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三角コーナーを捨てたのは去年の夏です。ぬめりが取れなくなったのがきっかけでした。ステンレスの角の部分、パンチングの穴のまわり。漂白剤に一晩つけても、翌週にはまた同じところが白く濁ってくる。
捨てたあと、しばらくは「置かない」で回していました。生ゴミが出たらそのつどポリ袋に入れて、口を縛って、ゴミ箱へ。理屈としては正しいはずなのに、これが1ヶ月で破綻します。玉ねぎの皮を剥くたびに袋を開けるのが面倒で、結局シンクの隅に一時的に置くようになった。置き場所を消したつもりが、置き場所が「シンクの隅」に移動しただけでした。
今は折りたたみ式のシンク用ラックを使っています。1年やって、うまくいったところと、そうでもないところを書きます。
三角コーナーの何が嫌だったのかを、先に整理した
捨てる前に、自分が何を嫌がっているのか考えました。生ゴミそのものが嫌なのか、容器が嫌なのか。
結論は容器でした。より正確に言うと、容器の内側が常に濡れていることです。三角コーナーは水切りをするための道具なので、構造上ずっと湿っている。ぬめりも臭いも、そこから来ます。
もうひとつは掃除の対象が増えることでした。三角コーナー本体を洗い、その下のシンクの角を洗い、ネットを替える。1日1回、3工程。子どもが生まれる前はやっていましたが、生後2ヶ月くらいの時期に完全に止まりました。夜11時にシンクの角をこすっている余裕はありません。
ここを整理したことで、次に選ぶ条件が決まりました。乾く構造であること。掃除の工程が2つ以下であること。この2つです。
買ったのは、シンクの縁に載せる折りたたみ式のラック
買ったのはキッチンドレインという名前で売られている折りたたみ式のラックで、2,320円でした。シンクの縁に引っ掛けて、シンクの上に浮かせる形で置きます。専用のネットが100枚ついていました。
いちばん大きい変化は、シンクの底に接していないことです。三角コーナーはシンクの底に置くので、下に水が回って、そこがぬめる。浮かせると、この面が消えます。ラックの下は普通に水が流れていくので、洗い物のたびに勝手に流されている。
設置は簡単でした。畳んだ状態から広げて、縁に引っ掛けるだけ。数秒です。使わないときは畳んで、シンク下の扉裏に掛けています。うちは山崎実業のタオルハンガーを扉裏につけていて、そこに一緒に掛かっている。
高さが2段階で調節できるのも、意外と使いました。うちのシンクは深さがあるので、低い側にすると洗い物をするときに手が当たる。高い側にすると、今度は水切りかごを置いていた場所と干渉する。結局、普段は高い側にして、大きい鍋を洗う日だけ畳んで外しています。
1年使って、臭いはどうなったか
正直に書きます。臭いはゼロにはなりませんでした。
減ったのは確かです。三角コーナーの頃は、夏場に朝キッチンに立つと、シンクの方向からはっきり分かる臭いがありました。今はそれがない。浮かせて乾かしているぶん、腐敗の進み方が遅いのだと思います。
ただ、真夏に鶏肉のトレーとか、魚の皮とか、そういうものを入れて半日置くと臭います。構造で解決できるのは水分の問題だけで、動物性のものが腐るのは別の話でした。ここは容器を替えてどうにかなる範囲ではない。
だからうちは運用を分けました。野菜くずと茶殻はラックへ。肉や魚に触れたものは、その場でポリ袋に入れて縛って、冷凍庫の一角に入れています。冷凍庫に生ゴミを入れるのに最初は抵抗がありましたが、袋を二重にして、ゴミの日の朝に出すだけ。この方式にしてから、夏場の臭いの問題はほぼ消えました。
子どものオムツと同じ考え方です。臭うものは冷やすか密閉するかで、それ以外の方法はない。乾かすのは、あくまで野菜くず向けの対策でした。
不満は、容量と、ネットの単価と、見た目
不満も3つあります。
容量が小さい。シンクの上に浮かせる構造なので、大きくすると邪魔になる。うちの場合、夕食の下ごしらえで白菜を4分の1個使うと、それだけで7割が埋まります。カレーを作る日は途中で一度捨てに行かないと入りきりません。作り置きをまとめてやる日には向きません。
専用ネットの単価も気になります。100枚ついてきたのはありがたかったんですが、これがなくなったあと、同じ形のネットを買い続けるのか、汎用の水切りネットで代用できるのかがはっきりしない。今のところ50枚ほど使って、あと半年は持つ計算ですが、そのあとをどうするかは決めていません。汎用のストッキングタイプを試したところ、口の形が合わずにずり落ちました。
見た目は好みの問題ですが、シンクの上に何かが浮いている状態は、すっきりとは言えません。三角コーナーはシンクの角に収まっていたので、視界には入っていなかった。今は洗い物をするときに常に目に入ります。この点だけは、以前のほうが良かった。
途中で試して、やめた方法
ラックに落ち着くまでに、2つ試してやめています。
ひとつは、排水口の受けカゴに直接ネットをかけて、そこを生ゴミ置き場にする方法です。三角コーナーを置かない家庭でよく紹介されている運用で、道具が一切増えないのが利点。実際、しばらくこれでやりました。
やめたのは、水の流れが悪くなるからです。カゴに野菜くずが溜まった状態でシンクを使うと、水がゆっくりしか引かない。麺を茹でて湯を捨てるときに、シンクに湯が溜まって焦りました。排水口は排水のための場所で、そこにものを溜めると本来の役目が落ちる。当たり前の話です。
もうひとつは、蓋つきの小さいゴミ箱を調理台の上に置く方法でした。これは臭いには強かったんですが、蓋を開ける動作が片手でできない。包丁を持ったまま、あるいは野菜を持ったまま蓋を開けるのが無理で、結局蓋を開けっぱなしにしていました。それなら蓋の意味がありません。2週間でやめました。
生ゴミ処理機は、まだ買っていない
調べる過程で、生ゴミ処理機も検討しました。乾燥式のもので、生ゴミを入れておくと水分を飛ばして体積を減らす機械です。専用のバスケット袋が消耗品として売られていて、互換品も出回っている。
買わなかった理由は3つあります。本体の価格が数万円すること。設置場所が確保できないこと。そして、稼働音があること。うちはリビングとキッチンが続いていて、子どもが寝ている時間に動かすことになる。電動ミルで一度失敗しているので、音の出る家電にはかなり慎重になりました。
ただ、興味はあります。子どもが大きくなって、食べ残しが増えて、寝室が別になったら、そのときは選択肢に入ると思います。今の生活には大きすぎる解決策だった、というだけの話です。
1年経って、戻す気があるか
ありません。ただ、それは商品が優れているからというより、掃除の工程が3つから1つに減ったからです。
今やっているのは、寝る前にネットの口を縛って捨てて、ラックをさっと流すだけ。ラック自体は週に1回、食洗機に入れています。折りたためるので、食洗機のかごに寝かせて入る。この一点は買ってから気づいた利点でした。
失敗だったのは、三角コーナーを捨ててから代わりを決めるまで、1ヶ月も空けてしまったことです。その1ヶ月でシンクの隅に生ゴミを直置きする癖がついて、それを直すのに時間がかかりました。置き場所を消すなら、次の置き場所を決めてからのほうがいい。
2,320円と、1年ぶんの手間。それから、シンクの角をこすらなくてよくなった時間。差し引きでは、だいぶ得をしていると思っています。
この記事はキッチン道具の個別レビューです。何を残して何を捨てたかはキッチンの道具を入れ替えた|使う頻度で選び直すにまとめています。

