※ この記事にはプロモーションが含まれています。
圧縮袋は、使う場所と入れる物を間違えなければ強力です。間違えると、半年後に型崩れした服と半分だけ空気の戻った袋が出てきます。私はどちらも経験しました。うちは賃貸の2LDKで、押入れが1つとクローゼットが2つ。この容量は増えないので、季節物をどう畳むかは毎年の課題です。今回は掃除機で吸うタイプ、ハンドポンプ式、電動ポンプ式、それと圧縮せず衣装ケースに入れる方法を並べて、うちの条件でどれを選んだかを書きます。金額と手間の数字は実際に測ったものです。
圧縮していい物と、やめておいた方がいい物
先に前提を決めておかないと比較になりません。圧縮の可否は素材でだいたい決まります。
綿とポリエステルのTシャツ、薄手のトレーナー、タオルケット、化繊の毛布あたりは圧縮しても問題を感じたことがありません。逆に、ウールのニット、ダウンジャケット、羽毛布団は、一般的に長期の強い圧縮を避けたほうがいいとされています。実際、うちで3年前にウールのニットを半年圧縮したときは、肩まわりが折れたような形で固まって、アイロンをかけても完全には戻りませんでした。
ダウンも同じ年にやりました。開けた直後はぺしゃんこで、風を通して2日ほど吊るしたらそれなりに戻ったものの、元の膨らみと比べると明らかに劣る。羽毛は潰すと復元しきらない、というのはメーカーの説明でもよく見かける話です。うちはこの一件以来、ダウンと羽毛布団は圧縮していません。
つまり、圧縮で稼げる容積は思ったより限定的なんですよね。かさばる物ほど圧縮したいのに、かさばる物の多くが圧縮に向かない。ここを理解してから、期待値がだいぶ現実的になりました。
吸い方の3方式を、うちの条件で並べる
圧縮袋そのものより、空気の抜き方で使い勝手が変わります。3方式を比べました。
掃除機式は、袋のバルブに掃除機のノズルを当てて吸うタイプ。追加コストがゼロで、吸引力は一番強い。ただしうちの掃除機はスティック型で、ノズルの径がバルブに合いませんでした。アダプターが付属している袋もありますが、機種によっては合わない。それと、押入れの前でスティック掃除機を構えて片手で袋を押さえる姿勢がけっこうつらい。実測で1袋あたり2分ほどです。
ハンドポンプ式は、手押しのポンプで空気を抜く。時間は1袋あたり3分から4分。掃除機より遅いし、腕が疲れます。ただ、掃除機を出してこなくていいので、思い立ったときにできる。あと音が静かで、これは子どもが昼寝している時間帯に作業する身としてはかなり大きい。
電動ポンプ式は、単三電池やUSBで動く小型ポンプ。1袋あたり1分半ほどと速く、力もいらない。デメリットは本体を保管する場所が必要なことと、年に2回しか使わない道具に電池を入れっぱなしにするか毎回入れ替えるかという地味な問題があること。うちは年2回の作業なので、置き場所のコストが割に合わないと判断しました。
うちが選んだのはハンドポンプ付きのセット
買ったのは、厚手素材でハンドポンプが付属している圧縮袋のセットです。掃除機と電動ポンプの両方に対応するバルブで、価格は1,520円ほど。枚数はサイズ違いで数枚入っていました。
決め手は、掃除機のノズルが合わなくてもポンプで完結できることでした。掃除機式だけの袋を先に安いものから試して、うちのスティック掃除機で吸えずに1回無駄にしているので、そこは慎重になっていた。1,520円のうちの何割かはポンプ代だと思えば納得できます。
厚手というのも重要でした。以前使っていた薄手の袋は、押入れの中で他の荷物の角が当たって穴が開き、2ヶ月ほどで空気が戻っていた。分厚い袋は畳みにくいものの、この用途では耐久性のほうが上です。
不満を書いておくと、まずポンプの音が「シュコッ、シュコッ」とそれなりに響くこと。静かとは書きましたが、掃除機と比べれば静か、という程度です。それと、チャックのスライダーが硬めで、閉め切ったつもりで密閉できていないことが1回ありました。指でなぞって確認する手間が要ります。あと、袋が大きいので1人で作業するとき、空気を抜きながら形を整えるのがやりにくい。妻に押さえてもらったほうが早いです。
圧縮袋と衣装ケース、押入れではどちらが強いか
ここが本題かもしれません。圧縮袋はかさを減らせますが、押入れという場所との相性には癖があります。
圧縮した袋は、平べったくて柔らかい塊になります。積み上げると滑るし、形が安定しない。押入れの奥に積むと、手前の荷物を出した拍子に崩れることがあります。それと、外から中身が判別しにくい。透明な袋でも、圧縮されて折り重なった服は何が何だか分かりません。
衣装ケースや箱は逆で、かさは減らないけれど積んだときに安定します。中身も探しやすい。うちは押入れ上段を箱で構成しているので、そこに圧縮袋を混ぜると全体の積み方が崩れる。
そこで今は、圧縮袋を箱の中に入れるやり方に落ち着きました。袋で薄くしてから、箱に立てて並べる。箱が形を保ってくれるので崩れないし、箱の窓と側面のラベルで中身が分かる。1箱に3袋ほど入って、圧縮しない場合と比べると同じ箱に1.5倍くらい入っている感覚です。
子どもの服は圧縮しないことにした
迷ったのが、子どものサイズアウトした服と、来季用に用意した大きめの服です。かさとしては小さいので圧縮の効果は薄い。それより、必要になるタイミングが読めないほうが問題でした。
生後6ヶ月で、サイズは70に上がったところです。次に80が必要になるのが半年後なのか3ヶ月後なのかは分からない。急に必要になったときに、ポンプを出して袋を開けて、また吸い直すのは現実的じゃないんですよね。なので子どもの服だけは圧縮せず、前面が開く箱にそのまま入れています。取り出しやすさを優先しました。
半年寝かせて開けたら、空気は少し戻っていた
今年の春、去年の秋に圧縮した袋を開けました。厚手の袋でも、半年で完全に真空を保っていたわけではありません。目視でいうと、詰めた直後の厚みが5cmくらいだったものが、7cmから8cmくらいには戻っていました。
これは不良ではなく、袋という構造の限界なんだと思います。チャックとバルブから微量に入る。なので、圧縮率をぎりぎりで計算して押入れの寸法を決めると、半年後にフタが閉まらなくなります。うちは詰めた直後の1.5倍に膨らむ前提で余裕を見るようにしました。
戻り方には置き場所の差もありました。押入れ上段に積んだ袋より、下段でワゴンの上に平置きしていた袋のほうが戻りが少なかった。上段は他の荷物の重みや出し入れの振動を受けるので、そのぶんチャック部分に負荷がかかっているのかもしれません。これは3袋ずつを比べただけなので、断定できるほどのサンプル数ではないですが、傾向としてはそう感じています。
あと、開けたときの匂いには毎回身構えます。密閉した空間に半年入れるので、洗濯と乾燥が甘いと確実に来る。完全に乾いていることを確認してから入れる、というのは圧縮袋では特に重要でした。
最後に
うちの結論は、圧縮袋は綿と化繊の薄手だけに使い、箱の中で使う。ウールとダウンは圧縮しない。吸い方はハンドポンプで足りる。ここに落ち着くまでに3年かかっていて、途中で薄手の袋と合わない掃除機用アダプターに合計2,000円くらい無駄を出しています。
収納が足りない家ほど圧縮に期待したくなりますが、実際に稼げたのは押入れ上段の1列ぶんくらいでした。それでも1列は1列で、その1列に子どもの来季サイズの服が入っています。過大な期待をせず、素材で線を引いて使えば、1,520円ぶんの働きはしてくれる道具だと思います。
この記事は収納の個別記事です。何をどこに置くかを決め直した全体は物が増えた家の収納|1年で入れ替えたものにまとめています。

