押し入れの湿気|除湿剤をどこに置くか

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押し入れの中に温湿度計を置いてみたら、部屋が56%のときに押し入れは71%でした。同じ部屋の、ふすま1枚を挟んだだけの空間で15ポイント差。しかも上段と下段でも違って、下段のほうが4〜5ポイント高い日が多かったです。

除湿剤って、なんとなく空いているところに放り込んで終わりにしがちなんですよね。私もそうでした。でも数字を見てから置き方を変えたら、下段の湿度が10ポイントくらい落ちました。この記事は、どこに何を置いたかという話です。効果を保証するものではなくて、あくまで我が家の数字の記録として読んでもらえたらと思います。

まず測ってから置く。順番はこれで正しかった

使ったのは1,000円台のデジタル温湿度計です。カード型の薄いやつを2個買って、押し入れの上段の奥と、下段の奥にそれぞれ置きました。ボタン電池で半年くらいは持ちます。

2週間、朝と夜に数字を控えました。結果として分かったのは3つです。ひとつめ、押し入れは部屋より常に高い。差は10〜18ポイントの範囲で、雨の日ほど開きます。ふたつめ、上段より下段が高い。一般的に、冷たい空気は下にたまりやすく、床に近いほど温度が低くなるぶん湿度の数字が上がりやすいとされています。実測でもその傾向でした。3つめ、ふすまを開けた日の翌朝は下がる。夜のあいだ10cmだけ開けておいた日は、翌朝の数字が6ポイント低かったです。

この3つが分かると、置き場所の優先順位が自動的に決まります。下段が先。奥が先。外壁に面している側が先。逆に言うと、手前の取り出しやすい位置に置くのがいちばん意味がない、ということでもあります。

最初にやった失敗は「上段だけに置いた」こと

引っ越してきた1年目、除湿剤は上段の左右に1個ずつ置いていました。理由は単純で、そこがいちばん手を伸ばしやすかったから。下段には来客用の布団と、子どもが生まれる前に買ったベビー用品の段ボールを詰めていて、除湿剤を置く隙間を作るのが面倒だったんです。

梅雨明けに下段の段ボールを引っ張り出したら、床に接していた面が湿っていました。手で触って分かるくらい、しっとりしている。段ボールは中身を移して処分しました。中身の布製品は洗って干せば済んだので実害は小さかったんですが、あのまま冬まで気づかなかったらと思うと、それなりに肝が冷えました。

もうひとつやらかしたのが、タンク型を布団の真横に置いていて、布団を引っ張り出すときに倒したことです。半分ほどたまっていた水が、下段の床板にこぼれました。塩化カルシウムの液が出るタイプなので、拭いたあとに水拭きをして、扇風機を3時間当てて乾かしました。タンク型は、必ず動かさないものの脇に置く。これは失敗して学んだルールです。

下段・奥・壁側。この3つを満たす場所を作る

置き場所を作るために、まず下段の詰め方を変えました。すのこを2枚敷いて、床と荷物のあいだに3.5cmの隙間を作ります。ホームセンターで1枚700円ちょっとの桐のすのこです。これで床板と荷物が直接触れなくなりました。

そのうえで、除湿剤は奥側の左右の角に置いています。押し入れは奥のほうが空気が動きません。ふすまを開けても、手前の空気は入れ替わるけど奥は滞留したままです。実際、下段の手前と奥に温湿度計を移し替えて比べたら、奥のほうが3ポイント高かったです。

加えて、我が家の押し入れは片側が外壁に面しています。冬場、その壁際だけ温度が1.5〜2度低い。冷たい面には結露が起きやすいので、そちら側を優先しました。左右に1個ずつではなく、壁側に2個、反対側に1個という配分にしています。

逆に、上段はいまは1個だけです。上段のほうが乾いているぶん、除湿剤の減りも遅い。同じ時期に置いたタンク型で、下段は7週間で満杯になったのに対して、上段は同じ期間で6割ほどでした。

タンク型と炭型を、役割で分けることにした

1年ほどはタンク型だけを使っていました。1,000mLが4個で1,000円前後。よくあるやつです。分かりやすいのが最大の長所で、水がたまっていくのが目で見えるから「効いている」と実感できます。我が家の下段だと、梅雨から夏にかけては7〜8週間で満杯、冬場は3ヶ月以上もちました。

不満は3つあって、ひとつは交換のたびに廃棄が出ること。年に4〜5回、4個ずつ捨てるので、けっこうな量のプラゴミになります。ふたつめは、さっき書いたとおり倒すと液がこぼれること。3つめは、満杯になったあとは当然ながら何もしていない期間があること。気づくのがいつも遅れるんですよね。

そこで、繰り返し使える炭タイプを追加しました。国産の赤松炭を使った、天日干しで再生させて長く使える製品です。私が買ったものは13タイプから選べるシリーズで、押し入れ用の大容量タイプを4,980円ほど。靴用やクローゼット用など、形とサイズが違うものが同じシリーズに並んでいます。

除湿剤 繰り返し使える 炭 湿気取り【選べる13タイプ】大容量 国産 赤松炭 消臭 靴 クローゼット タンス 押入れ カビ対策 半永久除湿剤

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正直に書くと、効いているかどうかが分かりにくいのが最大の短所です。水がたまらないので、目に見える変化がない。私は温湿度計の数字で判断していますが、それがなければ「置いてある気がする」だけの存在になっていたと思います。それと、初期費用がタンク型の4〜5倍します。1年で元は取れる計算ですが、最初に払う額としては安くはない。

あとは天日干しの手間。晴れた日に半日ほど外に出す作業を、私は月1回のペースでやっています。忘れると単に炭が湿ったまま置いてあるだけになるので、スマホのリマインダーを月初に入れました。在宅勤務なので昼休みにベランダへ出せますが、平日ずっと外にいる人だと運用が難しいかもしれません。

いまは炭タイプを常設、タンク型を梅雨と夏の増援という分け方に落ち着いています。6月から9月まではタンク型を下段に3個足して、10月に撤収する。この使い分けにしてから、下段の湿度が70%を超える日がほとんどなくなりました。

除湿剤より効いたのは、月1回ふすまを全開にすることだった

身も蓋もない話なんですが、いちばん数字が動いたのはふすまを全開にして扇風機を当てるという作業でした。月に1回、天気のいい日に押し入れの荷物を半分出して、ふすまを両側とも外して、サーキュレーターを1時間ほど中に向けて回します。

これをやると、下段の湿度が作業前の68%から52%まで落ちました。除湿剤の効き方が「じわじわ」だとすると、こちらは「一気に」です。ただし1時間後にふすまを閉めると、翌朝には60%前後まで戻ります。戻る速度を遅くするのが除湿剤の役割で、下げるのは換気の役割。そう整理してから、どちらもサボらなくなりました。

ついでに、この作業のときに押し入れのにおいも一緒に確認しています。湿気が高い時期は、独特のこもったにおいが出ることがあるんですよね。我が家では消臭剤も併用していて、これは別の記事に書きました。

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置いてはいけなかった場所と、置き方の細かい話

やってみて「これはだめだった」という置き方も、いくつかあります。

  • 布団を積んだ上に置く。取り出すたびに落ちるし、そもそも湿気は下にたまりやすいので位置として逆
  • ふすまのレール際に置く。開け閉めのたびに引っかかって、いずれ倒す
  • 衣装ケースとケースの隙間に押し込む。空気が通らないので、その隙間だけが除湿される

逆に効いたのは、荷物の詰め込み量を8割にしたことです。ぎっしり詰めると空気が動かないので、除湿剤が接している面しか効きません。奥行きのある押し入れなら、手前に10cmほど何も置かない帯を作っておくと、ふすまを開けたときの空気の入れ替わりが変わります。数字で言うと、詰め込みを減らす前後で朝の湿度が4ポイントほど違いました。

最後に

除湿剤は、置いた瞬間に何かが解決する道具ではありませんでした。私にとっては数字を一定の範囲に保つための、地味な保険という位置づけです。下段・奥・壁側という優先順位を決めて、月1回の換気とセットで回す。そこまでやってようやく、押し入れの湿度が部屋と10ポイント差くらいに収まるようになりました。

まずやることをひとつだけ挙げるなら、温湿度計を1個買って押し入れの下段に放り込むことだと思います。1,000円ちょっとで、自分の家がどれくらいなのかが分かる。そこからでないと、除湿剤を何個買えばいいかも決められないんですよね。私は逆の順番でやって、段ボールを1箱だめにしました。

この記事は部屋の空気の個別記事です。温湿度をどう管理しているかの全体は部屋の空気を測って分かったこと|温湿度計を置いたにまとめています。

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