外付けSSD|写真の保管に使う

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1TBの外付けSSDが1,980円。カートに入れる前に、まず値段を疑いました。同じ容量帯の国内メーカー品は1万円前後するので、単純に5分の1です。安いものには理由があるはずで、その理由が容量偽装なのか、コントローラの性能なのか、単に無名だからなのか。それを確かめたくて買いました。

結論から書くと、写真の持ち出し用としては使えています。ただし原本の置き場所にはしていません。理由を含めて、実測した数字と一緒に書きます。

届いてまず、容量と速度を測った

この価格帯の小型SSDで一番気にすべきなのは、表示容量と実容量が合っているかだと思っています。安価なフラッシュストレージでは、実際より大きい容量を申告するように細工された製品が出回ることがある、と複数の技術系サイトで注意喚起されています。書き込みは一見成功するのに、あとで読み出すとファイルが壊れている、というやつです。

なので開封したその日に、ダミーファイルを埋めて確認しました。10GBのファイルを作って92個書き込み、それぞれのハッシュを取っておいて、全部書き終わってから読み直して照合する。手順としては地味ですが、これをやらないと安心して写真を入れられません。

結果は、920GB分すべて一致。フォーマット後の実容量は931GBと表示されていて、これは1TB=1,000,000,000,000バイトをGiB換算した数字と辻褄が合います。少なくとも私の個体は、容量に関しては問題ありませんでした。

読み込み560MB/秒の表記は、条件つき

次に速度です。商品ページの表記は読み込み最大560MB/秒。USB3.2 Gen1接続なので、規格上の上限は5Gbps、実効で500MB/秒台というのは理屈に合います。

実測はこうでした。MacのUSB-Cポートに直挿しで、大きな単一ファイルの読み出しが約470MB/秒、書き込みが約420MB/秒。ここまでは表記に近い。

ただし、連続で大量に書き込むと速度が落ちます。写真と動画あわせて90GBをまとめてコピーしたときは、最初の30GBほどが420MB/秒台で、そのあと徐々に下がって、後半は130MB/秒前後で推移しました。全体の平均は約210MB/秒。90GBのコピーに7分ちょっとかかった計算です。この価格帯だとキャッシュ用の高速領域が小さいはずなので、想定どおりではあります。

もうひとつ、細かいファイルには弱いです。写真11,000枚を1枚ずつコピーする形だと、平均で秒速90MB程度まで落ちました。同じデータ量でも、動画1本のほうが圧倒的に速い。写真をたくさん移すときは、先にフォルダごとまとめてzipにしてから運んだほうが速いことが分かりました。

本体は小さすぎるくらい小さい

大きさはUSBメモリを一回り大きくした程度で、実測で長さ7cm弱、重さは28g。ケーブル不要で直挿しできるので、財布に近い感覚でポケットに入ります。実家に写真を持っていくときは、これに best フォルダを入れて持ち出しています。

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不満点を3つ書きます。1つ目は発熱。90GBを連続で書き込んだあと、本体を抜こうとしたら熱くて指先が驚きました。すぐ持てなくなるほどではないですが、金属筐体なので熱がそのまま外に出ます。速度が落ちるのはこの熱も関係していそうです。

2つ目はキャップ。USB-Cの端子を守るキャップが付いていますが、本体と繋がっていないタイプなので、外すと行方不明になります。うちは2週間で1回なくして、机の下から出てきました。

3つ目は、PCのポートに直挿しすると隣のポートを塞ぐこと。うちのノートPCは左側にUSB-Cが2つ並んでいるので、電源と同時に使うと窮屈です。短い延長ケーブルを1本用意しました。

原本の置き場所にはしていない

ここが一番書いておきたいところです。検証して問題がなかったからといって、無名ブランドの安価なSSDに写真の唯一の原本を置く気にはなれませんでした。

SSDはHDDと違って、壊れるときに前触れがないことが多いとされています。異音がしない代わりに、ある日突然認識しなくなる。しかも中身のNANDやコントローラの素性が分からない製品だと、寿命の見当をつけようがありません。3年後も読めるかどうか、私には判断材料がない。

だから、うちでの位置づけは持ち出し用の複製です。原本は据え置きの外付けHDDに2台分。このSSDには、そこからコピーした「見せる用」の写真だけを入れています。壊れてもコピー元がある状態にしておけば、1,980円の道具としては十分に働いてくれます。

前に買ったUSBメモリで失敗している

この慎重さには理由があって、去年、似た価格帯の128GB USBメモリを買って痛い目に遭いました。動画を移して数ヶ月放置したあと、再生しようとしたら途中で止まる。ファイルは開けるのに、後半が読めない。

そのときは元データがスマホに残っていたので助かりましたが、もし移動のつもりで元を消していたらアウトでした。以来、コピー先を検証するまで、コピー元は消さないを鉄則にしています。移す作業と消す作業は、必ず別の日にやる。当たり前のことですが、容量が逼迫しているときほど一気にやりたくなるので、意識的にルールにしています。

写真の保管に、SSDとHDDのどちらを使うか

この2ヶ月で自分なりに整理がついたので書いておきます。うちでは、頻繁に読み書きするものはSSD、置いておくだけのものはHDD、という分け方に落ち着きました。

SSDが向いているのは、持ち歩く用途と、作業用のコピーです。可動部品がないので落としても比較的強いし、起動が速い。実家に持っていって、その場でテレビにつないでスライドショーを流す、みたいな使い方はSSDじゃないと成立しません。HDDだと、鞄の中で1回ぶつけただけで不安になります。

逆に、長期保管ではHDDのほうを信用しています。理由は容量単価と、壊れ方の予測しやすさ。同じ予算でHDDなら2TBが買えますし、調子が悪くなると音や速度に前兆が出ることが多い。SSDは静かに死ぬ、というのが一般的に言われている性質です。もっとも、どちらも「電源を入れずに何年も放置して大丈夫」とは言い切れないので、年に一度はつないで中身を読み出すようにしています。

結局、どちらか一方を選ぶ話ではありませんでした。うちは据え置きのHDDが2台、持ち出し用のSSDが1台、という三脚のような構成です。役割を決めてから機種を選ぶほうが、スペック表を眺めて悩むより早いと思います。

2ヶ月使ってみて

買ってから約2ヶ月、週に2〜3回抜き差ししていますが、いまのところ認識しないといったトラブルはありません。実家に持って行って、テレビにつないだノートPCから写真を見せるという使い方が定着しました。祖父母世代にとっては、スマホの小さい画面より大画面のほうがずっと喜ばれます。

1,980円という値段に対して、やることはやってくれている。ただ、この価格は「検証する手間を自分で負担する前提」の価格だと思っています。開封してすぐ写真を入れて元を消す、という使い方をする人には勧めません。逆に、書き込んだあとに読み直して確かめるひと手間をかけられるなら、持ち出し用としてはかなり割のいい選択でした。同じ用途で国内メーカー品を買えば1万円前後。その差額でHDDがもう1台買えると考えると、検証の30分は十分に元が取れています。

この記事は写真まわりの個別記事です。増え続ける写真をどう管理するかは子どもの写真が増えすぎた|整理の仕組みを作るで整理しています。

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