いよいよ収拾がつかなくなった。そこで置き場を1箇所にして、上限を数字で決めるという手順でやり直しました。
手順1|家中のストックを1箇所に集める
最初にやるのは、とにかく集めることです。日用品のストックだけを対象にして、家中から出してリビングに積みました。
出てきたものを数えたら、トイレットペーパー36ロール、ティッシュ15箱、洗濯洗剤の詰め替え4袋、シャンプーの詰め替え3袋、ハンドソープ2袋、食器用洗剤5本、おむつ4パック、おしりふき12個。
この時点で分かったのは、多いものと足りないものが両方あったことです。食器用洗剤5本は明らかに買いすぎで、逆にゴミ袋は残り3枚しかなかった。分散管理していると、何が多くて何が少ないかが分からない。全体を見て初めて、偏りが見えます。
ちなみに、防災用の備蓄は分けて考えています。水や非常食は「日常で回すもの」とは別枠にしておいたほうが、管理がややこしくならない。水は一般的に1人1日3リットル、最低3日分が目安とされているので、うちは3人で27リットルを別の場所に置いています。
手順2|置き場を1箇所に決める。うちは隙間だった
集めたものを、どこに置くか。うちの2LDKには納戸もパントリーもありません。押し入れは布団と季節物で埋まっている。
使えそうな空間として残っていたのが、冷蔵庫と食器棚の間の約20cmでした。ここは長らく何も置けずにデッドスペースになっていた場所です。
そこに入れたのが、スリムな隙間収納ラックです。楽天で約11,480円。キャスター付きで9段のタイプ。正直、収納用品としてはかなり高い買い物でした。5,000円以下のものと迷ったんですが、決め手は段数です。
9段あると、1段に1カテゴリを割り当てられる。上から順に、ラップとポリ袋、ゴミ袋、食器用洗剤とスポンジ、乾物、レトルトと缶詰、調味料のストック、と分けています。1段が浅いので、奥に沈むものがない。ここが一番効きました。
不満は2つあります。ひとつは1段あたりの耐荷重が低いこと。缶詰を1段に10個以上入れると棚板が少したわみます。重いものは下の段に、というのは守らないといけない。
もうひとつが引き出すときに手前の空間が要ること。当たり前ですが、キャスターで手前に引き出す構造なので、その前に人が立てるだけの余白が必要です。うちのキッチンは通路幅が約80cmで、ラックを引き出すと通れなくなる。妻が料理している間は使えません。
もうひとつ、置き場を決めるときに気をつけたのが高さです。9段のうち一番上は床から約150cmで、私は届きますが妻は爪先立ちになる。なので上2段は使用頻度の低いもの、目線から腰までの中央4段に毎日使うもの、一番下の重い段に缶詰と飲料、という割り振りにしました。段の高さと使用頻度を合わせるだけで、踏み台を出す回数がゼロになります。
手順3|上限の数を決めて、紙に書く
置き場を決めても、量が決まらないと同じことになります。うちは品目ごとに上限の数を決めました。
トイレットペーパーは12ロールまで。ティッシュは5箱まで。洗剤の詰め替えは各2袋まで。おむつは2パックまで。決め方は単純で、1ヶ月ちょっとで使い切る量を目安にしています。うちのトイレットペーパーの消費は、月におよそ8ロール。12ロールなら1.5ヶ月分です。
36ロールあった時点で、4ヶ月半分を家に置いていたことになる。安心というより、単に押し入れを圧迫していただけでした。
上限を紙に書いてラックの側面に貼っています。妻と共有するためです。頭の中のルールは、私が出張に行った瞬間に消える。書いておけば、どちらが買い物に行っても判断が同じになります。
上限を決めるときに、もうひとつ意識したのが保管の限界です。洗剤や紙製品は腐るものではないにせよ、詰め替え用のパウチは長く置くと口の部分が硬くなることがある。おしりふきも、封を切っていなくても年単位で置けば乾きが早くなると言われています。買い置きは在庫ではなく、前倒しで買った消耗品だと考えるようにしてから、量を欲張らなくなりました。
手順4|「最後の1つ」に印を付ける
在庫管理で一番難しいのは、いつ買うかです。上限だけ決めても、下限が分からないと切らします。
アプリでの在庫管理は3日で挫折しました。使うたびに数を減らす入力が続かない。代わりにやっているのが、最後の1つに付箋を貼る方法です。
ストックが残り1つになったら、そこに黄色い付箋が貼ってある。それを取り出した人が、冷蔵庫の側面に貼ってある買い物リストにその品名を書く。書くのは1品目だけなので、10秒で終わります。
これを始めてから、切らしたのは3ヶ月でゴミ袋の1回だけになりました。原因は、ゴミ袋だけ付箋を貼り忘れていたこと。仕組みが機能していないのではなく、仕組みに乗せ忘れていた。
付箋は水回りだと剥がれるので、洗面所とキッチンで使うものにはマスキングテープを使っています。おしりふきのような袋物は、袋の表面がツルツルしていて付箋が付きにくい。ここはテプラのラベルを箱の側に貼って対応しました。
手順5|月に1回、5分だけ数える
最後は運用です。月末の日曜に、ラックの前に立って数を数えます。所要5分。
数えるといっても、9段を上から順に見て、上限より少ないものを買い物リストに足すだけです。9段全部が正面から見えるので、引き出す必要もない。この5分があるかないかで、ストックの精度が全然違います。
やってみて分かったのが、消費量の見積もりは意外と外れるということです。おしりふきは想定の1.5倍のペースで減りました。1日8枚くらいだろうと思っていたら、実際は12枚以上使っている。逆に食器用洗剤は想定より減らなくて、上限を5本から3本に下げました。
数字は最初から正しく決まりません。3ヶ月くらい回して調整する前提で始めたほうがいいと思います。
細かいものはタワー型のストッカーが向いている
ラックの9段でだいたい収まったんですが、収まりが悪かったのが袋物の食品です。インスタントラーメンやレトルトのパウチ。積むと下のものが取れないし、立てると倒れる。
調べてみると、上から入れて下から取り出すタワー型のストッカーという道具があるようです。縦に積んだ袋が下から順に出てくる仕組みで、古いものから消費できる。うちはまだ導入していませんが、袋麺を月に10個くらい買う家なら合っていそうだと思って検討しています。
今のところは、100円ショップのファイルボックスを横向きに置いて、そこに袋麺を立てて入れています。取り出すときに手前から取るので、順番は自分で管理するしかない。ここはまだ解決していない部分です。
最後に
買い置きの管理で一番効いたのは、収納用品でも数を数えることでもなく、置き場を1箇所にしたことでした。1箇所にまとめた時点で、多すぎるものが目に見える。36ロールのトイレットペーパーは、3箇所に分けていたから増えたんです。
11,480円のラックは、うちの隙間の寸法に合っていたから機能しました。同じものが他の家でうまくいくかは分かりません。ただ、「家の中で、まだ何も置いていない20cm」を探すという発想は、賃貸で収納を増やすときに一番現実的な方法だと思っています。
この記事は収納の個別記事です。何をどこに置くかを決め直した全体は物が増えた家の収納|1年で入れ替えたものにまとめています。

