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写真4,800枚で12ギガバイト。動画は347本で198ギガバイト。生後5ヶ月時点の、うちのスマホの中身です。本数でいえば動画は写真の14分の1しかないのに、容量は16倍を食っている。写真の管理をどうするかを考えていたつもりが、実際に問題だったのは全部動画のほうでした。
この記事は、動画のせいでクラウドの容量が2回いっぱいになって、最終的に外付けHDDを買うまでの話です。先に計算しておけば避けられた出費と手間がそこそこあったので、そこを中心に書きます。
4K動画のファイルサイズを、先に計算しておくべきだった
手元の動画を1本ずつ確認したら、だいたいこうなっていました。4K・30fpsのHEVCで撮ったものが1分あたり約350メガバイト。同じ4Kでも60fpsにすると1分あたり約700メガバイト。1080p・30fpsまで落とすと1分あたり約90メガバイトです。
この数字を月あたりに直すと、規模が見えます。うちは1日に平均2分ちょっと動画を撮っていて、月に70分前後。4K・30fpsのままだと月24ギガバイト、1年で294ギガバイトという計算になります。一方、1080pなら月6.3ギガバイト、1年で76ギガバイト。同じ内容を残すのに、設定ひとつで4倍近く違う。
私は最初、何も考えずに4K・60fpsで撮っていました。ハイハイの練習を撮るのに60fpsが要るかというと、正直まったく要らない。スローで見返したい場面は5ヶ月で3回くらいしかありませんでした。今は基本を1080p・30fps、特別なときだけ4K・30fpsに切り替える運用にしています。これだけで月あたりの増加量が3分の1以下になりました。
ついでに書いておくと、コーデックの設定も見直す価値があります。HEVC(H.265)はH.264に比べて同じ画質で容量が半分前後になるとされています。ただし古いPCやテレビで再生できないことがあるので、そこは互換性とのトレードオフ。うちは実家のテレビで再生できなかったことが一度あって、その1本だけH.264に変換して渡しました。
クラウドだけに置いていて、2回困った
最初はクラウドの有料プランで全部済ませるつもりでした。実際、1年目はそれで足りていました。困ったのは2回です。
1回目は単純に容量です。200ギガバイトのプランを使っていたんですが、動画が増えるペースを考えると、2年目の途中で足りなくなるのが見えました。上のプランに上げれば済む話ではあります。ただ、子どもの記録は少なくとも20年は持っておきたいものなので、20年ぶん課金し続ける前提の置き場所にするのは、私にはちょっと怖かった。料金は改定されるし、サービス自体が終わることもある。
2回目は転送です。実家に帰る前に、その月の動画をまとめてダウンロードしようとしたら、23ギガバイトの取得に1時間半かかりました。うちの回線は下り実測で200Mbps前後出ているので、理論上は15分ほどのはず。実際にはファイルが1本ずつなのと、サービス側の速度制限で、まったくその通りにはなりません。大量の動画を出し入れする用途に、クラウドは向いていないというのがここで分かりました。
今の運用は、クラウドは直近半年ぶんの共有と閲覧用、本体の保管は手元、という分け方です。クラウドをやめたわけではなくて、役割を減らしました。
外付けHDDを買った。SSDと迷った結果
手元の保管先として買ったのが、バッファローの据え置き型の外付けHDDです。容量は複数のラインナップがあって、うちは4テラバイトを選びました。価格は2万円弱。USB3.1接続で、電源はACアダプタです。
SSDとかなり迷いました。速いし、静かだし、落としても壊れにくい。ただ、同じ容量で比べると価格が3倍前後になります。動画の保管庫は一度書いたらほとんど読み返さない用途なので、ランダムアクセスの速さに金を払う意味が薄い。それで容量単価を取りました。
実際に使ってみた感想として、転送速度は体感で十分です。198ギガバイトの初回コピーが35分ほどで終わりました。平均すると毎秒90メガバイトくらい。USB3.0の理論値からは遠いですが、HDDの実効速度としては普通だと思います。
不満は2つあります。ひとつは動作音。静音モデルとして売られていますが、無音ではありません。書き込み中はカリカリという音がして、深夜のリビングだと分かる程度には聞こえます。子どもが寝ている隣の部屋に置くのはやめました。もうひとつは本体サイズと電源で、ACアダプタが必要なので、ポータブルタイプのように気軽に持ち運べません。テレビ台の裏に固定して使う前提の機械です。
あと、これは製品の欠点ではないんですが、テレビ録画対応をうたっているモデルは、テレビに繋いだ時点で専用フォーマットになります。PCのデータ置き場と兼用しようとして、一度フォーマットし直す羽目になりました。用途は最初に決めておいたほうがいいです。
スマホからHDDへ移す手順も、最初は遠回りをしていました。スマホをPCに繋いで、PC経由でHDDに書き出す、という流れです。これだと同じデータを2回転送することになるので、198ギガバイトのときは合計で1時間半近くかかりました。今はスマホから直接USBで読み出せるカードリーダーを噛ませて、PCを介さない経路にしています。手間としては、寝る前に繋いで朝外すだけ。速度そのものより、PCを起動して待つ工程が消えたことのほうが効きました。
HDDを1台買っただけでは、バックアップにならない
ここが一番書いておきたいところです。外付けHDDを買った時点で「これで安心」と思いかけたんですが、置き場所が1つ増えただけでは、コピーが1つあるという状態にすぎません。
データのバックアップでよく言われるのが、3-2-1という考え方です。データを3つ持ち、2種類の媒体に分け、1つは別の場所に置く。全部を厳密にやるのは家庭ではしんどいので、うちは簡略化しています。手元のHDDに1つ、クラウドに1つ、そして年に2回、実家に持って行くポータブルHDDに1つ。3つ目は正月とお盆のタイミングで更新するだけなので、最大で半年ぶん古い状態です。それでも、家が火事になったときに全部消えるという状態は避けられます。
HDDの寿命についても、期待しすぎないほうがいいと思っています。一般的に、機械的な駆動部があるので数年から10年程度で交換を検討する、という説明をよく見ます。何年もつかは個体差が大きいので断言できませんが、いつか壊れる前提で2台目を持つという設計にしておくのが結局は安上がりです。1台に全部入れて壊れたときの損失は、2万円では済みません。
整理は、撮った直後にやらないと二度とやらない
347本の動画を眺めていて気づいたのは、8割が要らないということでした。同じ場面を3回撮っていたり、撮り始めてすぐポケットに入れてしまって天井が20秒映っているだけのものだったり。これを後からまとめて仕分けようとすると、1本ずつ再生しないと中身が分かりません。198ギガバイトを1本ずつ確認する作業は、正直やる気になりませんでした。
今は、その日の夜に見返して、明らかに要らないものだけ消すようにしています。1日1分の作業です。これだけで、月あたりの新規ファイルが3割ほど減りました。選別のコストは、時間が経つほど上がる。写真も同じですが、動画は再生しないと中身が分からないぶん、後回しの代償が大きいです。
容量選びについても、いま買い直すなら同じ4テラバイトにすると思います。うちの増加ペースは、動画の設定を落としたあとで年80ギガバイト前後。写真とその他を足しても年100ギガバイトいかないくらいです。4テラバイトなら計算上は数十年もつことになりますが、その前にHDD自体の寿命が来る。容量は使い切る前に買い替えるものだと考えると、必要以上に大きいものを選ぶ意味は薄いと思っています。逆に2テラバイトだと、10年ぶんの動画を入れて過去のPCのバックアップも置く、みたいな使い方をすると意外と早く埋まります。
ファイル名もそのうち何とかしたいと思っています。今はカメラが付ける連番のままなので、外付けHDDの中身が日付フォルダと連番の羅列になっている。撮影日時はメタデータに入っているので検索はできるんですが、20年後の自分がそれを掘り返す気になるかというと、あまり自信がありません。
この記事は写真まわりの個別記事です。増え続ける写真をどう管理するかは子どもの写真が増えすぎた|整理の仕組みを作るで整理しています。

