冷蔵庫の中の整理|買ったものを死なせない

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先月、冷蔵庫の奥から未開封のヨーグルトが出てきました。賞味期限は3週間前。その2日前に、同じヨーグルトを買っています。買った本人が、家にあることを知らなかった。

食材を捨てるのは金の問題でもありますが、それ以上に気分が悪いんですよね。子どもが生まれてから買い物の回数が減って、1回あたりの量が増えた結果、冷蔵庫の中で在庫が把握できなくなっていました。そこで棚ごとに役割を決めて、置く位置を固定するという手順で作り直しました。うちの冷蔵庫は容量401Lの3ドアタイプです。

手順1|全部出して、賞味期限を数える

最初にやるのは棚板を含めた全出しです。土曜の朝、保冷バッグ2つに移しながら30分かけて空にしました。

そのうえで、期限切れを数えます。うちは期限切れが7点、期限まで3日以内が5点でした。7点の内訳は、ヨーグルト、ドレッシング2本、味噌の小袋、なめ茸、ピザ用チーズ、豆板醤。全部、扉ポケットか最上段の奥から出てきました。

ここで分かるのは、食材が死ぬ場所は決まっているということです。目線より上の奥と、扉の一番下。この2箇所です。私の身長だと冷蔵庫の最上段は完全に見上げる位置で、奥に何があるか物理的に見えない。中身の把握ができないのではなく、見えていないだけだった。

要するに、扉ポケットの奥と最上段の奥は、うちの冷蔵庫における死角です。ここを空けるか、忘れても困らないものだけを置くか。どちらかにしないと同じことが繰り返される。

手順2|段ごとに役割を決める

戻すときに、段ごとの役割を紙に書いてから並べました。うちの冷蔵室は4段あります。

一番上はストック。開封前の調味料、予備のバター、しばらく使わないもの。見えなくても困らないものを置く場所と割り切りました。逆に言うと、ここに置いたら忘れる前提で運用する。

2段目が作り置きと残り物。目線の高さで一番よく見える段です。3段目がすぐ食べるもの。ヨーグルト、豆腐、納豆、ハムのような、そのまま出す食品。4段目は背の高いもの用に空けて、麦茶のポットと牛乳。

扉ポケットは、上段が使用中の調味料、下段が飲み物。扉には未開封のものを置かないと決めました。扉の奥に沈んだものは二度と出てこないので。

役割を決めるときのポイントは、頻度ではなく賞味期限の短さで段を割り振ることだと思っています。よく使うものを取りやすい場所へ、というのが普通の発想ですが、よく使うものは放っておいても使われる。放っておくと死ぬものを見える場所に置くほうが効きました。

手順3|トレーで区切って、置き場所を固定する

段の役割だけ決めても、中で混ざります。うちが使っているのは無印良品の冷蔵庫内整理トレーの中サイズで、半透明のもの。1つの段に2つ並べて、片方を「朝食セット」、もう片方を「子ども関係」にしました。

朝食セットには、ヨーグルト、ジャム、バター、チーズ。朝はこのトレーごと出してテーブルに置いて、終わったらそのまま戻す。出し入れの単位をトレーにすると、片づけの手数が1回で済みます。子どもを抱えたまま冷蔵庫を開ける場面が多いので、これは思った以上に助かりました。

トレーの不満を挙げるなら、半透明なので上から見ないと中身が分からないことです。最上段に置いたトレーは、結局中身が見えないままでした。トレーは目線より下の段でしか機能しない。当たり前なんですが、買ってから気づきました。

ラベルも貼りました。トレーの手前側に「あさごはん」「こども」と書いたテプラを1枚ずつ。妻と2人で使う場所なので、私の頭の中のルールを外に出しておかないと機能しません。これは収納全般で同じでした。

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手順4|冷蔵庫の側面を使う

賃貸なので壁に棚を付けられません。うちのキッチンは冷蔵庫の横に約7cmの隙間があって、そこに何も置けずにいました。

そこで買ったのが、山崎実業towerのマグネットラックです。楽天で約1,870円。本来は浴室用としてうたわれている、マグネットで壁に付けるタイプの棚です。うちは風呂ではなく冷蔵庫の側面に付けました。

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これが想像以上によかった。冷蔵庫の側面は広い鉄板なので、マグネットの効きが強い。付属のマグネットは、うちの冷蔵庫では1kg弱の物を載せても動きません。ここにラップ、キッチンばさみ、輪ゴム、パンの袋を留めるクリップを置いています。引き出しを開ける動作が1つ消えるのは大きい。

ただし短所は明確です。まず浴室用なので水切りの穴が開いている。粉状のものや小さいクリップは落ちます。うちは底に薄いシリコンマットを1枚敷きました。もうひとつ、冷蔵庫の側面が磁石の付かない素材だと使えません。最近はガラスドアや樹脂パネルの機種もあるので、買う前に磁石を当てて確認したほうがいい。うちは冷蔵庫を買うときにそんなことは考えていなかったので、たまたま運がよかっただけです。

あと、扉面ではなく側面に付けるのを勧めます。扉に付けると、開閉のたびに揺れて中身がずれる。側面なら動きません。

手順5|買い物の前に、扉を開けて写真を撮る

ここまでが物理的な整理で、最後が運用です。

やっているのは単純で、買い物に出る前に冷蔵庫を開けてスマホで1枚撮るだけ。所要5秒。店で「卵あったっけ」と思ったときに写真を見ます。メモを書くより速いし、書き忘れがない。

最初はアプリで在庫管理をやろうとしました。品目と期限を入力するタイプのもの。3日で挫折しています。入力の手間が、無駄にした食材の損より大きいと感じてしまった時点で続かない。写真1枚のほうが、精度は落ちても続きます。

もうひとつ決めたのが、「今週中」の箱を作ることです。期限が近いものを1つのトレーにまとめて、2段目の一番手前に置く。夕飯を作るときは、まずそこから使う。これを始めてから、期限切れで捨てたのは1ヶ月で1点だけになりました。ゼロにはならない。

もうひとつ、期限管理で地味に効いたのが、開封日を書くことです。ドレッシングや味噌のように「開封後は早めに」としか書いていないものは、いつ開けたか分からなくなる。マスキングテープに日付だけ書いて貼るようにしました。判断が要らなくなるぶん、捨てるときの罪悪感も減ります。

やってみて、余白は3割くらいが限界だと思った

整理の話でよく「冷蔵庫は7割収納」と言われます。実際にやってみると、3人家族で週2回の買い物だと7割はかなり難しいというのが正直な感想です。買った直後は9割埋まる。

うちが目指しているのは、棚の一番手前の列を空けておくことに変えました。全体の割合ではなく、手前だけ。手前が空いていれば、奥の物が見えるし、鍋を一時的に入れる場所も確保できる。買い物直後は手前も埋まりますが、2日で戻る。

これは冷凍室でも同じで、うちの冷凍室は引き出し式なので上から見下ろす形になります。立てて収納しないと下の層が見えない。冷凍ご飯は平らに凍らせて、ブックエンドで区切って立てています。この立てる収納だけは、冷蔵室より冷凍室のほうが効きました。

最後に

3ヶ月続けてみて、無駄にする食材は減りました。ただ、劇的に減ったのは整理のおかげというより、買い物前の写真のおかげだと思っています。収納をどう組んでも、家にあるものを把握していなければ二重に買う。

マグネットラックもトレーも、あくまで「見える状態を維持しやすくする」ための道具でした。1,870円のラックが冷蔵庫の食材を救ったわけではなくて、ラップを取り出すのが楽になっただけ。それでも毎日触るものなので、費用対効果としては悪くなかったです。

この記事は収納の個別記事です。何をどこに置くかを決め直した全体は物が増えた家の収納|1年で入れ替えたものにまとめています。

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