保冷バッグと保冷剤|夏場に外へ持ち出すもの

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今年の夏、保冷剤を3種類使い比べました。きっかけは、7月の土曜に公園へ行って、持っていった麦茶がぬるくなっていたことです。家を出たのが10時、公園に着いたのが10時半。たった30分で、保冷剤がほとんど仕事をしていませんでした。

子どもが生後6ヶ月になって、外に出る回数が増えました。それまでは私が在宅で働いていて、外出といえばスーパーくらい。今は週末に3〜4時間、外にいることがある。持ち出すものが増えて、そのぶん冷やす必要のあるものも増えました。

ジェルの保冷剤、いわゆる普通のやつと、ハードタイプ、それからステンレス製のもの。この3つを同じ条件で並べて、何がどう違うのか実際に測りました。

そもそも、家にあった保冷剤が働いていなかった

最初に疑ったのはバッグのほうでした。安い保冷バッグだから保たないんだろう、と。でも測ってみたら、原因は保冷剤側にありました。

うちにあったのは、ケーキやアイスを買ったときについてくるジェルの保冷剤です。数えたら冷凍庫に11個ありました。もらいものを捨てずに溜め込んでいたわけです。この手の保冷剤は、そもそも短時間用に作られているものが多い。持ち帰りの30分から1時間を想定した薄いタイプで、真夏に3時間持たせる設計ではありません。

実際に温度計を入れて測りました。外気温32度の日、保冷バッグにジェル保冷剤2個と500mlの麦茶を入れて、玄関に置いた状態で計測。開始時8度だった麦茶が、1時間後には14度、2時間後には19度になっていました。2時間で「冷たい」の範囲を出ている。

この時点で、冷凍庫の11個のうち9個は処分しました。数があることと、冷やせることは別の話でした。

ステンレスの保冷剤に替えて、何が変わったか

買い替えたのはステンレス製の保冷剤で、Sサイズが2,980円でした。中に蓄冷材が入っていて、外側がステンレスで密閉されているタイプです。日本食品衛生法に適合していると表記があるものを選びました。

同じ条件で測り直した結果が、8度スタートで1時間後10度、2時間後13度、3時間後16度。ジェル2個のときが2時間で19度だったので、明確に差がありました。3時間持ち出す前提なら、これは意味のある違いです。

ステンレスにして良かったのは、温度以外の部分もありました。表面が結露しにくい。ジェルの保冷剤は袋の外側にびっしり水滴がついて、バッグの中が濡れます。うちは弁当の下に敷いていたので、包んでいた布巾が毎回びしょ濡れでした。ステンレスは水滴が出ないわけではないものの、量が全然違う。拭く手間がほぼゼロになったのは想定していなかった収穫です。

それから、袋が破れる心配がありません。ジェルの保冷剤は年数が経つと袋が硬くなって、角から裂けることがある。実際、去年1個やりました。中身が漏れて、バッグの内側を洗う羽目になっています。

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ステンレス保冷剤の欠点は、重さと凍結時間

いいことばかり書いても嘘になるので、不満を書きます。

まず重い。Sサイズで、同じ大きさのジェル保冷剤より明らかに手応えがあります。ステンレスの外殻があるぶん当然なんですが、子どもを抱っこして、荷物も持って、という状態でこの重さは効きます。うちは持ち出す個数を1個に絞りました。2個入れると、バッグを持つ手が先に音を上げます。

次に、凍らせるのに時間がかかります。ステンレスの外殻が断熱として働くので、冷凍庫に入れてから完全に凍るまで、うちの環境だとひと晩は見ておく必要がありました。朝になって「今日使いたい」と思っても間に合わない。ジェルの薄いタイプなら数時間で凍るので、この差は運用に響きます。

それと、うちの冷凍庫は上段が製氷と離乳食のストックで埋まっているので、保冷剤の置き場所が限られます。ステンレスは形が変わらないので、隙間に押し込むということができません。柔らかいジェルタイプは多少無理が利く。冷凍庫が満杯の家庭では、これは無視できない要素だと思います。

失敗したのは、保冷剤を上に置かなかったこと

測り始めて2週目に、置き方でこれだけ変わるのかと驚いたことがあります。

それまで私は、保冷剤をバッグの底に敷いていました。弁当箱の下に1個。ケーキ屋でそうやって入れてくれるので、それが正しいと思い込んでいたんです。

冷気は下に落ちます。だから底に置くと、冷気は行き場がない。同じ保冷剤を弁当の上に載せ替えて測り直したら、3時間後の温度が2度ほど低くなりました。たった2度ですが、飲み物だと「まだ冷たい」と「ぬるい」の境目あたりです。

今は上に載せています。というより、上下から挟むのが理想で、うちは重さの都合で上だけ。保冷剤は上、が基本。これは調べれば普通に出てくる話で、要は私が何年も間違ったまま使っていただけでした。

バッグは、断熱の厚みでしか差が出なかった

保冷剤の次はバッグです。うちには3つあります。エコバッグ兼用の薄いもの、弁当1段用の小さいもの、それから買い物用の大きいもの。

比べてみて分かったのは、見た目の高級感やブランドはほとんど関係なく、内側の断熱層が何ミリあるかだけが効くということでした。薄いエコバッグ型は、内側がアルミ蒸着のシート1枚だけ。これは保冷剤を入れても2時間持ちません。弁当用の小さいものは断熱材がしっかり入っていて、容量が小さいぶん冷気も逃げにくい。

実際に一番成績が良かったのは、一番小さいバッグでした。空間が小さいほど、少ない保冷剤で冷やせる。当たり前の話ですが、大は小を兼ねません。夏の弁当を持ち出すだけなら、1段用の小さい保冷バッグに保冷剤1個のほうが、大きいバッグに2個入れるより冷えます。

調べていて候補に入れていたのが、アスベルの断熱構造の保冷ランチバッグでした。1段用で保冷剤が付属するタイプ。うちが今使っている小さいバッグと考え方が近くて、弁当のサイズが決まっているならこういう専用品のほうが無駄がないと思います。

子どもの荷物と大人の弁当は、分けたほうが早い

ここは完全に運用の話です。最初、ひとつの保冷バッグに全部まとめていました。私の弁当と、麦茶と、離乳食のストック。

これがうまくいきません。理由は、開ける回数が違うからです。麦茶は30分おきに出す。弁当は昼に1回。離乳食は使うかどうか分からない。同じバッグに入れると、麦茶を出すたびに全部の冷気が逃げます。

今は、頻繁に出すもの、つまり麦茶と子どもの飲み物は保冷ボトルに直接入れて、バッグには入れていません。バッグに入れるのは、昼まで開けないものだけ。これに変えてから、3時間の外出でも中の温度がだいぶ安定しました。

ちなみに、母乳やミルクの持ち運びについては、うちは基本的にやらないことにしています。外では調乳用のお湯を持っていくか、時間を短く区切るか。このあたりは自治体や産院の指導によって言われることが違うので、自己判断で長時間持ち歩くのは避けています。

今年の夏の結論

3時間以内の外出なら、小さめの保冷バッグにステンレスの保冷剤1個。これでうちは足りています。ジェルの保冷剤は完全にやめたわけではなく、買い物から帰るまでの30分用として2個だけ冷凍庫に残しました。

2,980円は、正直に言うと保冷剤としては高いです。ジェルタイプなら数百円で買えるものに、その10倍近く払っている。ただ、袋が破れないこと、結露で荷物が濡れないこと、この2つは値段の差として納得できました。

来年の夏、子どもが1歳半になったら、持ち出す量はまた変わるはずです。そのときはSサイズでは足りないかもしれない。大きいほうを買い足すかどうかは、また測ってから決めます。

この記事はキッチン道具の個別レビューです。何を残して何を捨てたかはキッチンの道具を入れ替えた|使う頻度で選び直すにまとめています。

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